(C) 2023 CINE'-@ - CINE'FRANCE STUDIOS - F COMME FILM - SND - FRANCE 2 CINE'MA - ARTE'MIS PRODUCTION
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2024.8.7

名曲の誕生秘話と作曲家の美しく儚い人生を描く話題作「ボレロ 永遠の旋律」試写会レビュー

誰もが耳にしたことがある名曲・ボレロの誕生秘話を描いた「ボレロ 永遠の旋律」が8月9日に公開されます。

その曲名は知らなくても、この音楽を一度は耳にしたことがある人も多いはず。この曲は、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルが生み出した、彼の作品の中でもっとも有名な曲。今回はSASARU movie編集部が公開前に作品をチェック!その魅力をレビューします。

工場の機械音から生まれた名曲「ボレロ」


(C) 2023 CINE'-@ - CINE'FRANCE STUDIOS - F COMME FILM - SND - FRANCE 2 CINE'MA - ARTE'MIS PRODUCTION

ボレロが様々なテイストで演奏されるオープニングは、時代やジャンルを超えて愛されてきたことを印象付けます。4分の3拍子を2種類のリズムが繰り返すというシンプルな構成が17分続くにも関わらず、フィナーレへの合奏に向けて1歩ずつ進んでいく足音のようにも感じる旋律が人々の心を掴む名曲。

作曲家・ラヴェル(ラファエル・ペルソナ)は、ダンサーのイダ・ルビンシュタインからバレエのための作曲を依頼されます。その頃、スランプに陥っていたラヴェルは、インスピレーションを失い、音も浮かばず、完成を迫るイダから何ヶ月も逃げる日々を送っていました。

そんな中、ラヴェルは繰り返し流れる工場の歯車やコンベアの騒音からインスピレーションを得て、少しずつ頭の中の音が音符として形になりはじめます。時計が刻む秒針と外の雷鳴が、次第にラヴェルを回想へといざなっていく印象的なシーンは必見。絞り出すように魂を削り、ようやく完成したボレロ。ラヴェルは、逃れられない近代の機械化や労働社会への隠喩となる作品だと語っています。しかし、ラヴェルの想いとは裏腹に妖艶で官能的なバレエの舞台が披露され、観客や批評家が大絶賛。ラヴェルは戸惑い、苛立ちを感じ、次第に「ボレロ」を憎むほどに...。

名曲誕生の裏で作曲家を支えた女性たちの存在にも注目を

楽曲制作を依頼したイダの他にも、ラヴェルを信じ支える女性たちの姿が印象的です。その1人が、本作で彼が生涯大切にする女性・ミシア。時には親友のように、姉のように、そして恋人のようにラヴェルを見守り続けます。楽曲制作に息詰まり、訪れた海辺の別荘で2人が散歩をする様子は、絆の深さを感じる美しくも切ないシーン。2人の愛の形はまさに芸術的で、美しい旋律を奏でる音楽のよう…。

そして、ラヴェルの1番の理解者である母、作曲をサポートするピアノ伴奏のマルグリッドや初めてボレロを披露した献身的なメイドなど、繊細なラヴェルの心を支える女性たちも物語の重要な鍵を握る存在です。

(C) 2023 CINE'-@ - CINE'FRANCE STUDIOS - F COMME FILM - SND - FRANCE 2 CINE'MA - ARTE'MIS PRODUCTION

様々な音、頭の中の音楽、そして美しい風景が紡いだ傑作


(C) 2023 CINE'-@ - CINE'FRANCE STUDIOS - F COMME FILM - SND - FRANCE 2 CINE'MA - ARTE'MIS PRODUCTION

本作は、工場の機械音、時計の秒針、鳥のさえずりなどラヴェルが耳にした音や彼の頭の中で流れるサウンドが伝わる描写、美しい風景が創り出す世界感が魅力。
ボレロが徐々に完成する過程を覗き込んでいるような感覚を味わうことができます。

また、ラストシーンでラヴェルが指揮をするボレロの演奏と共に力強く踊る元パリ・オペラ座のエトワール、フランソワ・アリュの生命力に溢れるダンスシーンは必見!
ラヴェルが求めた真のボレロの姿に胸打たれること間違いなしです。


【作品情報】
■監督:アンヌ・フォンテーヌ『ココ・アヴァン・シャネル』『夜明けの祈り』
■出演:ラファエル・ペルソナ、ドリヤ・ティリエ、ジャンヌ・バリバール、ヴァンサン・ペレーズ、
エマニュエル・ドゥヴォス
■原題:BOLERO|121分|フランス|カラー|シネスコ|5.1chデジタル|字幕翻訳:松岡葉子|映倫G
■公式サイト:https://gaga.ne.jp/bolero/

 

工場の機械音から生まれた名曲「ボレロ」


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ボレロが様々なテイストで演奏されるオープニングは、時代やジャンルを超えて愛されてきたことを印象付けます。4分の3拍子を2種類のリズムが繰り返すというシンプルな構成が17分続くにも関わらず、フィナーレへの合奏に向けて1歩ずつ進んでいく足音のようにも感じる旋律が人々の心を掴む名曲。

作曲家・ラヴェル(ラファエル・ペルソナ)は、ダンサーのイダ・ルビンシュタインからバレエのための作曲を依頼されます。その頃、スランプに陥っていたラヴェルは、インスピレーションを失い、音も浮かばず、完成を迫るイダから何ヶ月も逃げる日々を送っていました。

そんな中、ラヴェルは繰り返し流れる工場の歯車やコンベアの騒音からインスピレーションを得て、少しずつ頭の中の音が音符として形になりはじめます。時計が刻む秒針と外の雷鳴が、次第にラヴェルを回想へといざなっていく印象的なシーンは必見。絞り出すように魂を削り、ようやく完成したボレロ。ラヴェルは、逃れられない近代の機械化や労働社会への隠喩となる作品だと語っています。しかし、ラヴェルの想いとは裏腹に妖艶で官能的なバレエの舞台が披露され、観客や批評家が大絶賛。ラヴェルは戸惑い、苛立ちを感じ、次第に「ボレロ」を憎むほどに...。

名曲誕生の裏で作曲家を支えた女性たちの存在にも注目を


(C) 2023 CINE'-@ - CINE'FRANCE STUDIOS - F COMME FILM - SND - FRANCE 2 CINE'MA - ARTE'MIS PRODUCTION

楽曲制作を依頼したイダの他にも、ラヴェルを信じ支える女性たちの姿が印象的です。その1人が、本作で彼が生涯大切にする女性・ミシア。時には親友のように、姉のように、そして恋人のようにラヴェルを見守り続けます。楽曲制作に息詰まり、訪れた海辺の別荘で2人が散歩をする様子は、絆の深さを感じる美しくも切ないシーン。2人の愛の形はまさに芸術的で、美しい旋律を奏でる音楽のよう…。

そして、ラヴェルの1番の理解者である母、作曲をサポートするピアノ伴奏のマルグリッドや初めてボレロを披露した献身的なメイドなど、繊細なラヴェルの心を支える女性たちも物語の重要な鍵を握る存在です。

様々な音、頭の中の音楽、そして美しい風景が紡いだ傑作


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本作は、工場の機械音、時計の秒針、鳥のさえずりなどラヴェルが耳にした音や彼の頭の中で流れるサウンドが伝わる描写、美しい風景が創り出す世界感が魅力。
ボレロが徐々に完成する過程を覗き込んでいるような感覚を味わうことができます。

また、ラストシーンでラヴェルが指揮をするボレロの演奏と共に力強く踊る元パリ・オペラ座のエトワール、フランソワ・アリュの生命力に溢れるダンスシーンは必見!
ラヴェルが求めた真のボレロの姿に胸打たれること間違いなしです。


【作品情報】
■監督:アンヌ・フォンテーヌ『ココ・アヴァン・シャネル』『夜明けの祈り』
■出演:ラファエル・ペルソナ、ドリヤ・ティリエ、ジャンヌ・バリバール、ヴァンサン・ペレーズ、
エマニュエル・ドゥヴォス
■原題:BOLERO|121分|フランス|カラー|シネスコ|5.1chデジタル|字幕翻訳:松岡葉子|映倫G
■公式サイト:https://gaga.ne.jp/bolero/

 

休日のスケジュールが決まっていない方、何を見ようか迷っている方など"ライトな映画ファン"に対して、映画館に出かけて、映画を楽しむことをおすすめします。SASARU movie編集部では、話題性の高い最新映画を中心にその情報や魅力を継続的に発信していきます。

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