(C)2025「フロントライン」製作委員会
(C)2025「フロントライン」製作委員会

2025.4.7

船内では何が起こっていたのか?未知のウイルスに挑んだ人々を描く事実に基づいた物語『フロントライン』

世界中を震撼させ、未だに尾を引き続けている新型コロナウイルス。2019年12月 に中国の湖北省武漢市で初めて確認され、2020年に入り世界的流行(パンデミック)を引き起こしました。
日本が初めてその脅威を実感したのは、横浜港に入港した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」での集団感染。直ちに行われた健康診断と検体採取により10人の感染が確認されてから、日に日に感染者数が増えていく...。あの緊張感と焦燥感は忘れられません。 そんな未曾有の状況下で、最前線に駆けつけた医師や看護師たちの姿を描いた映画 『フロントライン』が6月13日(金)に公開。先駆けて試写会に参加したSASARU movie編集部が映画の見どころをレビューします。 

『フロントライン』の気になるストーリー


(C)2025「フロントライン」製作委員会

2020年2月。 乗客乗員3,711名を乗せた豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」が 横浜港に入港しました。香港で下船した乗客1人に新型コロナウイルスの感染が確認されたのを皮切りに、船内ではすでに感染が拡大していました。100人を超える乗客が症状を訴えている状況の中、 出動要請を受けたのは災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット)」。災害対応のスペシャリストではあるものの、未知のウイルスに対応できる経験や訓練はされていない医療チームでした。
対策本部で指揮を執るのは、DMATを統括する結城英晴 (小栗旬)と、厚労省の立松信貴(松坂桃李)。船内で対応に当たることになったのは、結城と旧知の仲である医師・仙道行義(窪塚洋介)と、船に乗り込むことを決めたDMAT隊員・真田春人(池松壮亮)たちです。 彼らはこれまでメディアでは詳細を語られることのなかった“最前線”にいた人々。治療法も不明な未知のウイルス相手に自らの命を危険に晒しながらも、乗客全員を下船させるまで誰1人諦めずに戦い続けました。全世界が経験したパンデミックの“最前線”にあった、事実に基づく物語。

災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット)」とは?

DMATとは、災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)の略で、医師、看護師、医療事務職で構成され、大規模災害や事故などの現場で活動するため、専門的な訓練を受けた実在する医療チームです。1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災発生の際、救助活動と並行して医師が災害現場で医療を行う必要性を求められ、2005年4月に発足しました。

2020年当時、日本に大規模なウイルス対応を専門とする機関が存在しなかったため、未知のウイルスに対応する訓練をされていない彼らが、急遽、国から対応の要請を受けました。作中では、DMATとして前例のない状況下で「未知のウイルスが蔓延している中に、隊員を行かせるなんてできません」と言う結城に対し、厚労省の立松が「誰かにお願いするしかないんですよ」と冷静に言い放つシーンが忘れられません。
国家ですら正解がわからない手探りの中、現場の人々が懸命に危機と向き合う姿が印象的です。

(C)2025「フロントライン」製作委員会

あらゆる角度から描かれる、当事者たちの苦悩と決断


(C)2025「フロントライン」製作委員会

ダイヤモンド・プリンセスが横浜港に入港した2020年2月3日から乗客全員の下船が完了した2月21日までを描く本作。DMATが動きだしてから下船が完了するまで、DMATはもちろん船のクルーや乗客を含めた当事者たちは苦悩、葛藤、決断の連続です。結城は「船内で怯える3,700人にいち早く医療を提供したい」と目の前の乗客の命を優先する一方で、現場の対応にあたる仲間の安全を願い続けます。国内に感染を持ち込まないことを最優先する立松は、常に冷淡で感情を見せません。しかし、言葉の端々から「なんとしても国を守らなければいけない」という信念を感じさせます。

 特に印象に残っているのが、言葉の通じない異国の地で隔離される外国人乗船者と、その対応をするクルーたちのシーン。混乱状態の中、外国人患者の通訳が必要になり、クルーが恐怖を押さえつつ対応にあたる決断をした時の表情には息を呑んでしまいました。
他にも子供と共に船内で隔離される日本人女性、世論を煽る報道を続けるTV局の報道責任者とそれに疑問を持ち始めるTV記者、下船した患者を受け入れる決断をした病院の医師の姿がピックアップされます。ニュースでは知り得ることのできない「当事者たちの感情」が、移り変わる現場の様子と共に誇張されることなく冷静に映し出されます。

事実に基づいて描き出された「知られざる愛と勇気の物語」

『フロントライン』の企画・脚本・プロデュースを務めるのは増本淳。これまで、ドラマ「白い巨塔」(03-04)や「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」(08)(10)(17)など、医療現場の最前線にある人間ドラマをエンターテイメ ントに昇華させてきました。本作に挑むにあたり、自身による300ページを超える取材メモから、今まで知られることのなかった船内での複数のエピソードを丁寧に脚本にまとめ上げたそう。
企画のきっかけはクルーズ船に乗船した医師との会話だったと振り返り、さらに「その医師が語ってくれた船内の実態は、世の中に知られていないことばかり。驚くべきことや涙なくしては聞くことのできないエピソードの連続でした。この知られざる愛と勇気の物語を1人でも多くの人に共有してもらいたい」と語っています。
作中では実際に当時のニュースを模した映像が流れ、乗船した医師による告発動画の再現もありました。しかし、テレビやネットニュースで断片的に知った情報からは、想像しがたい場面がたくさんあります。風化しつつある“あの時”が当事者の視点で生々しく蘇る本作を、ぜひ劇場で体感してください。

(C)2025「フロントライン」製作委員会

「フロントライン」基本情報


(C)2025「フロントライン」製作委員会

公開日:6月13日(金)
出演者:小栗旬
松坂桃李 池松壮亮
森 七菜 桜井ユキ
美村里江 吹越 満 光石 研 滝藤賢一
窪塚洋介
企画・脚本・プロデュース:増本淳
監督:関根光才
製作:「フロントライン」製作委員会
制作プロダクション:リオネス
配給:ワーナー・ブラザース映画 
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/frontline/

『フロントライン』の気になるストーリー


(C)2025「フロントライン」製作委員会

2020年2月。 乗客乗員3,711名を乗せた豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」が 横浜港に入港しました。香港で下船した乗客1人に新型コロナウイルスの感染が確認されたのを皮切りに、船内ではすでに感染が拡大していました。100人を超える乗客が症状を訴えている状況の中、 出動要請を受けたのは災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット)」。災害対応のスペシャリストではあるものの、未知のウイルスに対応できる経験や訓練はされていない医療チームでした。
対策本部で指揮を執るのは、DMATを統括する結城英晴 (小栗旬)と、厚労省の立松信貴(松坂桃李)。船内で対応に当たることになったのは、結城と旧知の仲である医師・仙道行義(窪塚洋介)と、船に乗り込むことを決めたDMAT隊員・真田春人(池松壮亮)たちです。 彼らはこれまでメディアでは詳細を語られることのなかった“最前線”にいた人々。治療法も不明な未知のウイルス相手に自らの命を危険に晒しながらも、乗客全員を下船させるまで誰1人諦めずに戦い続けました。全世界が経験したパンデミックの“最前線”にあった、事実に基づく物語。

災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット)」とは?


(C)2025「フロントライン」製作委員会

DMATとは、災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)の略で、医師、看護師、医療事務職で構成され、大規模災害や事故などの現場で活動するため、専門的な訓練を受けた実在する医療チームです。1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災発生の際、救助活動と並行して医師が災害現場で医療を行う必要性を求められ、2005年4月に発足しました。

2020年当時、日本に大規模なウイルス対応を専門とする機関が存在しなかったため、未知のウイルスに対応する訓練をされていない彼らが、急遽、国から対応の要請を受けました。作中では、DMATとして前例のない状況下で「未知のウイルスが蔓延している中に、隊員を行かせるなんてできません」と言う結城に対し、厚労省の立松が「誰かにお願いするしかないんですよ」と冷静に言い放つシーンが忘れられません。
国家ですら正解がわからない手探りの中、現場の人々が懸命に危機と向き合う姿が印象的です。

あらゆる角度から描かれる、当事者たちの苦悩と決断


(C)2025「フロントライン」製作委員会

ダイヤモンド・プリンセスが横浜港に入港した2020年2月3日から乗客全員の下船が完了した2月21日までを描く本作。DMATが動きだしてから下船が完了するまで、DMATはもちろん船のクルーや乗客を含めた当事者たちは苦悩、葛藤、決断の連続です。結城は「船内で怯える3,700人にいち早く医療を提供したい」と目の前の乗客の命を優先する一方で、現場の対応にあたる仲間の安全を願い続けます。国内に感染を持ち込まないことを最優先する立松は、常に冷淡で感情を見せません。しかし、言葉の端々から「なんとしても国を守らなければいけない」という信念を感じさせます。

 特に印象に残っているのが、言葉の通じない異国の地で隔離される外国人乗船者と、その対応をするクルーたちのシーン。混乱状態の中、外国人患者の通訳が必要になり、クルーが恐怖を押さえつつ対応にあたる決断をした時の表情には息を呑んでしまいました。
他にも子供と共に船内で隔離される日本人女性、世論を煽る報道を続けるTV局の報道責任者とそれに疑問を持ち始めるTV記者、下船した患者を受け入れる決断をした病院の医師の姿がピックアップされます。ニュースでは知り得ることのできない「当事者たちの感情」が、移り変わる現場の様子と共に誇張されることなく冷静に映し出されます。

事実に基づいて描き出された「知られざる愛と勇気の物語」


(C)2025「フロントライン」製作委員会

『フロントライン』の企画・脚本・プロデュースを務めるのは増本淳。これまで、ドラマ「白い巨塔」(03-04)や「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」(08)(10)(17)など、医療現場の最前線にある人間ドラマをエンターテイメ ントに昇華させてきました。本作に挑むにあたり、自身による300ページを超える取材メモから、今まで知られることのなかった船内での複数のエピソードを丁寧に脚本にまとめ上げたそう。
企画のきっかけはクルーズ船に乗船した医師との会話だったと振り返り、さらに「その医師が語ってくれた船内の実態は、世の中に知られていないことばかり。驚くべきことや涙なくしては聞くことのできないエピソードの連続でした。この知られざる愛と勇気の物語を1人でも多くの人に共有してもらいたい」と語っています。
作中では実際に当時のニュースを模した映像が流れ、乗船した医師による告発動画の再現もありました。しかし、テレビやネットニュースで断片的に知った情報からは、想像しがたい場面がたくさんあります。風化しつつある“あの時”が当事者の視点で生々しく蘇る本作を、ぜひ劇場で体感してください。

「フロントライン」基本情報


(C)2025「フロントライン」製作委員会

公開日:6月13日(金)
出演者:小栗旬
松坂桃李 池松壮亮
森 七菜 桜井ユキ
美村里江 吹越 満 光石 研 滝藤賢一
窪塚洋介
企画・脚本・プロデュース:増本淳
監督:関根光才
製作:「フロントライン」製作委員会
制作プロダクション:リオネス
配給:ワーナー・ブラザース映画 
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/frontline/

休日のスケジュールが決まっていない方、何を見ようか迷っている方など"ライトな映画ファン"に対して、映画館に出かけて、映画を楽しむことをおすすめします。SASARU movie編集部では、話題性の高い最新映画を中心にその情報や魅力を継続的に発信していきます。

eventイベント・キャンペーン

point注目映画一覧(外部サイト)

Toy Story 5

トイ・ストーリー5

2026-07-03

​想像力豊かで内気な少女・ボニーの成長を、そばで見守ってきたカウガール人形のジェシー。しかし、タブレット〈リリーパッド〉の登場で日常は大きく変わる。「みんなの時間がタブレットに支配されている」─他の子どもと同じように画面に夢中になり、このままでは遊びの中で輝いていたボニーの笑顔が失われていく…その一大事にジェシーは、ウッディに助けを求める。再びタッグを組んだウッディとバズと共に、ジェシーはボニーの心を取り戻すため立ち上がるが…。旅の途中で “ハイテクおもちゃ”のスマーティー・パンツたちと出会い、思いがけない協力によって物語は新たな方向へ──。

Michael

Michael/マイケル

2026-06-12

圧倒的な歌唱力と革新的なダンスパフォーマンスで、アーティストの枠を超え、全世界的なアイコンとなった“キング・オブ・ポップ”=マイケル・ジャクソン。彼は幼いころから兄弟と共に歌い続けていた。製鉄所で働く父・ジョセフは野心家で、「人生は勝つか負けるかだ」と言い放ち、息子たちに厳しいレッスンを課し、兄弟グループ“ジャクソン5”としてデビューさせた。彼らをみた聴衆は誰しもマイケルの圧倒的な歌声に酔いしれた。評判は広まり、ステージからステージへ人気は急上昇、モータウン・レコードと契約し、スターダムを駆け上がっていく。しかし、喝采の裏で彼はまだ一人の少年だった。孤独と重圧の中、唯一無条件の愛で支え続けたのが母・キャサリンだった。やがて青年となったマイケルに運命の出会いが訪れる。音楽史にその名を刻む名プロデューサー、クインシー・ジョーンズ。彼との出会いによってマイケルはグループの枠を超え、ソロアーティストとして前人未踏の音楽的創造性を爆発させていく。『オフ・ザ・ウォール』『スリラー』、歴史的メガヒットアルバムと名曲の数々を生み出し、全世界の寵児となっていくマイケル。しかし、その栄光の裏には、早熟の天才ゆえの孤独感、強権的な父親の呪縛、家族への愛と自分の中に溢れるビジョンとの間で葛藤する一人の人間の姿があった… そして今、音楽史を塗り替える存在——“キング・オブ・ポップ”伝説誕生の瞬間へ。

Supergirl

スーパーガール

2026-06-26

ジェームズ・ガン監督による2025年公開の映画「スーパーマン」に続くDCユニバース作品で、スーパーマン/クラーク・ケントの従妹であるスーパーガール/カーラ・ゾー=エルを主人公に描いたヒーローアクション。 スーパーマンが地球を救った後の世界。故郷クリプトン星を失ったカーラ・ゾー=エルは、唯一の心の拠りどころである愛犬クリプトと静かに暮らしていた。そんなある日、突如として現れた謎の敵クレムの攻撃により、クリプトが毒に侵されてしまう。カーラは解毒剤を手に入れるべく、同じくクレムに家族を奪われた異星人の少女ルーシーや凶暴な賞金稼ぎロボとともに、宇宙規模の壮大な戦いに身を投じていく。

劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来

劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来

2025-07-18

鬼となった妹・禰󠄀豆子を人間に戻すため鬼狩りの組織《鬼殺隊》に入った竈門炭治郎。入隊後、仲間である我妻善逸、嘴平伊之助と共に様々な鬼と戦い、成長しながら友情や絆を深めていく。そして炭治郎は《鬼殺隊》最高位の剣士である《柱》と共に戦い、「無限列車」では炎柱・煉󠄁獄杏寿郎、「遊郭」では音柱・宇髄天元、「刀鍛冶の里」では、霞柱・時透無一郎、恋柱・甘露寺蜜璃と共に激闘を繰り広げていった。その後、来たる鬼との決戦に備えて、隊士たちと共に《柱》による合同強化訓練《柱稽古》に挑んでいる最中、《鬼殺隊》の本部である産屋敷邸に現れた鬼舞辻󠄀無惨。お館様の危機に駆けつけた《柱》たちと炭治郎であったが、無惨の手によって謎の空間へと落とされてしまう。炭治郎たちが落下した先、それは鬼の根城≪無限城≫―”鬼殺隊”と”鬼”の最終決戦の火蓋が切って落とされる。

名探偵コナン ハイウェイの堕天使

名探偵コナン ハイウェイの堕天使

2026-04-10

コナンと蘭・園子・小五郎は、バイクの祭典「神奈川モーターサイクルフェスティバル」が開催される横浜・みなとみらいに、バイク好きの世良真純と向かっていた。するとコナン達が乗った車の上を飛び越え現れた、暴走する謎の“黒いバイク”。そしてそれを追っていたのは、蘭がいつか見た「風の女神様」 神奈川県警交通機動隊の萩原千速だった―― しかし激しいカーチェイスの末、千速のバイクは大破し、あと一歩のところで取り逃がしてしまう。その後、コナン達が横浜のフェス会場に到着すると、ある最新技術を搭載した白バイ「エンジェル」のお披露目が行われていた。そんな中、暴走した“黒いバイク”が今度は都内に出現し、警視庁の追跡をも振り切ったという情報が。目的不明な暴走だが、その車体が「エンジェル」に酷似していることが分かり、黒いエンジェル──… 「ルシファー」と呼び、追跡を続ける。犯人の正体、そしてその目的とはいったい何なのか─ そしてなぜか千速の脳裏によぎる、弟の萩原研二とその同期・松田陣平との記憶…

KPop Demon Hunters

KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ

2026-06-10

スタジアムを満員にするほどの人気を誇るKPOPスーパースターのルミ、ミラ、ゾーイのもう一つの仕事。それは、秘密の能力を使って不可思議な脅威から大切なファンを守ること。

Sinners

罪人たち

2025-06-20

1932年、第一次世界大戦を生き延び、シカゴでギャングとして働いていたスモークとスタックの兄弟が故郷のミシシッピ州クラークスデイルへ戻ってきた。大量の現金と酒を持ち帰った2人は、地元の黒人コミュニティのために酒場をオープンするが……。