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2025.10.9

愛も嫉妬も限界突破?!命懸けの夫婦戦争がはじまる!『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』レビュー

夫婦のささいなすれ違いが、やがて命懸けの攻防に発展していく『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』。キャリアを失った建築家の夫と、夢を取り戻し成功したシェフの妻という立場が逆転した夫婦の心理描写が交錯し、「笑っていいのか、それとも身につまされるべきか」と観客を揺さぶります。ただのコメディに収まらない深みを見せる本作の魅力を、SASARU movie編集部がレビューします。

すれ違いと嫉妬の芽生えが生み出す不協和音

ローズ家~崖っぷちの夫婦~ポスター

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夢を失った夫と夢を取り戻した妻。支え合う姿は一見すてきに映りますが、そこには複雑な感情が折り重なっています。愛しているからこそ素直になれず、応援したい気持ちの奥には嫉妬が潜むのです。仕事に没頭しながら家族との時間を削る寂しさや、不運によって自尊心を傷つけられた悔しさは、観客に妙な共感を呼び起こします。

長年連れ添った夫婦ならではの空気感が、心に重く響く。そして、お互いに違和感を覚える中でも「自分たちは無敵」と言い合う姿は観ている側も「わかるなぁ」と思ってしまうシーンです。

理想の家とアート、そして料理のまなざし

本作で、心に残るのがテオが“理想の家”をアイビーの背中に描くシーン。その写真が後にアートとして“理想の家”を彩る様子は感慨深いものがあります。夢や理想を象徴するはずのその絵は、美しさと同時に、2人の関係に皮肉な影を落とす...。理想がアートへと変わる瞬間は、現実との距離を示す印にも感じられます。

一方で、アイビーが作る料理は“生きている美”として目の前に現れます。特にカニを使った料理のシーンは圧巻で、繊細な盛り付けと鮮やかな彩りに、思わず食欲を刺激されます。理想の家が冷たい夢の象徴になる一方で、料理は“今ここにある喜び”を体現しているように映ります。この対比は、2人の関係を見守る視点として非常に印象的です。
ローズ家~崖っぷちの夫婦~レビュー_アイビー

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命懸けの夫婦ゲンカが映す現代の姿と理想の行方

ローズ家~崖っぷちの夫婦~レビュー_テオ

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すれ違いの積み重ねは、やがて小さな嫌がらせから命懸けの攻防へと発展!犬も食わぬと言われる夫婦ゲンカが、ここでは観客を巻き込み、笑いと呆れ、そして背筋の寒さを同時に味わわせてくれます。ブラックユーモアの痛快さと、夫婦のリアルな摩擦が交錯する場面は、本作の大きな見どころ。

しかし、その極端な戦いの裏側には、現代的な夫婦の姿が浮かび上がります。夢を取り戻した女性が輝きを増す一方で、キャリアを失った男性は脆さを抱え、理想の家庭は皮肉にも戦場へと変貌してしまう。夢を叶えることが必ずしも幸福に直結しない現実、そして愛情の奥に潜む嫉妬や孤独は、観客自身の心に突き刺さります。

観終わった後に残るのは、笑いや冷や汗だけではありません。「理想の家」「理想の夫婦」とは何か――その問いを突きつけられた読者は、自分の人生と重ね合わせずにはいられないのです。

映画『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』作品情報

■監督
ジェイ・ローチ『オースティン・パワーズ』『ミート・ザ・ペアレンツ』

■脚本
トニー・マクナマラ『哀れなるものたち』

■出演
オリヴィア・コールマン、
ベネディクト・カンバーバッチ、アンディ・サムバーグ、
ケイト・マッキノン ほか

■公開日
2025年10月24日(金)全国ロードショー

■配給
ウォルト・ディズニー・ジャパン

■公式サイト
https://www.searchlightpictures.jp/movies/theroses
ローズ家~崖っぷちの夫婦~レビュー_ポスター

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すれ違いと嫉妬の芽生えが生み出す不協和音

ローズ家~崖っぷちの夫婦~ポスター

(C)2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

夢を失った夫と夢を取り戻した妻。支え合う姿は一見すてきに映りますが、そこには複雑な感情が折り重なっています。愛しているからこそ素直になれず、応援したい気持ちの奥には嫉妬が潜むのです。仕事に没頭しながら家族との時間を削る寂しさや、不運によって自尊心を傷つけられた悔しさは、観客に妙な共感を呼び起こします。

長年連れ添った夫婦ならではの空気感が、心に重く響く。そして、お互いに違和感を覚える中でも「自分たちは無敵」と言い合う姿は観ている側も「わかるなぁ」と思ってしまうシーンです。

理想の家とアート、そして料理のまなざし

ローズ家~崖っぷちの夫婦~レビュー_アイビー

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本作で、心に残るのがテオが“理想の家”をアイビーの背中に描くシーン。その写真が後にアートとして“理想の家”を彩る様子は感慨深いものがあります。夢や理想を象徴するはずのその絵は、美しさと同時に、2人の関係に皮肉な影を落とす...。理想がアートへと変わる瞬間は、現実との距離を示す印にも感じられます。

一方で、アイビーが作る料理は“生きている美”として目の前に現れます。特にカニを使った料理のシーンは圧巻で、繊細な盛り付けと鮮やかな彩りに、思わず食欲を刺激されます。理想の家が冷たい夢の象徴になる一方で、料理は“今ここにある喜び”を体現しているように映ります。この対比は、2人の関係を見守る視点として非常に印象的です。

命懸けの夫婦ゲンカが映す現代の姿と理想の行方

ローズ家~崖っぷちの夫婦~レビュー_テオ

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すれ違いの積み重ねは、やがて小さな嫌がらせから命懸けの攻防へと発展!犬も食わぬと言われる夫婦ゲンカが、ここでは観客を巻き込み、笑いと呆れ、そして背筋の寒さを同時に味わわせてくれます。ブラックユーモアの痛快さと、夫婦のリアルな摩擦が交錯する場面は、本作の大きな見どころ。

しかし、その極端な戦いの裏側には、現代的な夫婦の姿が浮かび上がります。夢を取り戻した女性が輝きを増す一方で、キャリアを失った男性は脆さを抱え、理想の家庭は皮肉にも戦場へと変貌してしまう。夢を叶えることが必ずしも幸福に直結しない現実、そして愛情の奥に潜む嫉妬や孤独は、観客自身の心に突き刺さります。

観終わった後に残るのは、笑いや冷や汗だけではありません。「理想の家」「理想の夫婦」とは何か――その問いを突きつけられた読者は、自分の人生と重ね合わせずにはいられないのです。

映画『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』作品情報

ローズ家~崖っぷちの夫婦~レビュー_ポスター

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■監督
ジェイ・ローチ『オースティン・パワーズ』『ミート・ザ・ペアレンツ』

■脚本
トニー・マクナマラ『哀れなるものたち』

■出演
オリヴィア・コールマン、
ベネディクト・カンバーバッチ、アンディ・サムバーグ、
ケイト・マッキノン ほか

■公開日
2025年10月24日(金)全国ロードショー

■配給
ウォルト・ディズニー・ジャパン

■公式サイト
https://www.searchlightpictures.jp/movies/theroses

休日のスケジュールが決まっていない方、何を見ようか迷っている方など"ライトな映画ファン"に対して、映画館に出かけて、映画を楽しむことをおすすめします。SASARU movie編集部では、話題性の高い最新映画を中心にその情報や魅力を継続的に発信していきます。

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