(C)花沢健吾/講談社 (C)2025「アンダーニンジャ」製作委員会
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2025.1.16

忍者が"忍務"のために高校に潜入!死闘の末、彼は世界を救えるか?「アンダーニンジャ」試写会レビュー

あらゆるコンテンツに登場する人気モチーフの忍者。黒装束に身を包み、手裏剣を手に諜報活動に勤しむようなステレオタイプから、魔法のような忍術とアクションを披露するファンタジーなタイプまで、その描かれ方は様々です。では、もし現代に忍者が存在しているとしたら、どんな姿でしょう?
花沢健吾原作の「アンダーニンジャ」は、日本の歴史を陰で常に動かしてきた存在の忍者が、戦後GHQにより組織を解体された後も秘密裏に存在し、世界中で暗躍しているというストーリー。一風変わった現代忍者の様子が主演・山崎賢人(※崎は「たつさき」)、監督・福田雄一により実写映画化されます。1月24日(金)の公開に先駆けて試写会に参加したSASARU movie編集部が映画の見どころをレビューします。

「アンダーニンジャ」の気になるストーリー


(C)花沢健吾/講談社 (C)2025「アンダーニンジャ」製作委員会

現代に生きる忍者・雲隠九郎(山崎賢人)。忍者組織「NIN(にん)」に所属しているものの、ノンキャリアの下忍のため仕事にありつけず、ボロアパートで暇を持て余し、ニートと同様の生活を送る日々。そんなある日、中忍の加藤(間宮祥太朗)から重大な"忍務(にんむ)"を言い渡されます。それは戦後70年以上に渡り地下に潜り続けている、謎の組織を調べること。組織の名は「アンダーニンジャ」、通称「UN」。「UN」が潜んでいるという情報を得て、24歳ながら講談高校に潜入することになる九郎。編入試験日にたまたま知り合ったクラスメイトの野口彩花(浜辺美波)は、高校生らしからぬ九郎を不審に思いつつも、なぜか少し気になっている様子。ゆるっとした日常を送っていた最中、突如「UN」により「NIN」所属の精鋭忍者たちが次々に襲われていきます。「UN」とはいったい何なのか? そしてついに講談高校が襲撃を受け、戦場と化してしまいます。 戦いに巻き込まれていく現代忍者・九郎と女子高生・野口の運命は?

新解釈の現代忍者像&世界観

まず、忍者が巨大組織という設定に驚き。警察官は約26万人、自衛官約23万人、そして忍者が約20万人と、国家権力に匹敵する人数を擁しています。少数精鋭のイメージを持つ忍者がこんなに存在するなら、その分たくさんの任務があるのかといえばそうでもなく、末端の忍者は仕事にあぶれている…というのも階級制度や社会構造が見えて面白いですよね。

忍者たちは、宅配便の配達員や編集者、高校生として日常に潜み"忍務"にあたっています。九郎は、潜入を任されるまでTシャツにハーフパンツとゆるゆるな格好。それでも映画冒頭で敵と対峙した際は「只者ではない強者感」に溢れ、空気が一変。一気にアクション映画の空気に様変わりしますよ。
 

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本作に登場する科学技術を活かしたハイテク装備品「忍具」にも注目。スイッチ1つで姿を透明化できる服「摩利支天(まりしてん)」のほか、敵を追跡できる手裏剣に「NIN」が所有する最終兵器「遁(とん)」など、他にもいろいろな「忍具」が登場します。どんな場面で活躍するか、ぜひ劇場でチェックしてください。

脱力系の日常から死闘に切り替わる緩急がたまらない

本作は生活感たっぷりの日常から、少しずつ「NIN」と「UN」が繰り広げる死闘にシフトしていきます。特に物語前半~中盤における"静"の日常と"動"の戦闘への緩急が絶妙!構成もさることながら、この緩急にひと役買っているのが魅力的なキャラクター達。平和な日常生活を送る人々と冷徹な忍者がふれ合う時、お互いのテンポのズレが独特な笑いや緊張感を生み出します。

特に主人公・九郎は飄々として常にマイペース。日常パートでは浮世離れしている性格のせいか、ボケ役扱いされることも多く、ぼんやりとしたダウナーなキャラクターにしか見えません。しかし、いざ戦闘となると忍者らしい身体能力と判断力を駆使して敵と向かい合います。脱力系の日常と、冷徹な忍者同士の死闘へシームレスに移行する瞬間がたまりません。

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新しい現代忍者エンターテインメント!合間の福田節にも注目


(C)花沢健吾/講談社 (C)2025「アンダーニンジャ」製作委員会

福田監督が得意とするシュールなギャグと、本格的なアクションシーンが不思議と融合している本作。"福田節"と呼ばれているコメディーシーンは、日常パートや九郎へのツッコミでちらほら見られる程度で少々抑え気味。それでも福田組常連のムロツヨシ、佐藤二朗の登場シーンでは遺憾なく発揮されていますよ!福田作品初出演の浜辺美波は「本当に鍛えられた」と述べていました。彼女がどんな洗礼を受けたのかは観てからのお楽しみ。一方のアクションシーンでは「キングダム」シリーズや「ゴールデンカムイ」で培った山崎賢人のこなれ感を楽しめます。九郎が無事"忍務"を全うできるか、ぜひスクリーンで確認してみてくださいね。

「アンダーニンジャ」の基本情報


出演: 山崎賢人 浜辺美波 間宮祥太朗 白石麻衣
    山本千尋 宮世琉弥 坂口涼太郎 長谷川忍
   (シソンヌ) 木南晴夏 ムロツヨシ /
    岡山天音 平田満  佐藤二朗
         (※山崎賢人さんの「崎」は正式には「たつさき」)

原作:花沢健吾『アンダーニンジャ』(講談社「ヤングマガジン」連載)

脚本・監督:福田雄一

主題歌:Creepy Nuts「doppelgänger」(Sony Music Labels)

公開日:2025年1月24日(金)

公式HP:https://underninja-mv.com/
 

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「アンダーニンジャ」の気になるストーリー


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現代に生きる忍者・雲隠九郎(山崎賢人)。忍者組織「NIN(にん)」に所属しているものの、ノンキャリアの下忍のため仕事にありつけず、ボロアパートで暇を持て余し、ニートと同様の生活を送る日々。そんなある日、中忍の加藤(間宮祥太朗)から重大な"忍務(にんむ)"を言い渡されます。それは戦後70年以上に渡り地下に潜り続けている、謎の組織を調べること。組織の名は「アンダーニンジャ」、通称「UN」。「UN」が潜んでいるという情報を得て、24歳ながら講談高校に潜入することになる九郎。編入試験日にたまたま知り合ったクラスメイトの野口彩花(浜辺美波)は、高校生らしからぬ九郎を不審に思いつつも、なぜか少し気になっている様子。ゆるっとした日常を送っていた最中、突如「UN」により「NIN」所属の精鋭忍者たちが次々に襲われていきます。「UN」とはいったい何なのか? そしてついに講談高校が襲撃を受け、戦場と化してしまいます。 戦いに巻き込まれていく現代忍者・九郎と女子高生・野口の運命は?

新解釈の現代忍者像&世界観


(C)花沢健吾/講談社 (C)2025「アンダーニンジャ」製作委員会

まず、忍者が巨大組織という設定に驚き。警察官は約26万人、自衛官約23万人、そして忍者が約20万人と、国家権力に匹敵する人数を擁しています。少数精鋭のイメージを持つ忍者がこんなに存在するなら、その分たくさんの任務があるのかといえばそうでもなく、末端の忍者は仕事にあぶれている…というのも階級制度や社会構造が見えて面白いですよね。

忍者たちは、宅配便の配達員や編集者、高校生として日常に潜み"忍務"にあたっています。九郎は、潜入を任されるまでTシャツにハーフパンツとゆるゆるな格好。それでも映画冒頭で敵と対峙した際は「只者ではない強者感」に溢れ、空気が一変。一気にアクション映画の空気に様変わりしますよ。
 

(C)花沢健吾/講談社 (C)2025「アンダーニンジャ」製作委員会

本作に登場する科学技術を活かしたハイテク装備品「忍具」にも注目。スイッチ1つで姿を透明化できる服「摩利支天(まりしてん)」のほか、敵を追跡できる手裏剣に「NIN」が所有する最終兵器「遁(とん)」など、他にもいろいろな「忍具」が登場します。どんな場面で活躍するか、ぜひ劇場でチェックしてください。

脱力系の日常から死闘に切り替わる緩急がたまらない


(C)花沢健吾/講談社 (C)2025「アンダーニンジャ」製作委員会

本作は生活感たっぷりの日常から、少しずつ「NIN」と「UN」が繰り広げる死闘にシフトしていきます。特に物語前半~中盤における"静"の日常と"動"の戦闘への緩急が絶妙!構成もさることながら、この緩急にひと役買っているのが魅力的なキャラクター達。平和な日常生活を送る人々と冷徹な忍者がふれ合う時、お互いのテンポのズレが独特な笑いや緊張感を生み出します。

特に主人公・九郎は飄々として常にマイペース。日常パートでは浮世離れしている性格のせいか、ボケ役扱いされることも多く、ぼんやりとしたダウナーなキャラクターにしか見えません。しかし、いざ戦闘となると忍者らしい身体能力と判断力を駆使して敵と向かい合います。脱力系の日常と、冷徹な忍者同士の死闘へシームレスに移行する瞬間がたまりません。

新しい現代忍者エンターテインメント!合間の福田節にも注目


(C)花沢健吾/講談社 (C)2025「アンダーニンジャ」製作委員会

福田監督が得意とするシュールなギャグと、本格的なアクションシーンが不思議と融合している本作。"福田節"と呼ばれているコメディーシーンは、日常パートや九郎へのツッコミでちらほら見られる程度で少々抑え気味。それでも福田組常連のムロツヨシ、佐藤二朗の登場シーンでは遺憾なく発揮されていますよ!福田作品初出演の浜辺美波は「本当に鍛えられた」と述べていました。彼女がどんな洗礼を受けたのかは観てからのお楽しみ。一方のアクションシーンでは「キングダム」シリーズや「ゴールデンカムイ」で培った山崎賢人のこなれ感を楽しめます。九郎が無事"忍務"を全うできるか、ぜひスクリーンで確認してみてくださいね。

「アンダーニンジャ」の基本情報


(C)花沢健吾/講談社 (C)2025「アンダーニンジャ」製作委員会


出演: 山崎賢人 浜辺美波 間宮祥太朗 白石麻衣
    山本千尋 宮世琉弥 坂口涼太郎 長谷川忍
   (シソンヌ) 木南晴夏 ムロツヨシ /
    岡山天音 平田満  佐藤二朗
         (※山崎賢人さんの「崎」は正式には「たつさき」)

原作:花沢健吾『アンダーニンジャ』(講談社「ヤングマガジン」連載)

脚本・監督:福田雄一

主題歌:Creepy Nuts「doppelgänger」(Sony Music Labels)

公開日:2025年1月24日(金)

公式HP:https://underninja-mv.com/
 

休日のスケジュールが決まっていない方、何を見ようか迷っている方など"ライトな映画ファン"に対して、映画館に出かけて、映画を楽しむことをおすすめします。SASARU movie編集部では、話題性の高い最新映画を中心にその情報や魅力を継続的に発信していきます。

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