(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会
(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

2026.3.17

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』レビュー|信じて待つ勇気が奇跡を起こす

日本アカデミー賞ほか、海外30以上の映画祭を魅了し、国内動員196万人の大ヒットを記録した『映画 えんとつ町のプペル』(20)。その待望の最新作『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』が、3月27日(金)に公開されます。

前作に続き、製作総指揮・脚本は西野亮廣、アニメーション制作はSTUDIO4℃が担当。独特の世界観と映像表現で話題を集めた作品が、再びスクリーンに帰ってきます。

11時59分で止まった不思議な時計台


(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

前作で親友プペルを失った少年ルビッチ。彼はある日、不思議な世界へと迷い込みます。そこにあったのは、壊れていないのに「11時59分」で止まったままの時計台。そして“千年砦”と呼ばれる、時を支配する異世界でした。

この世界では、時を刻まなくなった時計は役目を終えたものとして処分されてしまいます。
ルビッチが元の世界に戻るための方法はひとつ。止まった時計台を再び動かすことです。

猫の相棒モフとともに時計台の謎を追うなかで、ルビッチはさまざまな人々と出会います。それぞれが抱えている想いや願いにふれるうちに、物語は少しずつ大きな運命へと動き始めていきます。

絵画のように美しい映像世界

本作でも印象に残るのは、やはり映像の美しさです。特に目を引くのが、時計の描写。画面いっぱいに広がる歯車や装置が細かく描き込まれていて、背景の細部までつい見入ってしまいます。

この圧倒的な没入感の裏には、STUDIO4℃による緻密な計算がありました。前作の直線的で工業的な「えんとつ町」のデザインに対し、今回の舞台となる“千年砦”は、あえて「複雑な曲線」を多用したデザインが採用されています。これにより、ルビッチが迷い込んだ未知の異世界の不思議さと深みが、視覚からダイレクトに伝わってきます。

(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会


(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

また、本作では「色」がストーリーを伝える重要な役割を果たしています。100年前のガスとナギの時代は「ピンクとブルー」、現代のルビッチの時代は「グリーンと赤」というように、時間軸によって明確にテーマカラーが使い分けられているのが特徴。この色分けにより、観客は混乱することなく、100年という時の積み重なりを直感的に感じ取ることができます。

さらに、今作ではキャラクターの「表情の豊かさ」と「動きのしなやかさ」が劇的に進化しました。

最新のデジタル技術を駆使して、3DCGでありながら、まるで手描きアニメのような、感情あふれる細やかな表情の変化や躍動感のあるダイナミックなアクションが可能に。背景美術も「手描き」と「3D」を50:50の比率で融合させるハイブリッドな手法が取られており、まさに「命が吹き込まれた絵画」が動いているかのような映像体験を楽しむことができます。

個性的で愛おしいキャラクターたち

物語を支えるのは、どこか不器用で真っ直ぐな想いを持った愛すべき登場人物たちです。

前作に続き登場するゴミ人間のプペルは、今作でも変わらぬ温かさと優しさで物語の芯を担っています。演じる窪田正孝の声が響くたび、ルビッチが胸に抱き続ける「もう一度会いたい」という切実な願いが観客の心に静かに浸透し、離れていても消えない二人の絆を強く再確認させてくれます。

また、今作でルビッチの相棒となる猫のモフは、少し毒舌な「姉御肌」キャラとして絶妙な存在感を放っています。MEGUMIの落ち着いたトーンが、モフのクールさと面倒見の良さを引き立てており、本作の新しい「愛されキャラ」の筆頭です。さらに、100年もの間ひたむきに時計台を守り続ける時計師ガスは、吉原光夫の重厚な響きによって、その孤独と信念がより深く、魅力的に描き出されています。

(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会


(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

そして、大切な親友との絆を胸に、新たな決意で一歩を踏み出す少年ルビッチ。今作で新たにルビッチ役に抜擢された永瀬ゆずなの瑞々しい声は、ひたむきに前を向こうとする彼の心の成長を見事に表現しています。また、山寺宏一が一人二役で軽快に演じる双子のコメットとウィニーや、小芝風花の透明感あふれる歌声が重なる精霊ナギなど、多彩な個性が集まることで、この奇跡の物語はより一層愛おしいものになっています。

心を震わせる「ナギの歌声」と音楽の力

もうひとつ注目したいのが劇中を彩る音楽と、少女ナギが響かせる歌声です。 植物の精霊であるナギの透明感あふれる歌声は、劇場の音響システムで聴くことで、より一層の没入感をもたらします。

前作に続きロザリーナが担当する主題歌「えんとつ町のプペル」や、エンディングソング「little star」とともに、真っ直ぐに届く歌声が物語の感動を何倍にも膨らませてくれます 。映像美と音楽が完全に融合した瞬間、観客は“千年砦”という異世界の一部になったような感覚を味わえるはず。

信じる心が未来をつくる


(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

本作のテーマは「信じて待つ」という強い想いです。大切な人を失ったとき、人は簡単に前へ進めるものではありません。前に進むことが、その人を忘れてしまうことのように感じてしまうこともあります。 再会を信じるルビッチと、それぞれの願いを胸に生きる人々。その約束が重なり合い、やがてひとつの奇跡へとつながっていきます。

大切な人を想い続ける強さが、どんな景色を見せてくれるのか。 圧倒的な映像美とともに、観る人それぞれの心に温かな光を灯してくれる作品です。ぜひ劇場で、その結末を見届けてください。

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』基本情報

■公開日:3月27日(金)全国公開

■出演(声の出演):
永瀬ゆずな、窪田正孝 / MEGUMI、小芝風花、吉原光夫
土屋アンナ、山寺宏一、藤森慎吾、伊藤沙莉、東野幸治
錦鯉、森久保祥太郎

■製作総指揮・原作・脚本:西野亮廣

■監督:廣田裕介

■アニメーション制作:STUDIO4℃

■原案:「チックタック 〜約束の時計台〜」にしのあきひろ著(幻冬舎)

■配給:東宝・CHIMNEY TOWN

■公式HP:https://poupelle.com/

(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

11時59分で止まった不思議な時計台


(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

前作で親友プペルを失った少年ルビッチ。彼はある日、不思議な世界へと迷い込みます。そこにあったのは、壊れていないのに「11時59分」で止まったままの時計台。そして“千年砦”と呼ばれる、時を支配する異世界でした。

この世界では、時を刻まなくなった時計は役目を終えたものとして処分されてしまいます。
ルビッチが元の世界に戻るための方法はひとつ。止まった時計台を再び動かすことです。

猫の相棒モフとともに時計台の謎を追うなかで、ルビッチはさまざまな人々と出会います。それぞれが抱えている想いや願いにふれるうちに、物語は少しずつ大きな運命へと動き始めていきます。

絵画のように美しい映像世界


(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

本作でも印象に残るのは、やはり映像の美しさです。特に目を引くのが、時計の描写。画面いっぱいに広がる歯車や装置が細かく描き込まれていて、背景の細部までつい見入ってしまいます。

この圧倒的な没入感の裏には、STUDIO4℃による緻密な計算がありました。前作の直線的で工業的な「えんとつ町」のデザインに対し、今回の舞台となる“千年砦”は、あえて「複雑な曲線」を多用したデザインが採用されています。これにより、ルビッチが迷い込んだ未知の異世界の不思議さと深みが、視覚からダイレクトに伝わってきます。

(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

また、本作では「色」がストーリーを伝える重要な役割を果たしています。100年前のガスとナギの時代は「ピンクとブルー」、現代のルビッチの時代は「グリーンと赤」というように、時間軸によって明確にテーマカラーが使い分けられているのが特徴。この色分けにより、観客は混乱することなく、100年という時の積み重なりを直感的に感じ取ることができます。

さらに、今作ではキャラクターの「表情の豊かさ」と「動きのしなやかさ」が劇的に進化しました。

最新のデジタル技術を駆使して、3DCGでありながら、まるで手描きアニメのような、感情あふれる細やかな表情の変化や躍動感のあるダイナミックなアクションが可能に。背景美術も「手描き」と「3D」を50:50の比率で融合させるハイブリッドな手法が取られており、まさに「命が吹き込まれた絵画」が動いているかのような映像体験を楽しむことができます。

個性的で愛おしいキャラクターたち


(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

物語を支えるのは、どこか不器用で真っ直ぐな想いを持った愛すべき登場人物たちです。

前作に続き登場するゴミ人間のプペルは、今作でも変わらぬ温かさと優しさで物語の芯を担っています。演じる窪田正孝の声が響くたび、ルビッチが胸に抱き続ける「もう一度会いたい」という切実な願いが観客の心に静かに浸透し、離れていても消えない二人の絆を強く再確認させてくれます。

また、今作でルビッチの相棒となる猫のモフは、少し毒舌な「姉御肌」キャラとして絶妙な存在感を放っています。MEGUMIの落ち着いたトーンが、モフのクールさと面倒見の良さを引き立てており、本作の新しい「愛されキャラ」の筆頭です。さらに、100年もの間ひたむきに時計台を守り続ける時計師ガスは、吉原光夫の重厚な響きによって、その孤独と信念がより深く、魅力的に描き出されています。

(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

そして、大切な親友との絆を胸に、新たな決意で一歩を踏み出す少年ルビッチ。今作で新たにルビッチ役に抜擢された永瀬ゆずなの瑞々しい声は、ひたむきに前を向こうとする彼の心の成長を見事に表現しています。また、山寺宏一が一人二役で軽快に演じる双子のコメットとウィニーや、小芝風花の透明感あふれる歌声が重なる精霊ナギなど、多彩な個性が集まることで、この奇跡の物語はより一層愛おしいものになっています。

心を震わせる「ナギの歌声」と音楽の力

もうひとつ注目したいのが劇中を彩る音楽と、少女ナギが響かせる歌声です。 植物の精霊であるナギの透明感あふれる歌声は、劇場の音響システムで聴くことで、より一層の没入感をもたらします。

前作に続きロザリーナが担当する主題歌「えんとつ町のプペル」や、エンディングソング「little star」とともに、真っ直ぐに届く歌声が物語の感動を何倍にも膨らませてくれます 。映像美と音楽が完全に融合した瞬間、観客は“千年砦”という異世界の一部になったような感覚を味わえるはず。

信じる心が未来をつくる


(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

本作のテーマは「信じて待つ」という強い想いです。大切な人を失ったとき、人は簡単に前へ進めるものではありません。前に進むことが、その人を忘れてしまうことのように感じてしまうこともあります。 再会を信じるルビッチと、それぞれの願いを胸に生きる人々。その約束が重なり合い、やがてひとつの奇跡へとつながっていきます。

大切な人を想い続ける強さが、どんな景色を見せてくれるのか。 圧倒的な映像美とともに、観る人それぞれの心に温かな光を灯してくれる作品です。ぜひ劇場で、その結末を見届けてください。

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』基本情報


(C)西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

■公開日:3月27日(金)全国公開

■出演(声の出演):
永瀬ゆずな、窪田正孝 / MEGUMI、小芝風花、吉原光夫
土屋アンナ、山寺宏一、藤森慎吾、伊藤沙莉、東野幸治
錦鯉、森久保祥太郎

■製作総指揮・原作・脚本:西野亮廣

■監督:廣田裕介

■アニメーション制作:STUDIO4℃

■原案:「チックタック 〜約束の時計台〜」にしのあきひろ著(幻冬舎)

■配給:東宝・CHIMNEY TOWN

■公式HP:https://poupelle.com/

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