2024.12.20

サツゲキ『ラブ・アクチュアリー』トークにて、ジャガモンド斉藤さん「ホラー映画の始まりじゃん!」


12月14日(土)、札幌市中央区のサツゲキで「全興連ミニシアター支援プロジェクト『#ミニシアターへ行こう』イベント」が行われました。サツゲキでは1日限定で、2003年に公開された映画『ラブ・アクチュアリー』の4Kデジタルリマスターを上映。映画トークライブ「あばれNight」を主催する、お笑い芸人のジャガモンド斉藤さんと関根ささらさんが登壇しました。
このイベントは、設備の買い替えや事業継承問題などの危機を迎えるミニシアター(※1)を支援するために、全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)が立ち上げたプロジェクトの一環です。各映画館の意向でクラウドファンディングの実施と公式アンバサダーを募集。北海道地区は「サツゲキ(札幌)」「シネマ・トーラス(苫小牧)」「シネマアイリス(函館)」「大黒座(浦河)」の4館が参加しています。
運営サイト|https://moviewalker.jp/special/minitheater/

(text/photo|矢武兄輔[キャプテン・ポップコーン])

※1:ミニシアターとは、シネマコンプレックス(シネコン)に対し、200席以下で4スクリーン以下の小規模な映画館のこと。都市圏では、単館系・アート系と呼ばれる作品を主として上映する映画館のことを指す。スクリーン数が少ないため、上映枠数が限られる。そのため厳選された作品が上映され、各映画館の特徴・劇場スタッフのセンスが出やすいのがミニシアターの魅力。
 

トーク付上映会では珍しく前説があり、2人は作品のテーマに合わせ、“赤が目立つクリスマスコーデ”?で登場。道内外から駆けつけたお客さんの前で、さっそく映画館トークが炸裂し、関根さんはサツゲキ・シアター4の特徴でもあるスクリーンの“太鼓張”を説明。太鼓張とは、スクリーンを吊るすのではなく、全方向から引っ張っているスクリーンのことを指します。斉藤さんは「細かすぎて伝わらないモノマネ」に出演するこがけんさんが披露する映画あるある「場に誰もいないと思ってふざけていたら、部下に見つかった瞬間」の元ネタが『ラブ・アクチュアリー』(以下、「本作」と表記)にあることを、映画紹介人として本編ネタバレにならない小ネタを紹介しました。
関根さんは早い段階から泣いていて「この後の展開を知っているからこそ泣けるシーンがある」と、旧作を再び鑑賞する醍醐味を語り、斉藤さんがアメリカ同時多発テロ事件の直後に制作された本作の時事性にも触れ「空港から始まり、空港で終わる。」と話すと、再び涙を浮かべていました。本作は複雑に設定された群像劇です。そのため、2人の間に置かれたポスターパネルを活用して、映画解説動画を見ている気分になりました。群像劇においてはニヤニヤする設定の方が多かったという関根さん。「そもそも、ヒューグラントが首相ってどんな国なの?(笑)」と斉藤さんが一言。そこから『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ先生役で知られるアラン・リックマンことに触れ、映画制作や表現などの時代性の話になります。
斉藤「“スネイプ”先生(アラン・リックマン)が演じたハリーが奥さんと一番気まずい感じで終わっている。職場のちょっと妖艶な部下(ミア役のハイケ・マカチュ)と……てか、アイツやばいよな!」
関根「仕掛けている女性側がやばいよね。もちろん、乗る側も悪い。」
斉藤「ハリーがクリスマスプレゼントを買いに行ったとき、妖艶な部下に電話するじゃん。そしたら、その部下が職場の固定電話を使用しているのに『わたしのものは全部あげる』って、大きな声で言うじゃない。あれはちょっと悪女過ぎない?」
関根「あの時代だからこそ、録音とかされてないんだろうな。というのを踏まえて面白かった! 今だったら、録音されるから情報が筒抜けになる。」
斉藤「そういう話になるとさ、(撮影現場の)ヌードシーンのスタンドイン(俳優の代理)をする男女のシーンがあるじゃん。これ20年前の映画だから、当時の撮影現場が描かれているけど、男性カメラマンが女性の役者に性的なシーンを演出しているとかはいま観たら、ヒヤってする。現代の設定だったら『インテマシーコーディネーター(※2)どうしていないんだ?』という話になるよね。」
関根「しかも、たくさんスタッフいたから。しかも男性。」
斉藤「リメイク版をやるなら、あの展開にはならないね。」
関根「このシーンがあるかわからないよね。」
 
 
※2:インテマシーコーディネーターとは、俳優らの身体的接触やヌードなどが登場するシーンにおいて、演者の尊厳や心身の安全を守りながら、演者側と演出側の意向を調整する役割を担う職種のこと。
 
この群像劇の中で誰が一番勝ち組かという話になり、斉藤さんは「ホラー映画の始まりかと思った」とコメント。
 
斉藤「彼女がいないコリン(演:クリス・マーシャル)が彼女をつくりにアメリカへ旅に出るじゃん。彼一番勝ってる(笑)。アメリカに行った時に思い描いたような美女に囲まれて「イギリス訛りカワイイ」とか言われる。でも、俺からすると、ホラー映画の始まりだもん!」
関根「何が始まるの?(笑)」
斉藤「『ノック・ノック』(15)っていうキアヌ・リーヴス主演の映画があって。内容は奥さんが旅行中に留守番をしているんだけど、美女2人が自宅に訪れて大変なことになる話。で、このシーン観ていて、めちゃくちゃフラグ立ってるけど、大丈夫かって。4人目にテンガロンハット被った人来るじゃん。カバンから電動ノコギリが出るんじゃないかと。」
関根「そういう映画じゃない。ハッピーエンドなのよ。本当のアメリカンドリームを叶えているよね」
斉藤「イギリス映画だから、アメリカイジリみたいなのもあったよね。エロバカみたいな。」
ここで再び“ほぼ不倫”な行動をするハリー役のアラン・リックマンの話になります。
ミアからプレゼントが欲しいとせがまれ、妻との買い物途中でジュエリー売り場に来たシーン。
関根「気づいた瞬間、(ミアに電話したことに関して)引いたよね。そういうことかと。」
斉藤「店員さんから見ていると奥さんにあげると思っちゃうよね? 奥さんに内緒で買ってます的な」
関根「でも、あの年齢の女性に(金のハートのネックレスは)買わないなってわかるよ。若い人がつける形じゃん、たぶんね。(客席に向かい)そうだよね?? 」
(頷く女性のお客さん)
関根「あれは若い女性に贈るものですよね? そして『キスしてOK』の意味にもなるヤドリギを入れるか店員さんに聞いてるんですよね、そのタイミングで奥さんが来て、知らん顔してるから店員さんも『なるほどね』となっているはず」
斉藤「ガチ恋ってこと?」
関根「片思いとか恋愛に至ってない方達が、ヤドリギの下でキスをすると恋が叶うという文化があるんですよ。なので、ヤドリギを入れると相手に対して『関係を進展させていいよ』という意味にも取れる。だから、ハリーは(あくまで不倫をするつもりはなかったので)『入れなくていい』と言ったのかな。」
 
という考察を語りました。
監督や出演者が登壇する舞台挨拶とはまた違った面白さがあり、映画を観終わった直後だからこそ話せる考察トークのライブ感は格別です。また、ミニシアターで実施するイベントの魅力の一つはお客さんとの距離の近さです。実際、トーク終了後はチェキ会やスクリーン内での談笑など、ファンサービス満載でした。
トーク付上映会では珍しく前説があり、2人は作品のテーマに合わせ、“赤が目立つクリスマスコーデ”?で登場。道内外から駆けつけたお客さんの前で、さっそく映画館トークが炸裂し、関根さんはサツゲキ・シアター4の特徴でもあるスクリーンの“太鼓張”を説明。太鼓張とは、スクリーンを吊るすのではなく、全方向から引っ張っているスクリーンのことを指します。斉藤さんは「細かすぎて伝わらないモノマネ」に出演するこがけんさんが披露する映画あるある「場に誰もいないと思ってふざけていたら、部下に見つかった瞬間」の元ネタが『ラブ・アクチュアリー』(以下、「本作」と表記)にあることを、映画紹介人として本編ネタバレにならない小ネタを紹介しました。
関根さんは早い段階から泣いていて「この後の展開を知っているからこそ泣けるシーンがある」と、旧作を再び鑑賞する醍醐味を語り、斉藤さんがアメリカ同時多発テロ事件の直後に制作された本作の時事性にも触れ「空港から始まり、空港で終わる。」と話すと、再び涙を浮かべていました。本作は複雑に設定された群像劇です。そのため、2人の間に置かれたポスターパネルを活用して、映画解説動画を見ている気分になりました。群像劇においてはニヤニヤする設定の方が多かったという関根さん。「そもそも、ヒューグラントが首相ってどんな国なの?(笑)」と斉藤さんが一言。そこから『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ先生役で知られるアラン・リックマンことに触れ、映画制作や表現などの時代性の話になります。
斉藤「“スネイプ”先生(アラン・リックマン)が演じたハリーが奥さんと一番気まずい感じで終わっている。職場のちょっと妖艶な部下(ミア役のハイケ・マカチュ)と……てか、アイツやばいよな!」
関根「仕掛けている女性側がやばいよね。もちろん、乗る側も悪い。」
斉藤「ハリーがクリスマスプレゼントを買いに行ったとき、妖艶な部下に電話するじゃん。そしたら、その部下が職場の固定電話を使用しているのに『わたしのものは全部あげる』って、大きな声で言うじゃない。あれはちょっと悪女過ぎない?」
関根「あの時代だからこそ、録音とかされてないんだろうな。というのを踏まえて面白かった! 今だったら、録音されるから情報が筒抜けになる。」
斉藤「そういう話になるとさ、(撮影現場の)ヌードシーンのスタンドイン(俳優の代理)をする男女のシーンがあるじゃん。これ20年前の映画だから、当時の撮影現場が描かれているけど、男性カメラマンが女性の役者に性的なシーンを演出しているとかはいま観たら、ヒヤってする。現代の設定だったら『インテマシーコーディネーター(※2)どうしていないんだ?』という話になるよね。」
関根「しかも、たくさんスタッフいたから。しかも男性。」
斉藤「リメイク版をやるなら、あの展開にはならないね。」
関根「このシーンがあるかわからないよね。」
 
 
※2:インテマシーコーディネーターとは、俳優らの身体的接触やヌードなどが登場するシーンにおいて、演者の尊厳や心身の安全を守りながら、演者側と演出側の意向を調整する役割を担う職種のこと。
 
この群像劇の中で誰が一番勝ち組かという話になり、斉藤さんは「ホラー映画の始まりかと思った」とコメント。
 
斉藤「彼女がいないコリン(演:クリス・マーシャル)が彼女をつくりにアメリカへ旅に出るじゃん。彼一番勝ってる(笑)。アメリカに行った時に思い描いたような美女に囲まれて「イギリス訛りカワイイ」とか言われる。でも、俺からすると、ホラー映画の始まりだもん!」
関根「何が始まるの?(笑)」
斉藤「『ノック・ノック』(15)っていうキアヌ・リーヴス主演の映画があって。内容は奥さんが旅行中に留守番をしているんだけど、美女2人が自宅に訪れて大変なことになる話。で、このシーン観ていて、めちゃくちゃフラグ立ってるけど、大丈夫かって。4人目にテンガロンハット被った人来るじゃん。カバンから電動ノコギリが出るんじゃないかと。」
関根「そういう映画じゃない。ハッピーエンドなのよ。本当のアメリカンドリームを叶えているよね」
斉藤「イギリス映画だから、アメリカイジリみたいなのもあったよね。エロバカみたいな。」
ここで再び“ほぼ不倫”な行動をするハリー役のアラン・リックマンの話になります。
ミアからプレゼントが欲しいとせがまれ、妻との買い物途中でジュエリー売り場に来たシーン。
関根「気づいた瞬間、(ミアに電話したことに関して)引いたよね。そういうことかと。」
斉藤「店員さんから見ていると奥さんにあげると思っちゃうよね? 奥さんに内緒で買ってます的な」
関根「でも、あの年齢の女性に(金のハートのネックレスは)買わないなってわかるよ。若い人がつける形じゃん、たぶんね。(客席に向かい)そうだよね?? 」
(頷く女性のお客さん)
関根「あれは若い女性に贈るものですよね? そして『キスしてOK』の意味にもなるヤドリギを入れるか店員さんに聞いてるんですよね、そのタイミングで奥さんが来て、知らん顔してるから店員さんも『なるほどね』となっているはず」
斉藤「ガチ恋ってこと?」
関根「片思いとか恋愛に至ってない方達が、ヤドリギの下でキスをすると恋が叶うという文化があるんですよ。なので、ヤドリギを入れると相手に対して『関係を進展させていいよ』という意味にも取れる。だから、ハリーは(あくまで不倫をするつもりはなかったので)『入れなくていい』と言ったのかな。」
 
という考察を語りました。
監督や出演者が登壇する舞台挨拶とはまた違った面白さがあり、映画を観終わった直後だからこそ話せる考察トークのライブ感は格別です。また、ミニシアターで実施するイベントの魅力の一つはお客さんとの距離の近さです。実際、トーク終了後はチェキ会やスクリーン内での談笑など、ファンサービス満載でした。

矢武兄輔

まちのえいが屋さん/キャプテン・ポップコーン

20歳の1月。札幌映画サークルに入会直後、さぬき映画祭への参加で『踊る大捜査線』の製作陣や深田晃司監督と出逢い、映画界の現実や地方から発信するエンタメの可能性を知る。そこから「映画館へ行く人を増やす」という目標を持ち、カネゴンを呼んでみたり、学生向け媒体をつくったり、休学して東京国際映画祭で勤務、映画館へ就職→退職→「矢武企画」を起業からの今は某局でラジオDJ。 すべては『踊る』の完結が始まりだった。そして、踊るプロジェクト再始動と共に…! ということで、皆さんにとって映画がもっと近くなれますように。

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