12月21日(土)、話題作『侍タイムスリッパー』の舞台挨拶がTOHOシネマズ すすきので行われました。助監督・山本優子役の沙倉ゆうのさんと安田淳一監督が登壇。10年以上、北海道から応援し続けたファンや既に7回鑑賞した方らが駆けつけ約30分にわたり、両者の関西弁トークで盛り上がりました。時折、ボケとツッコミのような会話や客席の方へ近づいてコミュニケーションをとるなど、安田組の優しさを感じる様子も。本作は、8月17日(土)からインディーズ映画の聖地・池袋シネマ・ロサの1館のみで公開されるとクチコミで評判が広がり始め、9月に全国拡大公開が決定。現時点で約340館で公開され、TOHOシネマズ すすきのでも9月から絶賛上映中です。
(text/photo|矢武兄輔[キャプテン・ポップコーン])
一方、沙倉さんはヒロイン・優子がメガネをかけている設定に最初は抵抗がありました。しかし、最近は板についてきて、普段もメガネをしようか検討中とのこと。「今日も来るとき、『メガネベストドレッサー賞』みたいなんを来年狙おうと思って調べてみたら終わってました(笑)」と、思い出を茶目っ気ある口調で話しました。
Q「本作ができる前に、コンペに応募したけど落選したと聞きました。アイディア段階ではどういう話だったんですか?」
安田「そんときは京都映画企画市というコンペティションやったんですけども、僕はそれに応募するということでこの作品を考えました。「多分これ面白いなぁ」と思ったんです。タイムスリップ時代劇はいっぱいあるけども(時代劇の)撮影所へタイムスリップしてくるっていう話が。企画コンテスト出したら審査が通って、最終的に5人がプレゼンできる時間が与えられるんですよ。僕の持ち時間が7分のうち5分くらいが自己紹介をしてしまって、映画の話は2分くらいで、ちーんってなったんですけども(笑)。
京都映画企画市のプレゼンで優勝するとパイロットフィルムの制作費350万円というのを預けられます。5分のパイロットフィルムを作って、プレゼンして、優勝してから実写映画化を目指す。
ただ、10年経っても劇場公開作品になったのは(『黒の牛』[24]蔦哲一朗監督)という作品のみです。そのプレゼンで落っこちて、劇場公開されたんはこの映画だけなんです(笑)。」
沙倉「自分が出ているところだと、喫茶店のシーンです。私が好きなシーンで言うと、クライマックス直前の"最期の朝食"ですね。『明日もしかしたら会えないかもしれない』って、自分の中で我慢しながら、耐えながら、高坂新左衛門(演:山口馬木也)が朝ごはんを食べているところがすごく好きです。実際に助監督をしているので、現場にほぼずっと行っていたんですけど、本当にあの場でも伝わっていて、撮影を見守っている側も涙するシーンでした。行動でいうと、風見恭一郎(演:冨家ノリマサ)と会議室で会って、出て行こうとした時にドアノブを持って新左衛門が『捨てたんはお前やろ』っていうシーンが好きです(笑)。
安田「新左衛門と殺陣師関本(演:峰 蘭太郎)が稽古しながら、片方はどうしても斬ってしまう、片方はどうしても斬られてしまう、あそこはもう撮影してる時はゲラゲラ笑ってました(笑)。もうひとつ不意に笑わせたのが…これね、結構ウケてない方もいると思うんですけども、新左衛門が(タイムスリップしてきた直後の)撮影中に乱入しますよね。そん時に監督は「アホっ!」とか言って来ますでしょ。その凄い殺気に思わず新左衛門が後退りしていて、監督は丸めた台本で刀(本編では真剣)を叩くシーン。僕、現場でゲラゲラ笑ってて!でも映画館でちょいちょい滑って、あんまりウケてはいないけど、僕はあのふたつがすごく好きです。」
安田「大阪に磯部鉄平さんという、すごくいい監督がいます。彼の監督作品に僕がカメラマンとして参加しつつ、少し出資もしたいです。素晴らしい恋愛映画を撮ります。だいたい夜に歩いて、朝にみんなで解散する、みたいな映画ばっかり撮ってるんですけども、この間にドラマがあり、感動とちょっと笑いがあります。この作品(『夜のまにまに』[24])は、きちんと映画館で上映されて、関西ではミニシアターが満席近くになるくらい人気があります。新宿シネマカリテでは、公開期間が再々再々延長になるぐらい人気が出ています。とにかく低予算なんで。低予算で撮れるのは、一晩歩いてるだけやし、ロケ場所も道ばっかりやから(笑)。自主映画として綺麗なまとまりを持ってるところを、僕はすごくリスペクトしてます。大きな映画は何社かオファーは頂います。まず、僕は予算ありきじゃなくて、きちんと面白い脚本をできたらチームで作って、面白い脚本ができてからスタートしたいと。こういう枠組み作りからご一緒できるんであればという形で皆さんに返事させて頂いています。まあ、生意気ですけども(笑)。つまり1作品だけ、夜徘徊する映画が企画としては進んでいるというだけです(笑)!!」
“お年玉付”入場者プレゼント配布決定!冬休みこども500円キャンペーンも
期間中『侍タイムスリッパー』を劇場で鑑賞したお客様に【侍タイ版お年玉くじ付ポストカード】を配布いたします。ポストカードには抽選番号が記載されており、抽選で安田監督の作ったお米ほか豪華賞品が当たるチャンスも!
ポストカードは先着3万枚限定です。
冬休みこども500円キャンペーン実施決定!
冬休みスペシャル企画として、期間中、小人料金:500円で『侍タイムスリッパー』をご鑑賞いただけます。
老若男女すべての人が笑って泣ける本作を、ぜひご家族そろって劇場でご鑑賞ください!
子ども500円キャンペーン
実施期間:2024年12月27日(金)~2025年1月9日(木)
■実施劇場
・TOHOシネマズ すすきの
・サツゲキ
・ディノスシネマズ苫小牧
・ディノスシネマズ室蘭
・浦河大黒座
【作品情報】
■監督・脚本・撮影・編集:安田淳一
■殺陣:清家一斗
■配給:ギャガ 未来映画社
■北海道内の公開劇場
・TOHOシネマズ すすきの
・サツゲキ
・ディノスシネマズ苫小牧
・ディノスシネマズ室蘭
・浦河大黒座
■公式サイト https://www.samutai.net/
一方、沙倉さんはヒロイン・優子がメガネをかけている設定に最初は抵抗がありました。しかし、最近は板についてきて、普段もメガネをしようか検討中とのこと。「今日も来るとき、『メガネベストドレッサー賞』みたいなんを来年狙おうと思って調べてみたら終わってました(笑)」と、思い出を茶目っ気ある口調で話しました。
(C)2024未来映画社
Q「本作ができる前に、コンペに応募したけど落選したと聞きました。アイディア段階ではどういう話だったんですか?」
安田「そんときは京都映画企画市というコンペティションやったんですけども、僕はそれに応募するということでこの作品を考えました。「多分これ面白いなぁ」と思ったんです。タイムスリップ時代劇はいっぱいあるけども(時代劇の)撮影所へタイムスリップしてくるっていう話が。企画コンテスト出したら審査が通って、最終的に5人がプレゼンできる時間が与えられるんですよ。僕の持ち時間が7分のうち5分くらいが自己紹介をしてしまって、映画の話は2分くらいで、ちーんってなったんですけども(笑)。
京都映画企画市のプレゼンで優勝するとパイロットフィルムの制作費350万円というのを預けられます。5分のパイロットフィルムを作って、プレゼンして、優勝してから実写映画化を目指す。
ただ、10年経っても劇場公開作品になったのは(『黒の牛』[24]蔦哲一朗監督)という作品のみです。そのプレゼンで落っこちて、劇場公開されたんはこの映画だけなんです(笑)。」
沙倉「自分が出ているところだと、喫茶店のシーンです。私が好きなシーンで言うと、クライマックス直前の"最期の朝食"ですね。『明日もしかしたら会えないかもしれない』って、自分の中で我慢しながら、耐えながら、高坂新左衛門(演:山口馬木也)が朝ごはんを食べているところがすごく好きです。実際に助監督をしているので、現場にほぼずっと行っていたんですけど、本当にあの場でも伝わっていて、撮影を見守っている側も涙するシーンでした。行動でいうと、風見恭一郎(演:冨家ノリマサ)と会議室で会って、出て行こうとした時にドアノブを持って新左衛門が『捨てたんはお前やろ』っていうシーンが好きです(笑)。
安田「新左衛門と殺陣師関本(演:峰 蘭太郎)が稽古しながら、片方はどうしても斬ってしまう、片方はどうしても斬られてしまう、あそこはもう撮影してる時はゲラゲラ笑ってました(笑)。もうひとつ不意に笑わせたのが…これね、結構ウケてない方もいると思うんですけども、新左衛門が(タイムスリップしてきた直後の)撮影中に乱入しますよね。そん時に監督は「アホっ!」とか言って来ますでしょ。その凄い殺気に思わず新左衛門が後退りしていて、監督は丸めた台本で刀(本編では真剣)を叩くシーン。僕、現場でゲラゲラ笑ってて!でも映画館でちょいちょい滑って、あんまりウケてはいないけど、僕はあのふたつがすごく好きです。」
安田「大阪に磯部鉄平さんという、すごくいい監督がいます。彼の監督作品に僕がカメラマンとして参加しつつ、少し出資もしたいです。素晴らしい恋愛映画を撮ります。だいたい夜に歩いて、朝にみんなで解散する、みたいな映画ばっかり撮ってるんですけども、この間にドラマがあり、感動とちょっと笑いがあります。この作品(『夜のまにまに』[24])は、きちんと映画館で上映されて、関西ではミニシアターが満席近くになるくらい人気があります。新宿シネマカリテでは、公開期間が再々再々延長になるぐらい人気が出ています。とにかく低予算なんで。低予算で撮れるのは、一晩歩いてるだけやし、ロケ場所も道ばっかりやから(笑)。自主映画として綺麗なまとまりを持ってるところを、僕はすごくリスペクトしてます。大きな映画は何社かオファーは頂います。まず、僕は予算ありきじゃなくて、きちんと面白い脚本をできたらチームで作って、面白い脚本ができてからスタートしたいと。こういう枠組み作りからご一緒できるんであればという形で皆さんに返事させて頂いています。まあ、生意気ですけども(笑)。つまり1作品だけ、夜徘徊する映画が企画としては進んでいるというだけです(笑)!!」
“お年玉付”入場者プレゼント配布決定!冬休みこども500円キャンペーンも
(C)2024未来映画社
期間中『侍タイムスリッパー』を劇場で鑑賞したお客様に【侍タイ版お年玉くじ付ポストカード】を配布いたします。ポストカードには抽選番号が記載されており、抽選で安田監督の作ったお米ほか豪華賞品が当たるチャンスも!
ポストカードは先着3万枚限定です。
冬休みこども500円キャンペーン実施決定!
冬休みスペシャル企画として、期間中、小人料金:500円で『侍タイムスリッパー』をご鑑賞いただけます。
老若男女すべての人が笑って泣ける本作を、ぜひご家族そろって劇場でご鑑賞ください!
子ども500円キャンペーン
実施期間:2024年12月27日(金)~2025年1月9日(木)
■実施劇場
・TOHOシネマズ すすきの
・サツゲキ
・ディノスシネマズ苫小牧
・ディノスシネマズ室蘭
・浦河大黒座
【作品情報】
(C)2024未来映画社
■監督・脚本・撮影・編集:安田淳一
■殺陣:清家一斗
■配給:ギャガ 未来映画社
■北海道内の公開劇場
・TOHOシネマズ すすきの
・サツゲキ
・ディノスシネマズ苫小牧
・ディノスシネマズ室蘭
・浦河大黒座
■公式サイト https://www.samutai.net/
矢武兄輔
まちのえいが屋さん/キャプテン・ポップコーン
20歳の1月。札幌映画サークルに入会直後、さぬき映画祭への参加で『踊る大捜査線』の製作陣や深田晃司監督と出逢い、映画界の現実や地方から発信するエンタメの可能性を知る。そこから「映画館へ行く人を増やす」という目標を持ち、カネゴンを呼んでみたり、学生向け媒体をつくったり、休学して東京国際映画祭で勤務、映画館へ就職→退職→「矢武企画」を起業からの今は某局でラジオDJ。 すべては『踊る』の完結が始まりだった。そして、踊るプロジェクト再始動と共に…! ということで、皆さんにとって映画がもっと近くなれますように。