世界中を震撼させ、未だに尾を引き続けている新型コロナウイルス。2019年12月 に中国の湖北省武漢市で初めて確認され、2020年に入り世界的流行(パンデミック)を引き起こしました。
日本が初めてその脅威を実感したのは、横浜港に入港した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」での集団感染。直ちに行われた健康診断と検体採取により10人の感染が確認されてから、日に日に感染者数が増えていく...。あの緊張感と焦燥感は忘れられません。 そんな未曾有の状況下で、最前線に駆けつけた医師や看護師たちの姿を描いた映画 『フロントライン』が6月13日(金)に公開。先駆けて試写会に参加したSASARU movie編集部が映画の見どころをレビューします。
『フロントライン』の気になるストーリー

(C)2025「フロントライン」製作委員会
対策本部で指揮を執るのは、DMATを統括する結城英晴 (小栗旬)と、厚労省の立松信貴(松坂桃李)。船内で対応に当たることになったのは、結城と旧知の仲である医師・仙道行義(窪塚洋介)と、船に乗り込むことを決めたDMAT隊員・真田春人(池松壮亮)たちです。 彼らはこれまでメディアでは詳細を語られることのなかった“最前線”にいた人々。治療法も不明な未知のウイルス相手に自らの命を危険に晒しながらも、乗客全員を下船させるまで誰1人諦めずに戦い続けました。全世界が経験したパンデミックの“最前線”にあった、事実に基づく物語。
災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット)」とは?
2020年当時、日本に大規模なウイルス対応を専門とする機関が存在しなかったため、未知のウイルスに対応する訓練をされていない彼らが、急遽、国から対応の要請を受けました。作中では、DMATとして前例のない状況下で「未知のウイルスが蔓延している中に、隊員を行かせるなんてできません」と言う結城に対し、厚労省の立松が「誰かにお願いするしかないんですよ」と冷静に言い放つシーンが忘れられません。
国家ですら正解がわからない手探りの中、現場の人々が懸命に危機と向き合う姿が印象的です。

(C)2025「フロントライン」製作委員会
あらゆる角度から描かれる、当事者たちの苦悩と決断

(C)2025「フロントライン」製作委員会
特に印象に残っているのが、言葉の通じない異国の地で隔離される外国人乗船者と、その対応をするクルーたちのシーン。混乱状態の中、外国人患者の通訳が必要になり、クルーが恐怖を押さえつつ対応にあたる決断をした時の表情には息を呑んでしまいました。
他にも子供と共に船内で隔離される日本人女性、世論を煽る報道を続けるTV局の報道責任者とそれに疑問を持ち始めるTV記者、下船した患者を受け入れる決断をした病院の医師の姿がピックアップされます。ニュースでは知り得ることのできない「当事者たちの感情」が、移り変わる現場の様子と共に誇張されることなく冷静に映し出されます。
事実に基づいて描き出された「知られざる愛と勇気の物語」
企画のきっかけはクルーズ船に乗船した医師との会話だったと振り返り、さらに「その医師が語ってくれた船内の実態は、世の中に知られていないことばかり。驚くべきことや涙なくしては聞くことのできないエピソードの連続でした。この知られざる愛と勇気の物語を1人でも多くの人に共有してもらいたい」と語っています。
作中では実際に当時のニュースを模した映像が流れ、乗船した医師による告発動画の再現もありました。しかし、テレビやネットニュースで断片的に知った情報からは、想像しがたい場面がたくさんあります。風化しつつある“あの時”が当事者の視点で生々しく蘇る本作を、ぜひ劇場で体感してください。

(C)2025「フロントライン」製作委員会
「フロントライン」基本情報

(C)2025「フロントライン」製作委員会
出演者:小栗旬
松坂桃李 池松壮亮
森 七菜 桜井ユキ
美村里江 吹越 満 光石 研 滝藤賢一
窪塚洋介
企画・脚本・プロデュース:増本淳
監督:関根光才
製作:「フロントライン」製作委員会
制作プロダクション:リオネス
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/frontline/
『フロントライン』の気になるストーリー

(C)2025「フロントライン」製作委員会
対策本部で指揮を執るのは、DMATを統括する結城英晴 (小栗旬)と、厚労省の立松信貴(松坂桃李)。船内で対応に当たることになったのは、結城と旧知の仲である医師・仙道行義(窪塚洋介)と、船に乗り込むことを決めたDMAT隊員・真田春人(池松壮亮)たちです。 彼らはこれまでメディアでは詳細を語られることのなかった“最前線”にいた人々。治療法も不明な未知のウイルス相手に自らの命を危険に晒しながらも、乗客全員を下船させるまで誰1人諦めずに戦い続けました。全世界が経験したパンデミックの“最前線”にあった、事実に基づく物語。
災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット)」とは?

(C)2025「フロントライン」製作委員会
2020年当時、日本に大規模なウイルス対応を専門とする機関が存在しなかったため、未知のウイルスに対応する訓練をされていない彼らが、急遽、国から対応の要請を受けました。作中では、DMATとして前例のない状況下で「未知のウイルスが蔓延している中に、隊員を行かせるなんてできません」と言う結城に対し、厚労省の立松が「誰かにお願いするしかないんですよ」と冷静に言い放つシーンが忘れられません。
国家ですら正解がわからない手探りの中、現場の人々が懸命に危機と向き合う姿が印象的です。
あらゆる角度から描かれる、当事者たちの苦悩と決断

(C)2025「フロントライン」製作委員会
特に印象に残っているのが、言葉の通じない異国の地で隔離される外国人乗船者と、その対応をするクルーたちのシーン。混乱状態の中、外国人患者の通訳が必要になり、クルーが恐怖を押さえつつ対応にあたる決断をした時の表情には息を呑んでしまいました。
他にも子供と共に船内で隔離される日本人女性、世論を煽る報道を続けるTV局の報道責任者とそれに疑問を持ち始めるTV記者、下船した患者を受け入れる決断をした病院の医師の姿がピックアップされます。ニュースでは知り得ることのできない「当事者たちの感情」が、移り変わる現場の様子と共に誇張されることなく冷静に映し出されます。
事実に基づいて描き出された「知られざる愛と勇気の物語」

(C)2025「フロントライン」製作委員会
企画のきっかけはクルーズ船に乗船した医師との会話だったと振り返り、さらに「その医師が語ってくれた船内の実態は、世の中に知られていないことばかり。驚くべきことや涙なくしては聞くことのできないエピソードの連続でした。この知られざる愛と勇気の物語を1人でも多くの人に共有してもらいたい」と語っています。
作中では実際に当時のニュースを模した映像が流れ、乗船した医師による告発動画の再現もありました。しかし、テレビやネットニュースで断片的に知った情報からは、想像しがたい場面がたくさんあります。風化しつつある“あの時”が当事者の視点で生々しく蘇る本作を、ぜひ劇場で体感してください。
「フロントライン」基本情報

(C)2025「フロントライン」製作委員会
出演者:小栗旬
松坂桃李 池松壮亮
森 七菜 桜井ユキ
美村里江 吹越 満 光石 研 滝藤賢一
窪塚洋介
企画・脚本・プロデュース:増本淳
監督:関根光才
製作:「フロントライン」製作委員会
制作プロダクション:リオネス
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/frontline/
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