2025.9.4

深田晃司監督が“一夜限りのDJ”に!100回記念「キャプテン・ポップコーン」収録取材レポート

北海道・札幌で映画に関係した街の情報、そして映画がもっと近くなるようなお話をお届けするラジオ番組「キャプテン・ポップコーン」(毎週木曜日25:30からFM NORTH WAVEで放送中)。2025年8月28日(木)深夜のオンエアで、いよいよ第100回を迎えました。この記念回では、2026年1月23日(金)公開の新作『恋愛裁判』を手がける深田晃司監督が“DJ深田”としてマイクの前で特別な収録が行われました。
今回は、その様子をSASARU movie編集部がレポート!

緊張と笑いの“やり直し”から始まる特別なオープニングトーク

「今日は噛みながらやっていますが、1日DJをさせていただきます。映画監督の深田晃司です」と軽やかな自己紹介に続いて、ゆっくり読むべきかいつもの速さで行くべきかをめぐる掛け合いが展開されます。

読み直しを繰り返しながらテンポをつかんでいく様子に観客も引き込まれ、収録現場ならではの“その場で空気をつくる”楽しさが最初から立ち上がりました。

リスナーメッセージが引き出す「札幌で観た映画」の記憶

番組前半はリスナーメッセージの紹介からスタートしました。東京都の20代リスナーから届いた『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(25)の感想を受けて、深田監督は『Mr.インクレディブル』(04〜)とのつながりに触れつつ、「マーベルといえば、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)は矢武さんに誘われて、札幌のシネコンで公開初日に観ましたね。実は、あのときからMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品を追いかけるようになった」と回想します。

映画の感想から札幌での体験へと自然に広がるトークは、映画と街を結びつける番組らしい場面でした。

深田晃司監督が厳選(?!)映画ニュース”の紹介


(C)2025「恋愛裁判」製作委員会

続いて深田監督が「お知らせしたい映画ニュース」を紹介するコーナーでは、まず100回記念を迎えた番組をこの日だけジャックし、自らパーソナリティを務めているということがニュースとして改めて紹介されました。さらに、自身の最新作『恋愛裁判』(26)が公開されることが明かされ、恋愛禁止ルールを題材にアイドルの葛藤を描く作品への期待が膨らみます。

そして2017年から長く構想を重ねてきた長編『ナギノート』(公開時期未発表)が完成間近であることも語られ、酪農と彫刻、都市から訪れる建築家の物語がどのように結実するのかが楽しみだと予告されました。

思い出話:2013年・さぬき映画祭からはじまった縁

トークは自然に、番組を支えてきた出会いの歴史へと移っていきます。2013年の「さぬき映画祭」で初めて矢武兄輔さんと言葉を交わしたきっかけは、『踊る大捜査線』シリーズ(97~)で知られる本広克行監督の紹介によるものでした。この出会いを皮切りに、札幌での数々の企画やイベントにつながり、2人は10年以上も関係を育ててきました。

“映画鍋計画。(14)”、“クチコミ劇場(15~19)”、“深田晃司映画特選(18〜)”や“シンポジウム”など、矢武企画との協働は数えきれません。深田監督は「札幌に来る理由のほぼ99%は矢武さんがつくっている」と冗談めかして語り、長年の友情と信頼をにじませました。

北海道フ―ビーフェスティバルへ――“食と映画”の次の一歩

さらに話題は2025年10月に開催される「北海道フ―ビーフェスティバル」へと広がりました。10月10日(金)から12日(日)まで実施される映画と食の祭典では、初めてシンポジウムも予定されており、伊藤亜由美実行委員長からの強い期待が寄せられていると明かされます。詳細はまだ語れないものの、日本映画産業の未来をテーマに意見を交わすとのこと。ここでも矢武企画との共同登壇が示され、映画を通じた新たな交流が約束されました。

収録現場ならではの一幕

空気が最も盛り上がったのは、恒例企画「カツオ節のゆーへい、どきどきっ映画くじ」。深田監督が自ら作品名を読み上げるテンポや言い直しすらも、その場の一体感を生み出し、収録ラジオでありながらイベントとしてのライブ感をしっかりと感じさせる時間でした。

写真に収められているのは、「くじを引く瞬間」。なお、くじの結果や紹介された作品については、別記事で改めて取り上げる予定です。

映画と街をつなぐラジオの力

100回を迎えた特別回は、映画そのものの話題に加えて、札幌という街と深田監督の歩み、そして10年以上にわたる友情と協働が重ねられた濃密な一夜となりました。一夜限りのDJとして収録マイクを握った姿は、新作『恋愛裁判』(26)や「北海道フ―ビーフェスティバル」での活動にもつながる“次の物語”を予感させます。

映画と街と記憶を結ぶ番組「キャプテン・ポップコーン」のこれからに、ますます期待が高まります。

緊張と笑いの“やり直し”から始まる特別なオープニングトーク

「今日は噛みながらやっていますが、1日DJをさせていただきます。映画監督の深田晃司です」と軽やかな自己紹介に続いて、ゆっくり読むべきかいつもの速さで行くべきかをめぐる掛け合いが展開されます。

読み直しを繰り返しながらテンポをつかんでいく様子に観客も引き込まれ、収録現場ならではの“その場で空気をつくる”楽しさが最初から立ち上がりました。

リスナーメッセージが引き出す「札幌で観た映画」の記憶

番組前半はリスナーメッセージの紹介からスタートしました。東京都の20代リスナーから届いた『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(25)の感想を受けて、深田監督は『Mr.インクレディブル』(04〜)とのつながりに触れつつ、「マーベルといえば、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)は矢武さんに誘われて、札幌のシネコンで公開初日に観ましたね。実は、あのときからMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品を追いかけるようになった」と回想します。

映画の感想から札幌での体験へと自然に広がるトークは、映画と街を結びつける番組らしい場面でした。

深田晃司監督が厳選(?!)映画ニュース”の紹介


(C)2025「恋愛裁判」製作委員会

続いて深田監督が「お知らせしたい映画ニュース」を紹介するコーナーでは、まず100回記念を迎えた番組をこの日だけジャックし、自らパーソナリティを務めているということがニュースとして改めて紹介されました。さらに、自身の最新作『恋愛裁判』(26)が公開されることが明かされ、恋愛禁止ルールを題材にアイドルの葛藤を描く作品への期待が膨らみます。

そして2017年から長く構想を重ねてきた長編『ナギノート』(公開時期未発表)が完成間近であることも語られ、酪農と彫刻、都市から訪れる建築家の物語がどのように結実するのかが楽しみだと予告されました。

思い出話:2013年・さぬき映画祭からはじまった縁

トークは自然に、番組を支えてきた出会いの歴史へと移っていきます。2013年の「さぬき映画祭」で初めて矢武兄輔さんと言葉を交わしたきっかけは、『踊る大捜査線』シリーズ(97~)で知られる本広克行監督の紹介によるものでした。この出会いを皮切りに、札幌での数々の企画やイベントにつながり、2人は10年以上も関係を育ててきました。

“映画鍋計画。(14)”、“クチコミ劇場(15~19)”、“深田晃司映画特選(18〜)”や“シンポジウム”など、矢武企画との協働は数えきれません。深田監督は「札幌に来る理由のほぼ99%は矢武さんがつくっている」と冗談めかして語り、長年の友情と信頼をにじませました。

北海道フ―ビーフェスティバルへ――“食と映画”の次の一歩

さらに話題は2025年10月に開催される「北海道フ―ビーフェスティバル」へと広がりました。10月10日(金)から12日(日)まで実施される映画と食の祭典では、初めてシンポジウムも予定されており、伊藤亜由美実行委員長からの強い期待が寄せられていると明かされます。詳細はまだ語れないものの、日本映画産業の未来をテーマに意見を交わすとのこと。ここでも矢武企画との共同登壇が示され、映画を通じた新たな交流が約束されました。

収録現場ならではの一幕

空気が最も盛り上がったのは、恒例企画「カツオ節のゆーへい、どきどきっ映画くじ」。深田監督が自ら作品名を読み上げるテンポや言い直しすらも、その場の一体感を生み出し、収録ラジオでありながらイベントとしてのライブ感をしっかりと感じさせる時間でした。

写真に収められているのは、「くじを引く瞬間」。なお、くじの結果や紹介された作品については、別記事で改めて取り上げる予定です。

映画と街をつなぐラジオの力

100回を迎えた特別回は、映画そのものの話題に加えて、札幌という街と深田監督の歩み、そして10年以上にわたる友情と協働が重ねられた濃密な一夜となりました。一夜限りのDJとして収録マイクを握った姿は、新作『恋愛裁判』(26)や「北海道フ―ビーフェスティバル」での活動にもつながる“次の物語”を予感させます。

映画と街と記憶を結ぶ番組「キャプテン・ポップコーン」のこれからに、ますます期待が高まります。

休日のスケジュールが決まっていない方、何を見ようか迷っている方など"ライトな映画ファン"に対して、映画館に出かけて、映画を楽しむことをおすすめします。SASARU movie編集部では、話題性の高い最新映画を中心にその情報や魅力を継続的に発信していきます。

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