1982年に公開された『トロン』は、世界で初めてCG(コンピュータ・グラフィックス)を映画に 本格導入し、コンピュータ内部の世界で繰り広げられるアクションを描いた映画で、当時の観客 へ衝撃を与え、その後のクリエイターたちに大きな影響を与えました。『トロン:レガシー』 (10)から15年、『トロン:アレス』が10月10日(金)から公開されました。AIが日常に普 及している現実世界、公開当時とは観客が想像できるレベルが違う時代で、これまでのモチーフ をどう描いているのでしょうか? キャプテン・ポップコーンこと矢武企画の矢武兄輔がレビュ ーします。
現実味を帯びてきた作品観

(C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
予告編やディズニープラスの特別映像で観られるように、今作では、仮想世界が現実世界へ侵攻します。この文字だけ読めば、ファンタジーにも捉えれますが、実際の物語はそれよりか現実的です。
あと、非常事態の対応に、パトカーや戦闘機が出動するところも現実感を与える一役を担っているでしょう。ちなみに1作目が公開されたときは映画業界内ではCGに対してのアレルギー反応なのか、適正な評価がされていない記述が見受けられます。一方、観客へはカルト的な人気を生み、様々なクリエ イティブへ影響を与えたことは言うまでもないですね!

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1作目へのリスペクト

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また、エンコム社のライバル企業はディリンジャー社。『X-MEN:ダーク・フェニックス』(19)などのエヴァン・ピーターズが演じるジュリアン・ディリンジャーがCEOを担っているが、1作目で主人公のケヴィン・フリンを陥れたヴィランかつクライマックスでエンコム社を追放されたエドワード・ディリンジャーの孫らしいです。
劇中では肖像画が見え、“エド”の娘かつジュリアンの母であるエリザベス(ジリアン・アンダーソン)も登場しますが、エドワードについて深く触れられることはないです。いつ会社を築いたのでしょうか・・・。ですが、本件も含め、ただのファンサービスではないことは映画館に行ってもらえればわかるのです!
キャストたちが繰り返すスクリーン鑑賞のススメ

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映画『トロン:アレス』作品情報
■キャスト:
ジャレッド・レト (アレス)
グレタ・リー (イヴ・キム)
エヴァン・ピーターズ (ジュリアン・ディリンジャー)
ジョディ・ターナー=スミス (アテナ)
ジェフ・ブリッジス (ケヴィン・フリン)
■日本版声優:
諏訪部順一 (アレス)
内田真礼 (イヴ・キム)
石川界人 (ジュリアン・ディリンジャー)
田村睦心 (アテナ)
磯部勉 (ケヴィン・フリン)
■音楽:ナイン・インチ・ネイルズ
■原題:『Tron:Ares』
■公開日:絶賛公開中
■公式HP:https://www.disney.co.jp/movie/tron-ares

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現実味を帯びてきた作品観

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予告編やディズニープラスの特別映像で観られるように、今作では、仮想世界が現実世界へ侵攻します。この文字だけ読めば、ファンタジーにも捉えれますが、実際の物語はそれよりか現実的です。

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あと、非常事態の対応に、パトカーや戦闘機が出動するところも現実感を与える一役を担っているでしょう。ちなみに1作目が公開されたときは映画業界内ではCGに対してのアレルギー反応なのか、適正な評価がされていない記述が見受けられます。一方、観客へはカルト的な人気を生み、様々なクリエ イティブへ影響を与えたことは言うまでもないですね!
1作目へのリスペクト

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また、エンコム社のライバル企業はディリンジャー社。『X-MEN:ダーク・フェニックス』(19)などのエヴァン・ピーターズが演じるジュリアン・ディリンジャーがCEOを担っているが、1作目で主人公のケヴィン・フリンを陥れたヴィランかつクライマックスでエンコム社を追放されたエドワード・ディリンジャーの孫らしいです。
劇中では肖像画が見え、“エド”の娘かつジュリアンの母であるエリザベス(ジリアン・アンダーソン)も登場しますが、エドワードについて深く触れられることはないです。いつ会社を築いたのでしょうか・・・。ですが、本件も含め、ただのファンサービスではないことは映画館に行ってもらえればわかるのです!
キャストたちが繰り返すスクリーン鑑賞のススメ

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映画『トロン:アレス』作品情報

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■キャスト:
ジャレッド・レト (アレス)
グレタ・リー (イヴ・キム)
エヴァン・ピーターズ (ジュリアン・ディリンジャー)
ジョディ・ターナー=スミス (アテナ)
ジェフ・ブリッジス (ケヴィン・フリン)
■日本版声優:
諏訪部順一 (アレス)
内田真礼 (イヴ・キム)
石川界人 (ジュリアン・ディリンジャー)
田村睦心 (アテナ)
磯部勉 (ケヴィン・フリン)
■音楽:ナイン・インチ・ネイルズ
■原題:『Tron:Ares』
■公開日:絶賛公開中
■公式HP:https://www.disney.co.jp/movie/tron-ares
矢武兄輔
まちのえいが屋さん/キャプテン・ポップコーン
20歳の1月。札幌映画サークルに入会直後、さぬき映画祭への参加で『踊る大捜査線』の製作陣や深田晃司監督と出逢い、映画界の現実や地方から発信するエンタメの可能性を知る。そこから「映画館へ行く人を増やす」という目標を持ち、カネゴンを呼んでみたり、学生向け媒体をつくったり、休学して東京国際映画祭で勤務、映画館へ就職→退職→「矢武企画」を起業からの今は某局でラジオDJ。 すべては『踊る』の完結が始まりだった。そして、踊るプロジェクト再始動と共に…! ということで、皆さんにとって映画がもっと近くなれますように。