2026.3.29

サツゲキが惜しまれつつ閉館――ただ映画を観るだけじゃない、人が集う場所。最後の1日に溢れた『ありがとう』

札幌・狸小路にある映画館「サツゲキ」が賃貸借契約の満了をもって3月29日(日)に最後の営業日を迎えました。別れを惜しむ多くの観客が訪れ、館内を写真に収める姿も見られるなど、長年親しまれてきた劇場の最後を見届けました。

ファンが見守ったサツゲキ最後の営業日

最終日となったこの日、劇場入口にはサツゲキファンからの祝い花が飾られ、多くのファンに愛されてきたことがうかがえます。館内の多くのスクリーンが満席となり、ロビーにも多くの人が集まり、上映を待つ観客や思い出を語り合う姿が見られました。

訪れた人たちは、それぞれの記憶を胸に、この場所で過ごす最後の時間をかみしめている様子。友人同士で写真を撮る人や、館内をゆっくり見て回る人の姿もあり、劇場全体が特別な空気に包まれていました。

映画と観客を繋いできた場所

サツゲキは、ミニシアター系の作品や話題作など、幅広い映画を上映してきた劇場です。札幌の中心部に位置し、映画ファンにとって身近な存在として親しまれてきました。

これまでに多くの監督や俳優を迎え、舞台挨拶や特別上映を実施。大作に限らず、多様な作品の舞台挨拶が行われてきたことも、この劇場ならではの特徴です。

作品をつくる人と観客の距離が近く、映画の背景や思いに直接ふれられる場所。北海道の人々と映画文化をつなぐ役割を担ってきました。ここでしか体験できないイベントも多く、映画を「観る」だけでなく「出会う」場所として、多くの人に記憶されています。

スクリーン4の周辺には舞台挨拶などで訪れた監督や俳優のサインがびっしり

「またどこかでお会いしましょう」横澤支配人が来場者に感謝


多くの劇場ファンを前に最後の挨拶をするサツゲキ・横澤支配人

横澤支配人はあいさつの中で、サツゲキでの上映はこの日で終了すると来場者に伝えると共に狸小路で101年間続いてきた映画館の歴史の最後の劇場になったことについては、心残りがあるとも語りました。その上で、サツゲキという場所が来場者にとって良い思い出として残り続けてほしいと話しました。

また、サツゲキについて、映画を観る場であるだけでなく、観客同士のコミュニティやつながりが生まれる場所だったと振り返りました。こうした環境は、シネコンにはなかなかないものだったとし、そこで生まれた縁を今後も大切にしてほしいと呼びかけました。

最後に、5年8か月という期間、来場者に支えられた良い劇場だったと感謝を伝えました。閉館のあいさつは、来場者に向けた「またどこかでお会いしましょう」という言葉で締めくくられました。

エンドロールに名前を刻んだ、忘れられない体験

毎週欠かさず足を運ぶという常連客は、自分の好みに合う作品を上映するサツゲキを、長年お気に入りの場所として親しんでいたと言います。

印象に残っている上映作品として挙げたのは、今泉力哉監督の『街の上で』(2020)。クラウドファンディングで作品に参加し、エンドロールに自分の名前が掲載されたことが特別な思い出になっていると話しました。
また、サツゲキ地下のシアター4で上映イベントを行った経験もあるといいます。劇場のキャンペーンをきっかけに企画が実現し、『ガメラ2 レギオン襲来』(1996)を上映。特技監督の樋口真嗣さんによるトークも行われました。自ら企画に関わったこともあり、最も印象に残っている出来事だと振り返りました。

サツゲキの魅力については、自分の観たい作品が数多く上映される点を挙げます。札幌では上映本数が限られる中で、サツゲキでしか観られない作品があったと話しました。

閉館については、「これからどうしたらいいか、路頭に迷う」と話し、最後の上映では涙が出たとも語りました。サツゲキに向けては、「復活してください」と思いを寄せています。

「ここは居場所だった」常連客が語るサツゲキ

こちらの常連客は、サツゲキに週3回ほど通い、開館当初から利用していたといいます。
サツゲキの魅力については、ほかでは上映されていない作品を観られる点に加え、観客同士やスタッフとの距離が近いことを挙げました。映画をきっかけに新たな人と出会う機会も多くあったと話します。

当初は好きな作品を中心に観ていたものの、次第にサツゲキの上映作品の選び方に信頼を持つようになり、知らなかった作品にもふれるようになったといいます。新たな映画との出会いを楽しんできました。

印象に残っている出来事として挙げたのは、映画『RRR』(2022)の応援上映です。この上映をきっかけに、現在所属しているインド映画のサークルの仲間と出会ったと話しました。

閉館については、「自分の居場所だったので、なくなってしまうのがとても寂しい」と語ります。映画館に来れば友人やスタッフに会え、「ひとりで来てもひとりではないと感じられる場所だった」と振り返りました。

サツゲキに向けては、「また会いたいです。ずっと待っています」と話していました。

多くの人の記憶に残るサツゲキ

最後の営業日、館内には別れを惜しむ多くの人が集まりました。スクリーンを見つめた時間、舞台挨拶で作り手の思いにふれた時間、そして映画を通して新たな出会いが生まれた時間。サツゲキは、映画を観る場にとどまらない役割を果たしてきました。

支配人による最後の挨拶に駆け付けた人々は涙ぐみながら耳を傾けていました。「ありがとう」という声も上がり、劇場が多くの人に愛されてきたことを感じさせました。

ファンが見守ったサツゲキ最後の営業日

最終日となったこの日、劇場入口にはサツゲキファンからの祝い花が飾られ、多くのファンに愛されてきたことがうかがえます。館内の多くのスクリーンが満席となり、ロビーにも多くの人が集まり、上映を待つ観客や思い出を語り合う姿が見られました。

訪れた人たちは、それぞれの記憶を胸に、この場所で過ごす最後の時間をかみしめている様子。友人同士で写真を撮る人や、館内をゆっくり見て回る人の姿もあり、劇場全体が特別な空気に包まれていました。

映画と観客を繋いできた場所


スクリーン4の周辺には舞台挨拶などで訪れた監督や俳優のサインがびっしり

サツゲキは、ミニシアター系の作品や話題作など、幅広い映画を上映してきた劇場です。札幌の中心部に位置し、映画ファンにとって身近な存在として親しまれてきました。

これまでに多くの監督や俳優を迎え、舞台挨拶や特別上映を実施。大作に限らず、多様な作品の舞台挨拶が行われてきたことも、この劇場ならではの特徴です。

作品をつくる人と観客の距離が近く、映画の背景や思いに直接ふれられる場所。北海道の人々と映画文化をつなぐ役割を担ってきました。ここでしか体験できないイベントも多く、映画を「観る」だけでなく「出会う」場所として、多くの人に記憶されています。

「またどこかでお会いしましょう」横澤支配人が来場者に感謝


多くの劇場ファンを前に最後の挨拶をするサツゲキ・横澤支配人

横澤支配人はあいさつの中で、サツゲキでの上映はこの日で終了すると来場者に伝えると共に狸小路で101年間続いてきた映画館の歴史の最後の劇場になったことについては、心残りがあるとも語りました。その上で、サツゲキという場所が来場者にとって良い思い出として残り続けてほしいと話しました。

また、サツゲキについて、映画を観る場であるだけでなく、観客同士のコミュニティやつながりが生まれる場所だったと振り返りました。こうした環境は、シネコンにはなかなかないものだったとし、そこで生まれた縁を今後も大切にしてほしいと呼びかけました。

最後に、5年8か月という期間、来場者に支えられた良い劇場だったと感謝を伝えました。閉館のあいさつは、来場者に向けた「またどこかでお会いしましょう」という言葉で締めくくられました。

エンドロールに名前を刻んだ、忘れられない体験

毎週欠かさず足を運ぶという常連客は、自分の好みに合う作品を上映するサツゲキを、長年お気に入りの場所として親しんでいたと言います。

印象に残っている上映作品として挙げたのは、今泉力哉監督の『街の上で』(2020)。クラウドファンディングで作品に参加し、エンドロールに自分の名前が掲載されたことが特別な思い出になっていると話しました。
また、サツゲキ地下のシアター4で上映イベントを行った経験もあるといいます。劇場のキャンペーンをきっかけに企画が実現し、『ガメラ2 レギオン襲来』(1996)を上映。特技監督の樋口真嗣さんによるトークも行われました。自ら企画に関わったこともあり、最も印象に残っている出来事だと振り返りました。

サツゲキの魅力については、自分の観たい作品が数多く上映される点を挙げます。札幌では上映本数が限られる中で、サツゲキでしか観られない作品があったと話しました。

閉館については、「これからどうしたらいいか、路頭に迷う」と話し、最後の上映では涙が出たとも語りました。サツゲキに向けては、「復活してください」と思いを寄せています。

「ここは居場所だった」常連客が語るサツゲキ

こちらの常連客は、サツゲキに週3回ほど通い、開館当初から利用していたといいます。
サツゲキの魅力については、ほかでは上映されていない作品を観られる点に加え、観客同士やスタッフとの距離が近いことを挙げました。映画をきっかけに新たな人と出会う機会も多くあったと話します。

当初は好きな作品を中心に観ていたものの、次第にサツゲキの上映作品の選び方に信頼を持つようになり、知らなかった作品にもふれるようになったといいます。新たな映画との出会いを楽しんできました。

印象に残っている出来事として挙げたのは、映画『RRR』(2022)の応援上映です。この上映をきっかけに、現在所属しているインド映画のサークルの仲間と出会ったと話しました。

閉館については、「自分の居場所だったので、なくなってしまうのがとても寂しい」と語ります。映画館に来れば友人やスタッフに会え、「ひとりで来てもひとりではないと感じられる場所だった」と振り返りました。

サツゲキに向けては、「また会いたいです。ずっと待っています」と話していました。

多くの人の記憶に残るサツゲキ

最後の営業日、館内には別れを惜しむ多くの人が集まりました。スクリーンを見つめた時間、舞台挨拶で作り手の思いにふれた時間、そして映画を通して新たな出会いが生まれた時間。サツゲキは、映画を観る場にとどまらない役割を果たしてきました。

支配人による最後の挨拶に駆け付けた人々は涙ぐみながら耳を傾けていました。「ありがとう」という声も上がり、劇場が多くの人に愛されてきたことを感じさせました。

休日のスケジュールが決まっていない方、何を見ようか迷っている方など"ライトな映画ファン"に対して、映画館に出かけて、映画を楽しむことをおすすめします。SASARU movie編集部では、話題性の高い最新映画を中心にその情報や魅力を継続的に発信していきます。

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