(C)2025 A Pale View of Hills Film Partners
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2025.8.19

嘘に隠された願い──戦後、ひと夏の記憶が胸を打つカズオ・イシグロ×石川慶『遠い山なみの光』

2017年にノーベル文学賞を受賞し、「日の名残り」「わたしを離さないで」などで高い評価を受ける作家、カズオ・イシグロの長編デビュー作『遠い山なみの光』が映画化されます。本作は、作者自身の出生地である長崎を舞台に、戦後間もない1950年代の長崎と1980年代のイギリス、2つの時代と場所を超えて交錯する1人の女性の“記憶”の秘密を紐解いていくヒューマンミステリー。

監督・脚本・編集を務めるのは『ある男』(21)で日本アカデミー賞で最多8部門を受賞した石川慶。カズオ・イシグロ自身もエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねています。ただ原作を実写化したのではなく、映画作品として再構築し、現代的な新たな視点を加えて描きだしました。

9月5日(金)の公開に先駆けて試写会に参加したSASARU movie編集部が、映画の見どころをレビューします。

『遠い山なみの光』の気になるストーリー


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日本人の母とイギリス人の父を持つニキ(カミラ・アイコ)は、大学を中退して作家を目指していました。そこで、母の悦子(吉田羊)の半生を作品にしたいと考えます。戦後の長崎から渡英し、苦楽を共にした長女を自死で亡くしてしまった母の半生を。ニキに乞われ、悦子は口を閉ざしていた自身の過去について語り始めます。

1952年、悦子(広瀬すず)は戦後復興期の長崎である母娘に出会いました。佐知子(二階堂ふみ)という女性とその幼い娘・万里子(鈴木碧桜)。彼女たちと過ごしたひと夏の思い出をゆっくりと語る悦子。初めて聞かされる話に心揺さぶられるニキでしたが、次第にその”物語”の〈嘘〉に気づき──。

絵画のような美しい映像の裏に潜む“不穏” 視覚が語る〈嘘〉の気配

1950年代の長崎と1980年代のイギリスを舞台に話が展開する本作。時代も場所も異なるにも関わらず、どちらも不思議と同じような美しさを感じました。

それは長崎が悦子の記憶の再現だからかもしれません。当然ながら、現代の長崎には1950年代当時の街並みは残っておらず、セットとVFXを駆使して撮影されています。悦子の中にある「ナガサキ」を作り上げたことで、イギリスにある悦子の住まいと地続きに感じられる作品となっています。

そんな絵画のような舞台で進む物語には、常に細い糸が張り詰めているような緊張感を覚えました。

その不穏さは、会話のテンポや余白、背景、人物の立ち位置など、スクリーンに映る全てによって生み出されています。また、連続幼児殺害事件といったニュースや、縄にまつわるエピソードもその一端を担っています。

 

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カズオ・イシグロは本作において「人間はね、ときに他人を欺くためではなく、自分を騙し、困難な真実から目を背けるために嘘をつくんです」と述べています。長崎とイギリスを行き来する記憶は、次第に矛盾を生み、曖昧になっていきます。それは決して〈嘘〉が特別なものではなく、過去の記憶に溶け込んでいるのだと示唆しています。

ぜひそれぞれの会話だけでなく、背景や画面に映る小道具にも注目してみてください。悦子の〈嘘〉を拾い上げる助けになりますよ。

ミステリアスな女性・佐知子が悦子に与えた影響とは

長崎にいた当時、悦子は二郎と共にモダンな作りの団地に住んでおり、お腹の中には長女である景子がいました。戦争から帰還後、サラリーマンとして働く夫を立て、絵に描いたような“良い妻”として描かれています。

一方、佐知子には、万里子という少し情緒不安定な幼い娘がいます。2人は川の向こうにあるあばら屋に住み着いており、佐知子は米兵のフランクと付き合っていることを隠そうともしません。被曝しお金に困っていたにも関わらず、芯の強さを放ちながらも、陽炎のような美しさを持つ佐知子。近いうち娘と共にアメリカに渡る予定で、自由の国だから女だってなんでも出来ると誇らしげに語ります。

 

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2人は、万里子をきっかけに知り合います。けれど意気投合とはならず、どちらかというと悦子は佐知子を苦手としている様子に見えました。2人の会話はぎこちなく、時折話が噛み合わないシーンも。そうして渡米の日が近づくにつれ、万里子が家出をしたりと不安定になっていきます。悦子は2人を気にかけ、稲佐山への観光を提案しました。そこでの悦子と佐知子によるやり取りは、不意に心が軽くなるような心地でした。生き方も考え方も異なる2人の心の交流は、観客へのメッセージにもなっています。

そうして悦子は、将来的に佐知子と同じように娘を連れて海外へ移住します。佐知子の影響なのか、別の要因なのかを考えることが、物語を理解するキーになります。

映画によって新たに拓かれる記憶の真相 長崎弁と戦争描写が物語に深みを与える

驚いたのは、原作とは異なる構成にも関わらず「原作の空気感そのものが描かれている」と感じた点です。

原作では悦子の一人称視点、いわば独白の形で物語が進んでいきます。さらに小説の技法である「信頼できない語り手(unreliable narrator)」が使用されており、悦子の言葉通りに物語を追っていくと、記憶の齟齬に行き着く形になるのです。それは映画でも変わらず「このシーンはどういう意味だろう?」と観客を翻弄し続けます。

しかし本作では娘のニキが聞き手となったことで、原作よりも俯瞰した視点で悦子の記憶に向き合うことができました。ニキが〈嘘〉の真相を確かめようと一歩踏み出してから終盤にかけては、まさに「映画だからこそ出来たのであろう記憶の表現」に深い感動を覚えます。どのようなシーンかは、ぜひ劇場で確かめてみてくださいね。

 

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また、映画化にあたり「長崎弁の使用」と「戦争にまつわる描写」が追加されました。これにより「長崎で生きてきた悦子」の過去に更なる説得力と深みを与えています。原爆による災禍を生き延びた悦子と、傷痍軍人として帰還した夫の二郎の対比のほか、活気ある復興地の薄暗い部分も映像と言葉で描かれています。この戦争が悦子の人生にどのような影を落とし、影響しているのか。原作を読んでいる方も新たな気づきを得られる作りとなっています。

戦争の描写は本作の1側面ではありますが、「長崎と戦争」を新たな視座でふれられる作品でもあるのです。

観る者によって解釈が変わる物語の余韻 秘められた過去の先にある希望

悦子の〈嘘〉が明らかになった後も、語られない記憶、分からないままの事情がいくつもあります。しかし、この物語はあくまで「悦子自身のための記憶と、過去を垣間見る」ストーリーです。聞き手であるニキや、私たち観客のために用意された物語ではありません。

そのため、この作品は観た人によって、そして注目する視点によっても解釈が異なる映画といえます。

それでも、静かに心に残るひとしずくの響きがある。スクリーンの中で芽吹き、やがてあなたの中に広がるその音色を、ぜひたしかめてみてください。

 

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静かな映像の中に、原爆、戦後復興期の暗部、偏見など、過去にしきれない「死」の空気が漂っています。それと同時に、懸命に生きる人々が未来を夢見る圧倒的な「生」のパワーも溢れていました。そのせいか、鑑賞後は脳内で疑問が渦巻きながらも、どこかすっきりとした心持ちになっていました。悦子が口にした「私たちも変わるとです」の言葉が、特に記憶に残っています。映画に登場する女性たちは苦しみを抱えながらも、常に“生きるための一歩”を踏み出してきました。その姿に勇気を貰えるのです。

ぜひスクリーンで悦子の記憶を辿ってみてください。彼女の記憶がもたらす「希望」が、心のどこかに響くはずです。

『遠い山なみの光』の基本情報

■公開日:2025年9月5日(金)

■原作:「遠い山なみの光」カズオ・イシグロ/小野寺健訳(ハヤカワ文庫)

■監督・脚本・編集:石川慶 『ある男』

■出演:広瀬すず、二階堂ふみ、吉田羊、カミラ・アイコ、松下洸平、三浦友和

■製作幹事:U-NEXT
■制作プロダクション:分福、ザフール

■共同制作:Number 9 Films、Lava Films 

■配給:ギャガ

■上映時間:123分

■公式サイト
https://gaga.ne.jp/yamanami/

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『遠い山なみの光』の気になるストーリー


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日本人の母とイギリス人の父を持つニキ(カミラ・アイコ)は、大学を中退して作家を目指していました。そこで、母の悦子(吉田羊)の半生を作品にしたいと考えます。戦後の長崎から渡英し、苦楽を共にした長女を自死で亡くしてしまった母の半生を。ニキに乞われ、悦子は口を閉ざしていた自身の過去について語り始めます。

1952年、悦子(広瀬すず)は戦後復興期の長崎である母娘に出会いました。佐知子(二階堂ふみ)という女性とその幼い娘・万里子(鈴木碧桜)。彼女たちと過ごしたひと夏の思い出をゆっくりと語る悦子。初めて聞かされる話に心揺さぶられるニキでしたが、次第にその”物語”の〈嘘〉に気づき──。

絵画のような美しい映像の裏に潜む“不穏” 視覚が語る〈嘘〉の気配


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1950年代の長崎と1980年代のイギリスを舞台に話が展開する本作。時代も場所も異なるにも関わらず、どちらも不思議と同じような美しさを感じました。

それは長崎が悦子の記憶の再現だからかもしれません。当然ながら、現代の長崎には1950年代当時の街並みは残っておらず、セットとVFXを駆使して撮影されています。悦子の中にある「ナガサキ」を作り上げたことで、イギリスにある悦子の住まいと地続きに感じられる作品となっています。

そんな絵画のような舞台で進む物語には、常に細い糸が張り詰めているような緊張感を覚えました。

その不穏さは、会話のテンポや余白、背景、人物の立ち位置など、スクリーンに映る全てによって生み出されています。また、連続幼児殺害事件といったニュースや、縄にまつわるエピソードもその一端を担っています。

 

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カズオ・イシグロは本作において「人間はね、ときに他人を欺くためではなく、自分を騙し、困難な真実から目を背けるために嘘をつくんです」と述べています。長崎とイギリスを行き来する記憶は、次第に矛盾を生み、曖昧になっていきます。それは決して〈嘘〉が特別なものではなく、過去の記憶に溶け込んでいるのだと示唆しています。

ぜひそれぞれの会話だけでなく、背景や画面に映る小道具にも注目してみてください。悦子の〈嘘〉を拾い上げる助けになりますよ。

ミステリアスな女性・佐知子が悦子に与えた影響とは


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長崎にいた当時、悦子は二郎と共にモダンな作りの団地に住んでおり、お腹の中には長女である景子がいました。戦争から帰還後、サラリーマンとして働く夫を立て、絵に描いたような“良い妻”として描かれています。

一方、佐知子には、万里子という少し情緒不安定な幼い娘がいます。2人は川の向こうにあるあばら屋に住み着いており、佐知子は米兵のフランクと付き合っていることを隠そうともしません。被曝しお金に困っていたにも関わらず、芯の強さを放ちながらも、陽炎のような美しさを持つ佐知子。近いうち娘と共にアメリカに渡る予定で、自由の国だから女だってなんでも出来ると誇らしげに語ります。

 

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2人は、万里子をきっかけに知り合います。けれど意気投合とはならず、どちらかというと悦子は佐知子を苦手としている様子に見えました。2人の会話はぎこちなく、時折話が噛み合わないシーンも。そうして渡米の日が近づくにつれ、万里子が家出をしたりと不安定になっていきます。悦子は2人を気にかけ、稲佐山への観光を提案しました。そこでの悦子と佐知子によるやり取りは、不意に心が軽くなるような心地でした。生き方も考え方も異なる2人の心の交流は、観客へのメッセージにもなっています。

そうして悦子は、将来的に佐知子と同じように娘を連れて海外へ移住します。佐知子の影響なのか、別の要因なのかを考えることが、物語を理解するキーになります。

映画によって新たに拓かれる記憶の真相 長崎弁と戦争描写が物語に深みを与える


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驚いたのは、原作とは異なる構成にも関わらず「原作の空気感そのものが描かれている」と感じた点です。

原作では悦子の一人称視点、いわば独白の形で物語が進んでいきます。さらに小説の技法である「信頼できない語り手(unreliable narrator)」が使用されており、悦子の言葉通りに物語を追っていくと、記憶の齟齬に行き着く形になるのです。それは映画でも変わらず「このシーンはどういう意味だろう?」と観客を翻弄し続けます。

しかし本作では娘のニキが聞き手となったことで、原作よりも俯瞰した視点で悦子の記憶に向き合うことができました。ニキが〈嘘〉の真相を確かめようと一歩踏み出してから終盤にかけては、まさに「映画だからこそ出来たのであろう記憶の表現」に深い感動を覚えます。どのようなシーンかは、ぜひ劇場で確かめてみてくださいね。

 

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また、映画化にあたり「長崎弁の使用」と「戦争にまつわる描写」が追加されました。これにより「長崎で生きてきた悦子」の過去に更なる説得力と深みを与えています。原爆による災禍を生き延びた悦子と、傷痍軍人として帰還した夫の二郎の対比のほか、活気ある復興地の薄暗い部分も映像と言葉で描かれています。この戦争が悦子の人生にどのような影を落とし、影響しているのか。原作を読んでいる方も新たな気づきを得られる作りとなっています。

戦争の描写は本作の1側面ではありますが、「長崎と戦争」を新たな視座でふれられる作品でもあるのです。

観る者によって解釈が変わる物語の余韻 秘められた過去の先にある希望


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悦子の〈嘘〉が明らかになった後も、語られない記憶、分からないままの事情がいくつもあります。しかし、この物語はあくまで「悦子自身のための記憶と、過去を垣間見る」ストーリーです。聞き手であるニキや、私たち観客のために用意された物語ではありません。

そのため、この作品は観た人によって、そして注目する視点によっても解釈が異なる映画といえます。

それでも、静かに心に残るひとしずくの響きがある。スクリーンの中で芽吹き、やがてあなたの中に広がるその音色を、ぜひたしかめてみてください。

 

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静かな映像の中に、原爆、戦後復興期の暗部、偏見など、過去にしきれない「死」の空気が漂っています。それと同時に、懸命に生きる人々が未来を夢見る圧倒的な「生」のパワーも溢れていました。そのせいか、鑑賞後は脳内で疑問が渦巻きながらも、どこかすっきりとした心持ちになっていました。悦子が口にした「私たちも変わるとです」の言葉が、特に記憶に残っています。映画に登場する女性たちは苦しみを抱えながらも、常に“生きるための一歩”を踏み出してきました。その姿に勇気を貰えるのです。

ぜひスクリーンで悦子の記憶を辿ってみてください。彼女の記憶がもたらす「希望」が、心のどこかに響くはずです。

『遠い山なみの光』の基本情報


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■公開日:2025年9月5日(金)

■原作:「遠い山なみの光」カズオ・イシグロ/小野寺健訳(ハヤカワ文庫)

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■製作幹事:U-NEXT
■制作プロダクション:分福、ザフール

■共同制作:Number 9 Films、Lava Films 

■配給:ギャガ

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