毎週・木曜日の25:30から北海道・札幌のFM NORTH WAVE(JFL系)で放送されている、矢武企画制作・映画系トーク番組「キャプテン・ポップコーン」の内容をSASARU movieでも配信!
キャプテン・ポップコーンこと矢武企画・矢武兄輔が、映画の情報はもちろん、映画に関係するまちの情報、映画がもっと近くなる内容をお届けします。

この記事では10月2日(木)に放送した番組内容をお届けしています。 進行台本と放送内容を基に記事を作成しています。そのため、実際の放送内容とは違う表現・補足(話し言葉と書き言葉等)並びに、放送ではカットされた内容を含む場合がございます。 また、公開される映画館名や作品情報、イベントは上記日程の放送または収録時点のものになりますのでご留意ください。
【提供】キャプテン・ポップコーン/矢武企画
「北海道フービーフェスティバル」実行委員長 伊藤亜由美さんプロフィール
1965年、小樽市生まれ。CREATIVE OFFICE CUE代表取締役社長。
1992年会社創業し、大泉洋らTEAM NACSが所属、個性派俳優をかかえ全国へ、活躍の場を広げる。また、食、観光、地域産品等北海道の様々な魅力を全国に伝えたいという思いから映画『しあわせのパン』(12)、『ぶどうのなみだ』(14)、『そらのレストラン』(19)を企画。
2024年から食と映画の祝祭「北海道フービーフェスティバル(25年改名)」の実行委員長に就任。

北海道フードフィルムフィスティバル時代の様子(2024年11月)
伊藤亜由美さんインタビュー

ドキュメンタリー『映画祭のつくり方』の尾野慎太郎(写真左)、右は『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督(写真右)(2024年11月)
伊藤:2004年から東京で活動を始めた頃に、改めて北海道の魅力を感じました。その経験から「あぐり王国北海道」などの食に関する番組や、『しあわせのパン』(12)『ぶどうのなみだ』(14)『そらのレストラン』(19)といった映画をプロデュースしてきました。次のステップとして、人材育成や次世代の交流の場を作りたいと考え、映画祭という形に行き着いたのです。
2014年か15年にさぬき映画祭を訪れ、本広克行監督に「北海道で食の映画祭をやりたい」と話したところ、「北海道でしかできないことだ」と背中を押していただきました。その後も多くの方に伝え続け、ようやく昨年「北海道フードフィルムフェスティバル」を立ち上げることができました。
今年からは「北海道フービーフェスティバル」と名称を新たに第2回目を開催します。
伊藤:実は、「フービー(FOOVIE)」(FOOD+MOVIEの造語)という名前は実は矢武くんが付けてくれたものなんです。
矢武:実は名付け親なんです。前回の「北海道フードフィルムフェスティバル」という名称は少し長く、大泉洋さんからも「もっと呼びやすい名前があれば良い」とのコメントがありましたので、「フービー」はどうですかと提案させていただいた所、見事に採用していただきました。
伊藤:とても覚えやすい良い名前で、みんなが自然に「フービー」と呼んでくれるようになりました。より親しみやすい映画祭になると感じています。
矢武: 現在、地下歩行空間にも「フービー」の名前が多く掲出されていて、とても嬉しく感じています。いくえみ綾先生のイラストも皆さまに強い印象を与えるプロモーションになっているのではないかと思います。

札幌駅前通地下歩行空間の広告(2025年9月)

齊藤工監督(写真左)と主演の安田顕さん(写真右)(2024年11月)
伊藤:初開催ということもあり「よくわからない」という声もありましたが、体験した方々からは「とても楽しかった」と好評をいただきました。俳優であり、映画監督、プロデューサーの齊藤工さんは「こんなに楽しい映画祭はない」とおっしゃってくださり、今年も参加してくれることになりました。
また、本広監督からも「今年も出演したい」とお話をいただいていたのですが、お仕事の都合で残念ながら参加は叶いませんでした。ただ「日本一楽しい映画祭だと思っています。来年はぜひ呼んでください」と言っていただき、その言葉が大きな励みになりました。
そうした声をいただけると私たちの力にもなりますし、まだ参加したことのない方にも、ぜひ今年の「フービー」を体験していただきたいと思っています。
伊藤:シンポジウムです。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で参加していたこともあり、フービーでも実施したいと考えていました。今年は矢武くんのプロデュースでシンポジウムを行います。また、フービーディナーの枠も拡大しましたが、すでにほぼ満席となっています。まだ手探りの部分は多いですが、1歩ずつ進んでいきたいと思っています。
矢武:ご自身が描く理想の映画祭像に対して、いまどのくらい達成できていますか。
伊藤:まだ30%ほどです。サン・セバスティアン国際映画祭を経験すると、73回の歴史や作品数、ボランティアやゲストの規模に圧倒されます。私たちの活動はまだまだ小さいですが、伸びしろが大きいと感じています。今年は「Zero Cross」との連携企画などもあり、今後さらに広がりを作っていきたいです。

伊藤実行委員長が選ぶ注目プログラムベスト5!

伊藤:1つ目は、芸人「オクラホマ」の藤尾仁志が初めて長編ドキュメンタリー映画に挑戦した『共に生きる』です。札幌のあるレストランを営むご夫婦を描いたドキュメンタリーで、人と人とのつながりや「食べること」の大切さを丁寧に映し出しています。
矢武:私も拝見しましたが、藤尾さんには今後もこの路線で作品を撮り続けてほしいと思いました。
映画『共に生きる』の上映は10月11日(土)12時15分から、赤れんがホールです。
伊藤:森崎博之が出演する『あぐり王国』です。これまでバラエティ色の強い番組として親しまれてきましたが、今回はバラエティ要素を一切排除し、生産者の方々に真摯に向き合ったドキュメンタリーになっています。特に札幌の伝統野菜にスポットを当て、その食材を受け取ったシェフがどのように料理へと昇華させるのかを描いています。
矢武:上映は10月12日(日)9時30分から、TOHOシネマズ すすきのです。

(C)HBC

(C)2025映画「おいしくて泣くとき」製作委員会
伊藤:安田顕が出演する『おいしくて泣くとき』です。鰹節や焼きうどんをめぐる物語で、観終わると無性に“焼うどん”が食べたくなる作品です。食を通して描かれる人間ドラマが温かく、心に残ります。
矢武:私も拝見しましたが、胸が熱くなる作品でしたね。
映画『おいしくて泣くとき』は10月11日(土)11時50分から、TOHOシネマズ すすきので上映です。
伊藤:大林千茱萸監督の映画『100年ごはん』です。生産者に寄り添いながら丁寧に撮影されたドキュメンタリーで、食と人との深い関わりを描いています。私自身、夕張映画祭で千茱萸監督やお父様の大林宣彦監督とご一緒したことがあり、その思い出も重なり特別な作品です。
矢武:映画『100年ごはん』の上映は10月12日(日)14時25分から、赤れんがホールです。

(C)2013『100年ごはん』製作委員会 株式会社TMエンタテインメント

伊藤:クロージング作品の『TETSU,TXISPA,HOSHI.』です。スペイン・サンセバスチャンで活躍する日本人シェフ、前田哲郎さんを追ったドキュメンタリーです。前田シェフは日本の食材や発酵文化を大切にしながら独自の料理を生み出しています。今回、私も実際に彼のお店を訪れ、その味と姿勢に感銘を受けました。
矢武:まさに「北海道フービーフェスティバル」を象徴する1本ですね。
伊藤:そう思います。今年のクロージングにふさわしい作品です。
矢武:映画『TETSU,TXISPA,HOSHI.』のは10月12日(日)18時30分から、TOHOシネマズすすきので上映です。
伊藤:映画や食だけでなく、観光や地域文化など多方面の人々がこの場に集まり、交流できる映画祭にしていきたいと思っています。北海道だからこそできる楽しみ方を発信し、より多くの人に参加してもらえる場に育てていきたいです。
矢武:「北海道フービーフェスティバル」は10月10日(金)から12日(日)まで、赤れんが庁舎、札幌シネマフロンティア、TOHOシネマズすすきの、ジョブキタ北八劇場などの会場にて開催されます。


この記事では10月2日(木)に放送した番組内容をお届けしています。 進行台本と放送内容を基に記事を作成しています。そのため、実際の放送内容とは違う表現・補足(話し言葉と書き言葉等)並びに、放送ではカットされた内容を含む場合がございます。 また、公開される映画館名や作品情報、イベントは上記日程の放送または収録時点のものになりますのでご留意ください。
【提供】キャプテン・ポップコーン/矢武企画
「北海道フービーフェスティバル」実行委員長 伊藤亜由美さんプロフィール

北海道フードフィルムフィスティバル時代の様子(2024年11月)
1965年、小樽市生まれ。CREATIVE OFFICE CUE代表取締役社長。
1992年会社創業し、大泉洋らTEAM NACSが所属、個性派俳優をかかえ全国へ、活躍の場を広げる。また、食、観光、地域産品等北海道の様々な魅力を全国に伝えたいという思いから映画『しあわせのパン』(12)、『ぶどうのなみだ』(14)、『そらのレストラン』(19)を企画。
2024年から食と映画の祝祭「北海道フービーフェスティバル(25年改名)」の実行委員長に就任。
伊藤亜由美さんインタビュー

ドキュメンタリー『映画祭のつくり方』の尾野慎太郎(写真左)、右は『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督(写真右)(2024年11月)
伊藤:2004年から東京で活動を始めた頃に、改めて北海道の魅力を感じました。その経験から「あぐり王国北海道」などの食に関する番組や、『しあわせのパン』(12)『ぶどうのなみだ』(14)『そらのレストラン』(19)といった映画をプロデュースしてきました。次のステップとして、人材育成や次世代の交流の場を作りたいと考え、映画祭という形に行き着いたのです。
2014年か15年にさぬき映画祭を訪れ、本広克行監督に「北海道で食の映画祭をやりたい」と話したところ、「北海道でしかできないことだ」と背中を押していただきました。その後も多くの方に伝え続け、ようやく昨年「北海道フードフィルムフェスティバル」を立ち上げることができました。

札幌駅前通地下歩行空間の広告(2025年9月)
今年からは「北海道フービーフェスティバル」と名称を新たに第2回目を開催します。
伊藤:実は、「フービー(FOOVIE)」(FOOD+MOVIEの造語)という名前は実は矢武くんが付けてくれたものなんです。
矢武:実は名付け親なんです。前回の「北海道フードフィルムフェスティバル」という名称は少し長く、大泉洋さんからも「もっと呼びやすい名前があれば良い」とのコメントがありましたので、「フービー」はどうですかと提案させていただいた所、見事に採用していただきました。
伊藤:とても覚えやすい良い名前で、みんなが自然に「フービー」と呼んでくれるようになりました。より親しみやすい映画祭になると感じています。
矢武: 現在、地下歩行空間にも「フービー」の名前が多く掲出されていて、とても嬉しく感じています。いくえみ綾先生のイラストも皆さまに強い印象を与えるプロモーションになっているのではないかと思います。

齊藤工監督(写真左)と主演の安田顕さん(写真右)(2024年11月)
伊藤:初開催ということもあり「よくわからない」という声もありましたが、体験した方々からは「とても楽しかった」と好評をいただきました。俳優であり、映画監督、プロデューサーの齊藤工さんは「こんなに楽しい映画祭はない」とおっしゃってくださり、今年も参加してくれることになりました。
また、本広監督からも「今年も出演したい」とお話をいただいていたのですが、お仕事の都合で残念ながら参加は叶いませんでした。ただ「日本一楽しい映画祭だと思っています。来年はぜひ呼んでください」と言っていただき、その言葉が大きな励みになりました。
そうした声をいただけると私たちの力にもなりますし、まだ参加したことのない方にも、ぜひ今年の「フービー」を体験していただきたいと思っています。

伊藤:シンポジウムです。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で参加していたこともあり、フービーでも実施したいと考えていました。今年は矢武くんのプロデュースでシンポジウムを行います。また、フービーディナーの枠も拡大しましたが、すでにほぼ満席となっています。まだ手探りの部分は多いですが、1歩ずつ進んでいきたいと思っています。
矢武:ご自身が描く理想の映画祭像に対して、いまどのくらい達成できていますか。
伊藤:まだ30%ほどです。サン・セバスティアン国際映画祭を経験すると、73回の歴史や作品数、ボランティアやゲストの規模に圧倒されます。私たちの活動はまだまだ小さいですが、伸びしろが大きいと感じています。今年は「Zero Cross」との連携企画などもあり、今後さらに広がりを作っていきたいです。
伊藤実行委員長が選ぶ注目プログラムベスト5!

伊藤:1つ目は、芸人「オクラホマ」の藤尾仁志が初めて長編ドキュメンタリー映画に挑戦した『共に生きる』です。札幌のあるレストランを営むご夫婦を描いたドキュメンタリーで、人と人とのつながりや「食べること」の大切さを丁寧に映し出しています。
矢武:私も拝見しましたが、藤尾さんには今後もこの路線で作品を撮り続けてほしいと思いました。
映画『共に生きる』の上映は10月11日(土)12時15分から、赤れんがホールです。

(C)HBC
伊藤:森崎博之が出演する『あぐり王国』です。これまでバラエティ色の強い番組として親しまれてきましたが、今回はバラエティ要素を一切排除し、生産者の方々に真摯に向き合ったドキュメンタリーになっています。特に札幌の伝統野菜にスポットを当て、その食材を受け取ったシェフがどのように料理へと昇華させるのかを描いています。
矢武:上映は10月12日(日)9時30分から、TOHOシネマズ すすきのです。

(C)2025映画「おいしくて泣くとき」製作委員会
伊藤:安田顕が出演する『おいしくて泣くとき』です。鰹節や焼きうどんをめぐる物語で、観終わると無性に“焼うどん”が食べたくなる作品です。食を通して描かれる人間ドラマが温かく、心に残ります。
矢武:私も拝見しましたが、胸が熱くなる作品でしたね。
映画『おいしくて泣くとき』は10月11日(土)11時50分から、TOHOシネマズ すすきので上映です。

(C)2013『100年ごはん』製作委員会 株式会社TMエンタテインメント
伊藤:大林千茱萸監督の映画『100年ごはん』です。生産者に寄り添いながら丁寧に撮影されたドキュメンタリーで、食と人との深い関わりを描いています。私自身、夕張映画祭で千茱萸監督やお父様の大林宣彦監督とご一緒したことがあり、その思い出も重なり特別な作品です。
矢武:映画『100年ごはん』の上映は10月12日(日)14時25分から、赤れんがホールです。

伊藤:クロージング作品の『TETSU,TXISPA,HOSHI.』です。スペイン・サンセバスチャンで活躍する日本人シェフ、前田哲郎さんを追ったドキュメンタリーです。前田シェフは日本の食材や発酵文化を大切にしながら独自の料理を生み出しています。今回、私も実際に彼のお店を訪れ、その味と姿勢に感銘を受けました。
矢武:まさに「北海道フービーフェスティバル」を象徴する1本ですね。
伊藤:そう思います。今年のクロージングにふさわしい作品です。
矢武:映画『TETSU,TXISPA,HOSHI.』のは10月12日(日)18時30分から、TOHOシネマズすすきので上映です。

伊藤:映画や食だけでなく、観光や地域文化など多方面の人々がこの場に集まり、交流できる映画祭にしていきたいと思っています。北海道だからこそできる楽しみ方を発信し、より多くの人に参加してもらえる場に育てていきたいです。
矢武:「北海道フービーフェスティバル」は10月10日(金)から12日(日)まで、赤れんが庁舎、札幌シネマフロンティア、TOHOシネマズすすきの、ジョブキタ北八劇場などの会場にて開催されます。
キャプテン・ポップコーン
映画専門ラジオ番組
キャプテン・ポップコーンは、エフエムノースウェーブで毎週木曜日深夜1時半から放送するラジオ番組です。北海道・札幌で映画のお仕事に従事する「まちのえいが屋さん・矢武企画」が気になった映画の情報、映画に関係したまちの情報、そして、映画がもっと近くなるようなお話をお届けします。映画がはじける、映画で踊る夜、きょうも映画と、コミュニケーションしていきましょう!