2026.2.27

サツゲキ3月29日閉館、横澤支配人「歴史ある映画館の場所として」 トークイベントや特集上映をレポート

2020年7月にリスタートした札幌の映画館・サツゲキ(中央区南2西5)。テナントして入居する映画館(建物)の管理会社と、来年度以降の契約更改を交渉していましたが条件が合わず、2026年3月29日(日)の賃貸借契約の満了をもって閉館します。営業最終日まで残された時間の中、サツゲキとの思い出を深める機会が設けられています。2月6日(金)には「サツゲキ」と同じく狸小路商店街にある水族館・AOAO SAPPORO(中央区南2西3)でミュージアムトーク「札幌と映画、サツゲキのあゆみ」を開催。また、3月6日(金)からは「サツゲキ クロージングセレクション」がスタートします。

(text/photo|矢武兄輔[キャプテン・ポップコーン])
 

ミュージアムトーク「札幌と映画、サツゲキのあゆみ」


スライドを活用しながら、興行の仕組みなどを説明

AOAO SAPPOROで行われたミュージアムトークには、サツゲキの横澤康彦支配人(映画業界歴23年、総サツゲキ歴16年)が登壇し、天候不良並びに告知期間が短かったのにも関わらず、会場には約45人が詰めかけ、熱心に耳を傾けます。サツゲキの前身「ディノスシネマズ札幌劇場」は、2003年以降、複数のスクリーンを持つ大型の映画館「シネマコンプレックス」の台頭によりメジャー作品の上映から、独自のニッチな作品や韓国映画、一定のファン向け映画に特化したラインナップを展開します。横澤支配人は「ラッキーだったのは、04年前後に韓流ブームが始まり、韓国映画のニーズを独占できました」と、興行の盛り上がりを話します。
10年からは、映画館の上映機材と若手監督の撮影機材のデジタル化の進展により、若手インディーズを含め、多様なジャンルの映画を上映し始めます。そこから、所謂“ミニシアター系”の作品を上映する機会が増えていき、小規模ながら自由度の高い上映作品編成が可能に。このようなジャンル映画、公開規模の小さい作品に特化した結果、24年は約280作品、25年は約350作品を劇場公開し、道内の映画ファンのニーズに応えてきました。また昨今は、話題作のセカンド上映や特集上映のように、名画座のような役割も担います。また、観客とのコミュニティー形成やスタッフとの交流も特徴的で、横澤支配人は「私が映画館が好きな理由は、映画を観た後のお客様を見るのが好き。感想を聴けたら、次の興行の参考になるし、常連さんだと直接声をかけてくれるのもありがたい」と感謝を述べました。

サツゲキファンからの記念撮影に応える横澤支配人


トーク終了後も常連さんに囲まれる横澤支配人

「一番受け入れたくない3月29日、108年目に入るタイミングで閉館となりました。一方、サツゲキがテナントして入居する貸館・札幌プラザ2・5(元東宝プラザ)も『三遊館』から始まって101年目の映画館。ディノスシネマズ札幌劇場も19年に101年目で閉館したので変な縁を感じます。歴史ある映画館の場所として覚えていてくれたら嬉しい」と、横澤支配人から参加者へ想いを語りました。

サツゲキ クロージングセレクション【特集上映/9作品】

[第1弾]『ベイビーわるきゅーれ』特集
3月6日(金)~3月12日(木)
『ベイビーわるきゅーれ』(2021)
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』(2023)
『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』(2024)
 
[第2弾]「白石和彌監督」特集
3月13日(金)~3月19日(木)
『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017)
『死刑にいたる病』(2022)
なお、3月14日(土)の各上映終了後に白石和彌監督の舞台挨拶が決定!
 
[第3弾]『羅小黒戦記』【字幕版】特集
3月20日(金)~3月26日(木)
『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(日本語字幕版)』(2019)
『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来(日本語字幕版)』(2025)
 
[第4弾]『JUNK』特集
3月20日(金)~3月26日(木)
『JUNK HEAD』(2021)
『JUNK WORLD』(2025)
なお、3月22日(日)の各上映時に堀貴秀監督の凱旋舞台挨拶が決定!

※鑑賞料金、上映スケジュールなどは映画館の公式サイトをご確認ください。

(C)2021「ベイビーわるきゅーれ」製作委員会

サツゲキ クロージングセレクション【サツゲキセレクション/12作品】


(C)2022「ちょっと思いだしただけ」製作委員会

サツゲキで思い出深い作品をラインナップ

①3月13日(金)~3月19日(木)
『女神の継承』(2022)<R18>
『コット、はじまりの夏』(2024)
 
②3月20日(金)~3月26日(木)
『アルプススタンドのはしの方』(2020)
『劇場版 おいしい給食 卒業』(2022)
『無名』(2024)
『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(2025)
 
③3月27日(金)~3月29日(日)
『戦場のメリークリスマス 4K修復版』(1983)
『ちょっと思い出しただけ』(2022)
『RRR』(2022)
『ロボット・ドリームズ』(2024)
『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(2025)<PG12>
『鯨が消えた入り江』(2025)★本編前に監督コメント映像あり

※鑑賞料金、上映スケジュールなどは映画館の公式サイトをご確認ください。

KING OF PRISMサツゲキ ラストジャンプ!

『KING OF PRISM』全11作品(route含む)を日替り上映

3月27日(金)
『KING OF PRISM-Your Endless Call-route1 われらが青春Over The Rainbow』(2025)
『KING OF PRISM by PrettyRhythm』(2016)
『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』(2017)
『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-Ⅰプロローグ×ユキノジョウ×タイガ』(2019)
『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-Ⅱカケル×ジョージ×ミナト』(2019)
 
3月28日(土)
『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-Ⅲレオ×ユウ×アレク』(2019)
『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-Ⅳルヰ×シン×Unknown』(2019)
『KING OF PRISM ALL STARS -プリズムショー☆ベストテン- 【ハッピールート】』(2020)
『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』(2024)
『KING OF PRISM-Your Endless Call-route4 夢と未来 はじまりの物語』(2025)
 
3月29日(日)
『KING OF PRISM by PrettyRhythm』(2016)
『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』(2017)
『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』(2024)
『KING OF PRISM-Your Endless Call-route5 22世紀でハグしよう劇場』(2025)

※鑑賞料金、上映スケジュールなどは映画館の公式サイトをご確認ください。

(C)T-ARTS/syn Sophia/エイベックス・ピクチャーズ/タツノコプロ/KING OF PRISM Project (C)T-ARTS/syn Sophia/テレビ東京/PSプロジェクト

ミュージアムトーク「札幌と映画、サツゲキのあゆみ」


スライドを活用しながら、興行の仕組みなどを説明

AOAO SAPPOROで行われたミュージアムトークには、サツゲキの横澤康彦支配人(映画業界歴23年、総サツゲキ歴16年)が登壇し、天候不良並びに告知期間が短かったのにも関わらず、会場には約45人が詰めかけ、熱心に耳を傾けます。サツゲキの前身「ディノスシネマズ札幌劇場」は、2003年以降、複数のスクリーンを持つ大型の映画館「シネマコンプレックス」の台頭によりメジャー作品の上映から、独自のニッチな作品や韓国映画、一定のファン向け映画に特化したラインナップを展開します。横澤支配人は「ラッキーだったのは、04年前後に韓流ブームが始まり、韓国映画のニーズを独占できました」と、興行の盛り上がりを話します。

サツゲキファンからの記念撮影に応える横澤支配人

10年からは、映画館の上映機材と若手監督の撮影機材のデジタル化の進展により、若手インディーズを含め、多様なジャンルの映画を上映し始めます。そこから、所謂“ミニシアター系”の作品を上映する機会が増えていき、小規模ながら自由度の高い上映作品編成が可能に。このようなジャンル映画、公開規模の小さい作品に特化した結果、24年は約280作品、25年は約350作品を劇場公開し、道内の映画ファンのニーズに応えてきました。また昨今は、話題作のセカンド上映や特集上映のように、名画座のような役割も担います。また、観客とのコミュニティー形成やスタッフとの交流も特徴的で、横澤支配人は「私が映画館が好きな理由は、映画を観た後のお客様を見るのが好き。感想を聴けたら、次の興行の参考になるし、常連さんだと直接声をかけてくれるのもありがたい」と感謝を述べました。

トーク終了後も常連さんに囲まれる横澤支配人

「一番受け入れたくない3月29日、108年目に入るタイミングで閉館となりました。一方、サツゲキがテナントして入居する貸館・札幌プラザ2・5(元東宝プラザ)も『三遊館』から始まって101年目の映画館。ディノスシネマズ札幌劇場も19年に101年目で閉館したので変な縁を感じます。歴史ある映画館の場所として覚えていてくれたら嬉しい」と、横澤支配人から参加者へ想いを語りました。

サツゲキ クロージングセレクション【特集上映/9作品】


(C)2021「ベイビーわるきゅーれ」製作委員会

[第1弾]『ベイビーわるきゅーれ』特集
3月6日(金)~3月12日(木)
『ベイビーわるきゅーれ』(2021)
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』(2023)
『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』(2024)
 
[第2弾]「白石和彌監督」特集
3月13日(金)~3月19日(木)
『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017)
『死刑にいたる病』(2022)
なお、3月14日(土)の各上映終了後に白石和彌監督の舞台挨拶が決定!
 
[第3弾]『羅小黒戦記』【字幕版】特集
3月20日(金)~3月26日(木)
『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(日本語字幕版)』(2019)
『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来(日本語字幕版)』(2025)
 
[第4弾]『JUNK』特集
3月20日(金)~3月26日(木)
『JUNK HEAD』(2021)
『JUNK WORLD』(2025)
なお、3月22日(日)の各上映時に堀貴秀監督の凱旋舞台挨拶が決定!

※鑑賞料金、上映スケジュールなどは映画館の公式サイトをご確認ください。

サツゲキ クロージングセレクション【サツゲキセレクション/12作品】


(C)2022「ちょっと思いだしただけ」製作委員会

サツゲキで思い出深い作品をラインナップ

①3月13日(金)~3月19日(木)
『女神の継承』(2022)<R18>
『コット、はじまりの夏』(2024)
 
②3月20日(金)~3月26日(木)
『アルプススタンドのはしの方』(2020)
『劇場版 おいしい給食 卒業』(2022)
『無名』(2024)
『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(2025)
 
③3月27日(金)~3月29日(日)
『戦場のメリークリスマス 4K修復版』(1983)
『ちょっと思い出しただけ』(2022)
『RRR』(2022)
『ロボット・ドリームズ』(2024)
『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(2025)<PG12>
『鯨が消えた入り江』(2025)★本編前に監督コメント映像あり

※鑑賞料金、上映スケジュールなどは映画館の公式サイトをご確認ください。

KING OF PRISMサツゲキ ラストジャンプ!


(C)T-ARTS/syn Sophia/エイベックス・ピクチャーズ/タツノコプロ/KING OF PRISM Project (C)T-ARTS/syn Sophia/テレビ東京/PSプロジェクト

『KING OF PRISM』全11作品(route含む)を日替り上映

3月27日(金)
『KING OF PRISM-Your Endless Call-route1 われらが青春Over The Rainbow』(2025)
『KING OF PRISM by PrettyRhythm』(2016)
『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』(2017)
『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-Ⅰプロローグ×ユキノジョウ×タイガ』(2019)
『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-Ⅱカケル×ジョージ×ミナト』(2019)
 
3月28日(土)
『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-Ⅲレオ×ユウ×アレク』(2019)
『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-Ⅳルヰ×シン×Unknown』(2019)
『KING OF PRISM ALL STARS -プリズムショー☆ベストテン- 【ハッピールート】』(2020)
『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』(2024)
『KING OF PRISM-Your Endless Call-route4 夢と未来 はじまりの物語』(2025)
 
3月29日(日)
『KING OF PRISM by PrettyRhythm』(2016)
『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』(2017)
『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』(2024)
『KING OF PRISM-Your Endless Call-route5 22世紀でハグしよう劇場』(2025)

※鑑賞料金、上映スケジュールなどは映画館の公式サイトをご確認ください。

矢武兄輔

まちのえいが屋さん/キャプテン・ポップコーン

20歳の1月。札幌映画サークルに入会直後、さぬき映画祭への参加で『踊る大捜査線』の製作陣や深田晃司監督と出逢い、映画界の現実や地方から発信するエンタメの可能性を知る。そこから「映画館へ行く人を増やす」という目標を持ち、カネゴンを呼んでみたり、学生向け媒体をつくったり、休学して東京国際映画祭で勤務、映画館へ就職→退職→「矢武企画」を起業からの今は某局でラジオDJ。 すべては『踊る』の完結が始まりだった。そして、踊るプロジェクト再始動と共に…! ということで、皆さんにとって映画がもっと近くなれますように。

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