2026年10月30日(金)全国公開の映画『恒星の向こう側』。撮影地となった北海道・別海町で完成披露試写会が行われ、中川龍太郎監督と主演の福地桃子さんが登壇しました。
一昨年、別海町・野付半島で撮影され、2025年の第38回東京国際映画祭でも上映された本作。全国公開を前に作品が撮影地へ戻り、中川監督が10年以上前から抱いてきた野付半島への思いや、福地さんが主人公・未知として過ごした撮影の日々、母親役の河瀬直美さんとの撮影秘話などが語られました。
※河瀬直美さんの「瀬」の字は正しくは右側が「刀」の下に「頁」。
中川龍太郎監督が12年前から惹かれてきた野付半島
中川監督が初めてこの地域を訪れたのは約12年前。生まれ育った土地ではないものの、「故郷に帰ってきたような感覚がする」といい、「人間というか、人類の故郷みたいな、そんな感じがする場所」と表現しました。いつか野付で映画を撮るなら「もっと信頼できる仲間と、とっておきのメンバーで撮りたい」と考え、10年以上その機会を待っていたそう。今回、福地さんらとともに念願だった撮影が実現しましたが、「まだまだこの場所で撮りたい」という思いもあるといいます。
「また自分の人生の中で、ここで作品を作らせていただきたい」と、再び野付で撮影することへの思いを口にしました。
福地桃子にとっても「帰る場所」になった野付
福地さんは野付の自然に美しさだけでなく「寂しさ」も感じたそうで、理解し合えなかった親子関係について「理解できなかったものをどうにか探そうとしている感覚」があったと説明。その感覚が、劇中の「懐かしい匂い」や「帰る場所」という言葉につながったのではないかと振り返りました。
また、撮影開始前の旅で偶然出会った鹿を撮影した映像が、本編に使われていることも紹介されました。こうした偶然の体験も脚本や作品づくりにつながっていったそうです。
河瀬直美との母娘シーンはリハーサルなしで撮影
(C)2025 映画「恒星の向こう側」製作委員会
物語では母娘の関係が悪いことから、中川監督は撮影前から2人の距離を縮めすぎないようにしていたとのこと。支度やメイクもそれぞれ別に行い、「そんなに馴れ合わないように」環境を作っていたと明かします。
劇中では明確に説明されていないものの、病室の場面は母娘が2〜3年ぶりに再会するという設定。福地さんはリハーサルをせず、その日も事前に合わせることなく最初のテイクに臨みました。
中川監督は、撮影が始まると「俳優さんの表現の世界」になり、監督にできることには限界があるとしたうえで、「福地さんの中にあるものをすごく信じていた」と福地さんへの信頼を明かしました。
一方、福地さんは河瀬さんについて、「映画作り、もの作りにすごく深い愛情」を持って現場にいたと語ります。事前に2人で距離の取り方を相談したわけではなく、監督や現場からのアプローチを受けながら自然に関係を作っていったとのこと。
撮影期間中は福地さん自身も未知として過ごすため、通常の現場のようにスタッフと積極的に交流することを控え、自分で衣装を着るなど、「その日、未知という人が朝起きて、その一日を生きる」ことをリアルに行っていたそう。「私はそのやり方が良かったです」と撮影の日々を振り返りました。
撮影地で観客と一緒に鑑賞「皆さんの温度を感じながら見る体験」
中川監督も、この土地で観客と一緒に見ると、自分たちが想定していなかったところで反応が起きることが面白かったといいます。「どこで観るか」によって映画の感じ方が変わることにふれ、「みんなで見るからこそ得られる体験」があると話しました。
10月30日(金)の全国公開を前に、福地さんは未来のことばかりを考えるより「今日を一生懸命生きることしかできない」と自身の感覚を語り、この日、地元の観客と一緒に映画を観られたことに感謝。「何度でも観ていただきたい作品」と、再び映画館で鑑賞してほしいと呼びかけました。
中川監督からは、上映を少しでも広げるためにクラウドファンディングを行っていることも紹介され、最後には「また僕たちもここで撮影できるように、引き続き頑張っていこうと思います」とコメント。再び別海町で作品を撮ることへの思いを伝え、舞台挨拶を締めくくりました。
『恒星の向こう側』作品概要
(C)2025 映画「恒星の向こう側」製作委員会
シアターキノ(11月7日~)、イオンシネマ釧路(10月30日~)
■公開日
2026年10月30日(金)
■出演
福地桃子
河瀬直美 寛一郎 朝倉あき 南沙良
三浦貴大 久保史緒里 中尾幸世
※河瀬直美さんの「瀬」の字は正しくは右側が「刀」の下に「頁」。
■監督/脚本/編集
中川龍太郎
■音楽
haruka nakamura
■制作プロダクション
Production I.G
■配給
NAKACHIKA
■公式HP
https://nakachikapictures.com/kosei-no-mukogawa
中川龍太郎監督が12年前から惹かれてきた野付半島
中川監督が初めてこの地域を訪れたのは約12年前。生まれ育った土地ではないものの、「故郷に帰ってきたような感覚がする」といい、「人間というか、人類の故郷みたいな、そんな感じがする場所」と表現しました。いつか野付で映画を撮るなら「もっと信頼できる仲間と、とっておきのメンバーで撮りたい」と考え、10年以上その機会を待っていたそう。今回、福地さんらとともに念願だった撮影が実現しましたが、「まだまだこの場所で撮りたい」という思いもあるといいます。
「また自分の人生の中で、ここで作品を作らせていただきたい」と、再び野付で撮影することへの思いを口にしました。
福地桃子にとっても「帰る場所」になった野付
福地さんは野付の自然に美しさだけでなく「寂しさ」も感じたそうで、理解し合えなかった親子関係について「理解できなかったものをどうにか探そうとしている感覚」があったと説明。その感覚が、劇中の「懐かしい匂い」や「帰る場所」という言葉につながったのではないかと振り返りました。
また、撮影開始前の旅で偶然出会った鹿を撮影した映像が、本編に使われていることも紹介されました。こうした偶然の体験も脚本や作品づくりにつながっていったそうです。
河瀬直美との母娘シーンはリハーサルなしで撮影
(C)2025 映画「恒星の向こう側」製作委員会
物語では母娘の関係が悪いことから、中川監督は撮影前から2人の距離を縮めすぎないようにしていたとのこと。支度やメイクもそれぞれ別に行い、「そんなに馴れ合わないように」環境を作っていたと明かします。
劇中では明確に説明されていないものの、病室の場面は母娘が2〜3年ぶりに再会するという設定。福地さんはリハーサルをせず、その日も事前に合わせることなく最初のテイクに臨みました。
中川監督は、撮影が始まると「俳優さんの表現の世界」になり、監督にできることには限界があるとしたうえで、「福地さんの中にあるものをすごく信じていた」と福地さんへの信頼を明かしました。
一方、福地さんは河瀬さんについて、「映画作り、もの作りにすごく深い愛情」を持って現場にいたと語ります。事前に2人で距離の取り方を相談したわけではなく、監督や現場からのアプローチを受けながら自然に関係を作っていったとのこと。
撮影期間中は福地さん自身も未知として過ごすため、通常の現場のようにスタッフと積極的に交流することを控え、自分で衣装を着るなど、「その日、未知という人が朝起きて、その一日を生きる」ことをリアルに行っていたそう。「私はそのやり方が良かったです」と撮影の日々を振り返りました。
撮影地で観客と一緒に鑑賞「皆さんの温度を感じながら見る体験」
中川監督も、この土地で観客と一緒に見ると、自分たちが想定していなかったところで反応が起きることが面白かったといいます。「どこで観るか」によって映画の感じ方が変わることにふれ、「みんなで見るからこそ得られる体験」があると話しました。
10月30日(金)の全国公開を前に、福地さんは未来のことばかりを考えるより「今日を一生懸命生きることしかできない」と自身の感覚を語り、この日、地元の観客と一緒に映画を観られたことに感謝。「何度でも観ていただきたい作品」と、再び映画館で鑑賞してほしいと呼びかけました。
中川監督からは、上映を少しでも広げるためにクラウドファンディングを行っていることも紹介され、最後には「また僕たちもここで撮影できるように、引き続き頑張っていこうと思います」とコメント。再び別海町で作品を撮ることへの思いを伝え、舞台挨拶を締めくくりました。
『恒星の向こう側』作品概要
(C)2025 映画「恒星の向こう側」製作委員会
シアターキノ(11月7日~)、イオンシネマ釧路(10月30日~)
■公開日
2026年10月30日(金)
■出演
福地桃子
河瀬直美 寛一郎 朝倉あき 南沙良
三浦貴大 久保史緒里 中尾幸世
※河瀬直美さんの「瀬」の字は正しくは右側が「刀」の下に「頁」。
■監督/脚本/編集
中川龍太郎
■音楽
haruka nakamura
■制作プロダクション
Production I.G
■配給
NAKACHIKA
■公式HP
https://nakachikapictures.com/kosei-no-mukogawa
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