(C)2025 スタジオ地図
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2025.12.11

随所の踊りや歌は世界の共通言語。心を解き放ち、人と人を繋ぐ力があると感じた『果てしなきスカーレット』

毎週・木曜日の25:30から北海道・札幌のFM NORTH WAVE(JFL系)で放送されている、矢武企画制作・映画系トーク番組「キャプテン・ポップコーン」の内容をSASARU movieでも配信!
キャプテン・ポップコーンこと矢武企画・矢武兄輔が、映画の情報はもちろん、映画に関係するまちの情報、映画がもっと近くなる内容をお届けします。

映画系トーク番組「キャプテン・ポップコーン」は、北海道外にお住まいの方、もしくは聴き逃した方でも、インターネットで聴けるradikoで一定期間は聴取することが可能です。
この記事では11月27日(木)に放送した番組内容をお届けしています。 進行台本と放送内容を基に記事を作成しています。そのため、実際の放送内容とは違う表現・補足(話し言葉と書き言葉等)並びに、放送ではカットされた内容を含む場合がございます。 また、公開される映画館名や作品情報、イベントは上記日程の放送または収録時点のものになりますのでご留意ください。

【提供】キャプテン・ポップコーン/矢武企画

カツオ節のゆーへい、どきどきっ映画くじ #83

このコーナーは、年内の劇場鑑賞·100作品を目指す鰹節ノ富樫政雄商店・ゆーへいさんに、映画館での劇場体験を。そして、クジで引かなければ、観なかったであろう映画を運命的にマッチングするコーナーです!!

映画『果てしなきスカーレット

この映画の主人公は、国王である父を殺した敵への復讐を心に誓う王女・スカーレット。≪死者の国≫で目覚め、それでも復讐の戦いに身を委ねながら旅を続け、現代からやってきた看護師の青年・聖と時を超えた出会いを果たし、彼への信頼と愛情に、心動かされ変化してゆく感涙の物語。

監督は、『時をかける少女』(06)などのスタジオ地図の細田守。声の出演は、19歳という設定の王女・スカーレットを芦田愛菜、看護師の青年・聖を岡田将生。

ゆーへい:壮大なスケールで描かれたアニメーションと豪華な声優陣に圧倒されました。死者の国を表現したCGの背景と、人物をセル画で描く手法が融合し、細部まで丁寧に描かれていたと思います。

矢武:おばぁちゃんの集団が登場するシーンなどは、どこか懐かしさを感じましたね。

(C)2025 スタジオ地図


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ゆーへい:この作品は、観ているうちにまるで舞台作品を鑑賞しているかのような感覚になります。また、インタビューで役所広司さんが語っていた「声の芝居に合わせてアニメーションをあてている」という制作方法が効果的に働いており、普段とは逆の工程を踏んでいる点も非常に面白かったです。役所広司さんをはじめ、岡田将生さん、芦田愛菜さんなど、名優による声の演技が魅力的でした。ぜひ声の表現にも注目して鑑賞していただきたいです。
ゆーへい:物語の内容としては、「復讐」と「救い」の対比が際立っていて、復讐心に苛まれるスカーレットと、救いと愛をもたらす聖の関係性がしっかり描かれています。聖との出会いによってスカーレットが復讐心から解放され、国王が処刑される際に残した「赦せ」という最期の言葉に込められた想いが物語の核心になっていると感じました。人を赦すことで自らが変化していく姿を描いているのだと思います。

 

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矢武:ここで言う「ゆるす」の漢字は、「許す」と「赦す」どちらだと思いますか?

ゆーへい:私は「赦す」という意味に近いと感じました。スカーレット(赤)という名前のイメージとも重なり、さまざまな想いが込められた言葉だと思います。
また、スカーレットの変化も印象的でした。物語の前半と後半では、髪を切る場面をはじめ、表情や声の柔らかさが少しずつ変化していきます。その移り変わりがアニメーションでも繊細に表現されており、作品として非常に完成度の高い演出だと感じました。
ゆーへい:作品全体を通して、社会へのメッセージ性が強く込められていたと感じました。制作時期がコロナ禍であったことに加え、ウクライナ侵攻や悲惨な事件が続いている状況を背景に、復讐に繋がりかねない要素が数多く描かれています。その中で、未来への希望を託す存在として聖が物語の鍵を握っている印象でした。聖の行動から「復讐しても意味はなく、愛こそが人を救う」というメッセージが伝わってきたと思います。
また、随所に踊りや歌が盛り込まれており、踊りや歌は世界の共通言語となり得るもので、心を解き放ち、人と人を繋ぐ力があると感じました。現代の日本で看護師として生きる聖の「愛を伝える」ということが、非常に大きな意味を持っていると感じました。

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矢武:中世を舞台にした作品は普段あまり得意ではありませんが、本作は非常に観やすかったです。ハムレットを題材にしていると思われますが、設定をあまり忠実に再現しすぎると、物語についていけなくなったと思います。

ゆーへい:本作は中世を細部まで忠実に描くというより、現代的な要素を取り入れながらミックスしているため、非常に観やすい作品だと感じました。

映画『果てしなきスカーレット』(G)は、TOHO シネマズ すすきの、札幌シネマフロンティア、ローソン・ユナイテッドシネマ札幌のほか、旭川、小樽、江別、釧路、北見、苫小牧、室蘭、函館、帯広、稚内、千歳で11月21日(金)から絶賛公開中です。
映画系トーク番組「キャプテン・ポップコーン」は、北海道外にお住まいの方、もしくは聴き逃した方でも、インターネットで聴けるradikoで一定期間は聴取することが可能です。
この記事では11月27日(木)に放送した番組内容をお届けしています。 進行台本と放送内容を基に記事を作成しています。そのため、実際の放送内容とは違う表現・補足(話し言葉と書き言葉等)並びに、放送ではカットされた内容を含む場合がございます。 また、公開される映画館名や作品情報、イベントは上記日程の放送または収録時点のものになりますのでご留意ください。

【提供】キャプテン・ポップコーン/矢武企画

カツオ節のゆーへい、どきどきっ映画くじ #83


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このコーナーは、年内の劇場鑑賞·100作品を目指す鰹節ノ富樫政雄商店・ゆーへいさんに、映画館での劇場体験を。そして、クジで引かなければ、観なかったであろう映画を運命的にマッチングするコーナーです!!

映画『果てしなきスカーレット

この映画の主人公は、国王である父を殺した敵への復讐を心に誓う王女・スカーレット。≪死者の国≫で目覚め、それでも復讐の戦いに身を委ねながら旅を続け、現代からやってきた看護師の青年・聖と時を超えた出会いを果たし、彼への信頼と愛情に、心動かされ変化してゆく感涙の物語。

監督は、『時をかける少女』(06)などのスタジオ地図の細田守。声の出演は、19歳という設定の王女・スカーレットを芦田愛菜、看護師の青年・聖を岡田将生。

ゆーへい:壮大なスケールで描かれたアニメーションと豪華な声優陣に圧倒されました。死者の国を表現したCGの背景と、人物をセル画で描く手法が融合し、細部まで丁寧に描かれていたと思います。

矢武:おばぁちゃんの集団が登場するシーンなどは、どこか懐かしさを感じましたね。

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ゆーへい:この作品は、観ているうちにまるで舞台作品を鑑賞しているかのような感覚になります。また、インタビューで役所広司さんが語っていた「声の芝居に合わせてアニメーションをあてている」という制作方法が効果的に働いており、普段とは逆の工程を踏んでいる点も非常に面白かったです。役所広司さんをはじめ、岡田将生さん、芦田愛菜さんなど、名優による声の演技が魅力的でした。ぜひ声の表現にも注目して鑑賞していただきたいです。

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ゆーへい:物語の内容としては、「復讐」と「救い」の対比が際立っていて、復讐心に苛まれるスカーレットと、救いと愛をもたらす聖の関係性がしっかり描かれています。聖との出会いによってスカーレットが復讐心から解放され、国王が処刑される際に残した「赦せ」という最期の言葉に込められた想いが物語の核心になっていると感じました。人を赦すことで自らが変化していく姿を描いているのだと思います。

 

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矢武:ここで言う「ゆるす」の漢字は、「許す」と「赦す」どちらだと思いますか?

ゆーへい:私は「赦す」という意味に近いと感じました。スカーレット(赤)という名前のイメージとも重なり、さまざまな想いが込められた言葉だと思います。
また、スカーレットの変化も印象的でした。物語の前半と後半では、髪を切る場面をはじめ、表情や声の柔らかさが少しずつ変化していきます。その移り変わりがアニメーションでも繊細に表現されており、作品として非常に完成度の高い演出だと感じました。

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ゆーへい:作品全体を通して、社会へのメッセージ性が強く込められていたと感じました。制作時期がコロナ禍であったことに加え、ウクライナ侵攻や悲惨な事件が続いている状況を背景に、復讐に繋がりかねない要素が数多く描かれています。その中で、未来への希望を託す存在として聖が物語の鍵を握っている印象でした。聖の行動から「復讐しても意味はなく、愛こそが人を救う」というメッセージが伝わってきたと思います。
また、随所に踊りや歌が盛り込まれており、踊りや歌は世界の共通言語となり得るもので、心を解き放ち、人と人を繋ぐ力があると感じました。現代の日本で看護師として生きる聖の「愛を伝える」ということが、非常に大きな意味を持っていると感じました。

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矢武:中世を舞台にした作品は普段あまり得意ではありませんが、本作は非常に観やすかったです。ハムレットを題材にしていると思われますが、設定をあまり忠実に再現しすぎると、物語についていけなくなったと思います。

ゆーへい:本作は中世を細部まで忠実に描くというより、現代的な要素を取り入れながらミックスしているため、非常に観やすい作品だと感じました。

映画『果てしなきスカーレット』(G)は、TOHO シネマズ すすきの、札幌シネマフロンティア、ローソン・ユナイテッドシネマ札幌のほか、旭川、小樽、江別、釧路、北見、苫小牧、室蘭、函館、帯広、稚内、千歳で11月21日(金)から絶賛公開中です。

キャプテン・ポップコーン

映画専門ラジオ番組

キャプテン・ポップコーンは、エフエムノースウェーブで毎週木曜日深夜1時半から放送するラジオ番組です。北海道・札幌で映画のお仕事に従事する「まちのえいが屋さん・矢武企画」が気になった映画の情報、映画に関係したまちの情報、そして、映画がもっと近くなるようなお話をお届けします。映画がはじける、映画で踊る夜、きょうも映画と、コミュニケーションしていきましょう!

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