(C)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.
(C)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

2026.1.31

人間の狂気と復讐心がむき出しになる無人島バトル!痛快さと恐怖が交錯する『HELP/復讐島』レビュー

1月30日(金)公開の『HELP/復讐島』は、人間の狂気と復讐心が徐々に浮かび上がっていく復讐エンターテインメント。舞台は逃げ場のない無人島。そこで繰り広げられる戦いは、想像していた以上に激しく、生々しいものとなっています。立場の逆転や心理戦に加え、思わぬユーモアも盛り込まれ、最後まで目が離せません!

物語は、コンサル会社で働く有能な部下リンダ(レイチェル・マクアダムス)と、パワハラ気質の上司ブラッドリー(ディラン・オブライエン)の職場での関係から始まります。立場を振りかざす上司と、能力がありながら孤立しがちな部下という歪な関係。そんな2人が、事故をきっかけに無人島で2人きりの生活を余儀なくされます。文明から切り離された環境の中で、上司と部下という関係は次第に崩れ、力関係は何度も入れ替わっていきます。

仕事は一流だが不器用なリンダと、軽薄な二代目社長

『HELP/復讐島』レビュー_リンダ

(C)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

会社でのリンダは、仕事の能力は非常に高い一方で、コミュニケーションがやや苦手な人物。周囲とうまくなじめず、それでも明るく振る舞おうとする姿からは、孤独や悲しさを必死にこらえてきた様子が伝わってきます。

一方のブラッドリーは、典型的な二代目社長として描かれています。軽薄で考えが浅く、部下への配慮を欠いた言動が目立つ存在です。立場を盾にした高圧的な態度が積み重なり、観ている側の反感を強く誘います。

俳優のイメージを覆す演技が生む説得力

ブラッドリーを演じるディラン・オブライエンは、『メイズ・ランナー』(15・18)シリーズでの爽やかなリーダー役から一転し、高圧的で嫌味な上司を演じています。「こういう上司、いそう」と感じさせる表情や発言が多く、強いリアリティがあります。

対するレイチェルも、これまでのおとなしい役柄の印象とは異なり、怒りと復讐心に突き動かされる激しい女性を熱演。感情があふれ出す場面の迫力が、物語への没入感を大きく高めています。
『HELP/復讐島』レビュー_ブラッドリー

(C)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

恐怖と笑いが交錯する無人島での演出

『HELP/復讐島』レビュー_ポスター

(C)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

復讐劇の舞台となる無人島では、ホラーやスリラー要素による怖さが随所に描かれています。その一方で、サバイバル描写が過度に重くなりすぎない点も印象的です。恐怖と緊張が続く中に、思わず笑ってしまう瞬間が巧みに差し込まれています。

こうした演出には、『死霊のはらわた』(1981)などで知られるサム・ライミ監督らしさが色濃く感じられます。極限状況にもかかわらず、登場人物の行動や感情表現がどこか誇張され、そのズレが独特のユーモアを生み出しています。

リンダと口論になったブラッドリーは、1人で生活基盤を整えようと意地を張ります。しかしサバイバル経験のなさが露呈し、思うようにいかない現実に直面。結局は何もできないまま、リンダにまた一緒に生活させてほしいとお願いすることに…。この一連の流れは、極限状況であらわになる人間の情けなさをユーモラスに映し出しており、恐怖と緊張の中で思わずクスッとしてしまう、サム・ライミ監督らしい演出のひとつです。

テンポの良さと暴走していく復讐心

物語はテンポ良く進み、立場や状況が次々と変化していく展開が心地よく感じられます。無人島という限られた舞台ながら、間延びすることはなく、緊張感を保ったまま物語が展開していく構成が印象的です。先の読めない展開が続き、自然と次の展開が気になります。

序盤は痛快な復讐エンターテインメントとして楽しめますが、物語が進むにつれてリンダの感情には少しずつ変化が表れていきます。会社というしがらみから離れた環境で見せる彼女の姿は、生き生きとしている一方で、観る側に引っかかりを残す瞬間もあります。スピード感のある展開の中に、不穏な空気が混ざっていく流れが、本作ならではの後味を生んでいます。
『HELP/復讐島』レビュー_場面写真

(C)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

『HELP/復讐島』の基本情報

『HELP/復讐島』レビュー_ポスター縦

(C)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

■公開日
1月30日(金)

■監督・製作
サム・ライミ

■出演
レイチェル・マクアダムス(『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』や『スポットライト 世紀のスクープ』)
 ディラン・オブライエン(『メイズ・ランナー』シリーズ)

■配給
ウォルト・ディズニー・ジャパン

■公式サイト
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/fukushu-jima
 

仕事は一流だが不器用なリンダと、軽薄な二代目社長

『HELP/復讐島』レビュー_リンダ

(C)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

会社でのリンダは、仕事の能力は非常に高い一方で、コミュニケーションがやや苦手な人物。周囲とうまくなじめず、それでも明るく振る舞おうとする姿からは、孤独や悲しさを必死にこらえてきた様子が伝わってきます。

一方のブラッドリーは、典型的な二代目社長として描かれています。軽薄で考えが浅く、部下への配慮を欠いた言動が目立つ存在です。立場を盾にした高圧的な態度が積み重なり、観ている側の反感を強く誘います。

俳優のイメージを覆す演技が生む説得力

『HELP/復讐島』レビュー_ブラッドリー

(C)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

ブラッドリーを演じるディラン・オブライエンは、『メイズ・ランナー』(15・18)シリーズでの爽やかなリーダー役から一転し、高圧的で嫌味な上司を演じています。「こういう上司、いそう」と感じさせる表情や発言が多く、強いリアリティがあります。

対するレイチェルも、これまでのおとなしい役柄の印象とは異なり、怒りと復讐心に突き動かされる激しい女性を熱演。感情があふれ出す場面の迫力が、物語への没入感を大きく高めています。

恐怖と笑いが交錯する無人島での演出

『HELP/復讐島』レビュー_ポスター

(C)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

復讐劇の舞台となる無人島では、ホラーやスリラー要素による怖さが随所に描かれています。その一方で、サバイバル描写が過度に重くなりすぎない点も印象的です。恐怖と緊張が続く中に、思わず笑ってしまう瞬間が巧みに差し込まれています。

こうした演出には、『死霊のはらわた』(1981)などで知られるサム・ライミ監督らしさが色濃く感じられます。極限状況にもかかわらず、登場人物の行動や感情表現がどこか誇張され、そのズレが独特のユーモアを生み出しています。

リンダと口論になったブラッドリーは、1人で生活基盤を整えようと意地を張ります。しかしサバイバル経験のなさが露呈し、思うようにいかない現実に直面。結局は何もできないまま、リンダにまた一緒に生活させてほしいとお願いすることに…。この一連の流れは、極限状況であらわになる人間の情けなさをユーモラスに映し出しており、恐怖と緊張の中で思わずクスッとしてしまう、サム・ライミ監督らしい演出のひとつです。

テンポの良さと暴走していく復讐心

『HELP/復讐島』レビュー_場面写真

(C)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

物語はテンポ良く進み、立場や状況が次々と変化していく展開が心地よく感じられます。無人島という限られた舞台ながら、間延びすることはなく、緊張感を保ったまま物語が展開していく構成が印象的です。先の読めない展開が続き、自然と次の展開が気になります。

序盤は痛快な復讐エンターテインメントとして楽しめますが、物語が進むにつれてリンダの感情には少しずつ変化が表れていきます。会社というしがらみから離れた環境で見せる彼女の姿は、生き生きとしている一方で、観る側に引っかかりを残す瞬間もあります。スピード感のある展開の中に、不穏な空気が混ざっていく流れが、本作ならではの後味を生んでいます。

『HELP/復讐島』の基本情報

『HELP/復讐島』レビュー_ポスター縦

(C)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

■公開日
1月30日(金)

■監督・製作
サム・ライミ

■出演
レイチェル・マクアダムス(『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』や『スポットライト 世紀のスクープ』)
 ディラン・オブライエン(『メイズ・ランナー』シリーズ)

■配給
ウォルト・ディズニー・ジャパン

■公式サイト
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/fukushu-jima
 

休日のスケジュールが決まっていない方、何を見ようか迷っている方など"ライトな映画ファン"に対して、映画館に出かけて、映画を楽しむことをおすすめします。SASARU movie編集部では、話題性の高い最新映画を中心にその情報や魅力を継続的に発信していきます。

eventイベント・キャンペーン

point注目映画一覧(外部サイト)

The Odyssey

オデュッセイア

2026-09-11

トロイア戦争の終結後、イタケーの伝説的な王オデュッセウスは、故郷への長く危険に満ちた帰還の旅に出る。その航海の途上、彼は神々の気まぐれや神話の怪物たち、そして自身の知略と人間性の双方を極限まで試す過酷な試練に立ち向かうことを余儀なくされる――。

Backrooms

バックルームズ

2026-09-04

舞台は、都市伝説とされていた空間“Backrooms”。「ある日突然 “現実世界の裏側”へ墜ちてしまったら…?」どこまでも続く黄色い壁紙の部屋、終わりのない廊下。不自然な間取りと、意味を失い床に埋まった設置物。 わずかに現実からズレている――そんな出口のない“リミナルスペース”で、観客は“最高密度の不安と恐怖”を体験する。

The Dog Stars

ラスト・サバイバー

2026-08-28

謎のパンデミックにより人口の大半が失われ、生き残った者たちが奪い合いを繰り広げる荒廃した世界。パイロットのヒッグは、元軍人のバングリーと共同戦線を張ることで日々を生き延びていた。心の拠り所は、愛犬ジャスパーの存在と亡き妻の記憶だけ。そんなある日、彼のもとに無線を通じて謎の声が届く。世界の終わりになお希望が残されているかもしれないと考えたヒッグは、その声に導かれるように、未知の空へと飛び立つ決意を固める。だがその先に広がっていたのは、凶暴な動物や容赦ない襲撃者がはびこる、殺すか殺されるかの過酷な現実だった。

The Drama

ドラマなふたり

2026-08-21

ボストンのカフェで運命的な出会いを果たしたチャーリーとエマは、この上なく幸せな日々を送っていた。結婚式まであと7日と迫った夜、付添人の親友夫婦と4人での食事中、これまでにやらかした最悪の行いを告白することに。軽い気持ちで始めたゲームだったが、エマの【最悪の秘密】に全員がドン引き。チャーリーはエマには想像を絶する別の顔があるのではないかと恐れを抱く。幸せの絶頂は一転、疑心暗鬼のどん底へと墜落するが、結婚式の準備を止める術はなく、遂に当日を迎えるー。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉

2026-08-28

『叛逆の物語』の事件を経て、世界は表向き均衡を取り戻したかに見えた。しかし、その平和はあまりにも脆い。ワルプルギスの夜にまつわる新たな脅威が姿を現し始めたとき、暁美ほむらは自らが下した選択の代償と向き合うことになる——まどかを守るために、自分はどこまで踏み込む覚悟があるのか。