(C)2026「TOKYO BURST」フィルムパートナーズ
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2026.4.27

頭突きもチャリンコチェイスも全部本気 『TOKYO BURST-犯罪都市』は昭和の熱量が令和の新宿で爆発する

2026年5月29日(金)公開の映画『TOKYO BURST-犯罪都市』は、韓国で累計4,000万人を動員した『犯罪都市』シリーズ初のユニバース作品(同じ世界線を共有しながら主人公などメインキャラクターは別物として描く手法)。舞台を新宿・歌舞伎町に移し、水上恒司演じる新人刑事・相葉四郎と、ユンホ演じる韓国の刑事チェ・シウが、国際指名手配犯を追って暴れ回ります。内田英治監督らしい泥くささと人間くささが前面に出た1本で、観終わるころにはすっかりこの“荒々しく熱い正義”にハマります。

水上恒司の熱血ぶりとプロレス技の爽快感!相葉四郎という主人公の強さ


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まず惹かれたのは、水上恒司演じる相葉四郎のキャラの立ち方。いまどき珍しいくらい一直線で、やることがいちいち荒っぽいのに、憎めない存在感。歌舞伎町育ちの元暴走族の総長という設定も効いていて、正義感と危うさが同時に走っている点が魅力的です。プロレス好きらしい立ち回りが、アクションにもしっかり反映されているのも見どころのひとつ。殴る蹴るだけでなく、ドロップキックやパワーボムなどのプロレス技が決まった瞬間の爽快感もたまりません。
プロレス技に加えて、"石頭"を武器にした頭突きまで飛び出すので、観ている側も思わず笑ってしまう可笑しさと興奮が同時に押し寄せてきます。しかも、このキャラクターがただの無茶な男で終わらないのが良いところ。相葉は乱暴でも、目の前の理不尽を見過ごせない性分。だから多少コンプラを踏み越えても、なぜか応援したくなります。髪型や革ジャン姿には80〜90年代の不良映画っぽい匂いがありつつ、令和の新宿にそのまま放り込んだような見た目の面白さも印象的でした。

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肉体改造で一変した福士蒼汰の狂気にハマる


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本作でかなり驚かされたのが、福士蒼汰のハマり方。村田蓮司は、いわゆるスマートな悪ではなく、いつ何をしでかすかわからない不穏さをまとった人物で、これまでの爽やかな印象を覆すキャラクターが強烈に刺さります。

特に効いているのは、鍛え上げられた肉体と、感情の読めない目つきの組み合わせ。タンクトップ姿ひとつでも妙な圧があり、画面に出るだけで空気が変わります。派手に暴れるタイプのヴィランというより、一気に噛みつくような緊張感と圧の強さが特徴。その質感が、この映画の治安の悪さをぐっと底上げしていました。

ユンホとのバディ感が熱い 反発から信頼へ変わる流れ

相葉とチェ・シウの関係も、この映画の大きな推しポイント。最初は案の定ぶつかるのですが、そこから少しずつ呼吸が合っていく流れが実に王道で、だからこそ気持ち良い。相葉が勢いで突っ込み、シウは冷静に見えて実はかなり危ない。このバランスが良く、2人並んだときの絵には高揚感があります。

ユンホはスマートなだけではなく、しっかり“ヤバさ”も出してくるのが良いところです。日本側の熱さと韓国側の鋭さがぶつかって、やがてバディものとして着地する流れには素直に燃えました。

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新宿・歌舞伎町という戦場 シリーズのDNAが日本の街で狂い咲く


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本作が『犯罪都市』のユニバース作品だと感じられるのが、おなじみの「真実の部屋」がきちんと出てくる場面。「真実の部屋」が登場すると一気にシリーズとのつながりが見えてきます。その準備を進めるチームの息の合った空気にも、『犯罪都市』シリーズらしい連帯感がにじみます。街の揉め事を荒っぽく片づけていくテンポにもシリーズの持ち味がありつつ、本作ではその火種がホストグループやヤクザという、日本の歓楽街らしい構図に置き換えられているところが面白いポイントでした。

物語は、相葉とシウが国際指名手配犯を追うところから始まり、やがてホストグループ、ヤクザ、国際犯罪集団、政治まで絡む大騒動へ発展していきます。上田竜也、ピエール瀧、パク・ジファンら濃い顔ぶれが入り乱れ、一触即発の不穏さが充満。この"情報量の多さ"がそのまま歌舞伎町の熱気になっています。

 
さらに、ヴィランの残虐さもしっかりシリーズを継承。悪役が本気で恐ろしいからこそ、主人公側の荒っぽい正義がより痛快に映ります。その『犯罪都市』らしい快感が、日本版でもきちんと生きていました。

しかも、ただスケールが大きいだけではありません。新宿アルタ前を完全封鎖したロケや、カーチェイスではなくチャリンコチェイスを本気でやる遊び心があり、全体に妙な愛嬌があります。韓国シリーズの豪快さを受け継ぎつつ、日本のヤンキー映画や繁華街アクションの手触りをきちんと混ぜているので、単なる模倣では終わっていません。むしろ「日本でやるならこうなる」という説得力がありました。

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新宿という街の喧騒を熱さでまとめ上げる


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『TOKYO BURST-犯罪都市』は、理屈よりも勢いと熱量で押してくるタイプの映画です。でも、その押しの強さが心地良い。相葉四郎の泥臭さ、チェ・シウとのバディ感、福士蒼汰の不穏な存在感、そして新宿という街の喧騒感。その全てがぶつかり合って、最後にきちんと"痛快"に着地する1本です。

昭和っぽい熱血や不良っぽさを、いまの日本映画でここまで真正面からやるのかという驚きもあり、それをただ懐かしさで終わらせず、エンタメとしてしっかり成立させているのも大きな魅力。スカッとしたアクション映画が観たい方、クセの強いバディものが好きな方には、かなり刺さる作品のはずです。

『TOKYO BURST-犯罪都市』基本情報

■公開日
5月29日(金)

■キャスト
水上恒司、ユンホ(東方神起)
渋川清彦、青柳翔、ヒコロヒー
長谷川慎、井内悠陽、木下暖日
とにかく明るい安村、霧島れいか
後藤剛範・上田竜也・菅原大吉
ソンハク、パク・ジファン
鶴見辰吾、ピエール瀧
オム・ギジュン、福士蒼汰

■監督
内田英治

■脚本
三嶋龍朗・内田英治

■音楽
小林洋平

■公式サイト
https://movies.kadokawa.co.jp/tokyoburst/

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水上恒司の熱血ぶりとプロレス技の爽快感!相葉四郎という主人公の強さ


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まず惹かれたのは、水上恒司演じる相葉四郎のキャラの立ち方。いまどき珍しいくらい一直線で、やることがいちいち荒っぽいのに、憎めない存在感。歌舞伎町育ちの元暴走族の総長という設定も効いていて、正義感と危うさが同時に走っている点が魅力的です。プロレス好きらしい立ち回りが、アクションにもしっかり反映されているのも見どころのひとつ。殴る蹴るだけでなく、ドロップキックやパワーボムなどのプロレス技が決まった瞬間の爽快感もたまりません。

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プロレス技に加えて、"石頭"を武器にした頭突きまで飛び出すので、観ている側も思わず笑ってしまう可笑しさと興奮が同時に押し寄せてきます。しかも、このキャラクターがただの無茶な男で終わらないのが良いところ。相葉は乱暴でも、目の前の理不尽を見過ごせない性分。だから多少コンプラを踏み越えても、なぜか応援したくなります。髪型や革ジャン姿には80〜90年代の不良映画っぽい匂いがありつつ、令和の新宿にそのまま放り込んだような見た目の面白さも印象的でした。

肉体改造で一変した福士蒼汰の狂気にハマる


(C)2026「TOKYO BURST」フィルムパートナーズ

本作でかなり驚かされたのが、福士蒼汰のハマり方。村田蓮司は、いわゆるスマートな悪ではなく、いつ何をしでかすかわからない不穏さをまとった人物で、これまでの爽やかな印象を覆すキャラクターが強烈に刺さります。

特に効いているのは、鍛え上げられた肉体と、感情の読めない目つきの組み合わせ。タンクトップ姿ひとつでも妙な圧があり、画面に出るだけで空気が変わります。派手に暴れるタイプのヴィランというより、一気に噛みつくような緊張感と圧の強さが特徴。その質感が、この映画の治安の悪さをぐっと底上げしていました。

ユンホとのバディ感が熱い 反発から信頼へ変わる流れ


(C)2026「TOKYO BURST」フィルムパートナーズ

相葉とチェ・シウの関係も、この映画の大きな推しポイント。最初は案の定ぶつかるのですが、そこから少しずつ呼吸が合っていく流れが実に王道で、だからこそ気持ち良い。相葉が勢いで突っ込み、シウは冷静に見えて実はかなり危ない。このバランスが良く、2人並んだときの絵には高揚感があります。

ユンホはスマートなだけではなく、しっかり“ヤバさ”も出してくるのが良いところです。日本側の熱さと韓国側の鋭さがぶつかって、やがてバディものとして着地する流れには素直に燃えました。

新宿・歌舞伎町という戦場 シリーズのDNAが日本の街で狂い咲く


(C)2026「TOKYO BURST」フィルムパートナーズ

本作が『犯罪都市』のユニバース作品だと感じられるのが、おなじみの「真実の部屋」がきちんと出てくる場面。「真実の部屋」が登場すると一気にシリーズとのつながりが見えてきます。その準備を進めるチームの息の合った空気にも、『犯罪都市』シリーズらしい連帯感がにじみます。街の揉め事を荒っぽく片づけていくテンポにもシリーズの持ち味がありつつ、本作ではその火種がホストグループやヤクザという、日本の歓楽街らしい構図に置き換えられているところが面白いポイントでした。

物語は、相葉とシウが国際指名手配犯を追うところから始まり、やがてホストグループ、ヤクザ、国際犯罪集団、政治まで絡む大騒動へ発展していきます。上田竜也、ピエール瀧、パク・ジファンら濃い顔ぶれが入り乱れ、一触即発の不穏さが充満。この"情報量の多さ"がそのまま歌舞伎町の熱気になっています。

 

(C)2026「TOKYO BURST」フィルムパートナーズ

さらに、ヴィランの残虐さもしっかりシリーズを継承。悪役が本気で恐ろしいからこそ、主人公側の荒っぽい正義がより痛快に映ります。その『犯罪都市』らしい快感が、日本版でもきちんと生きていました。

しかも、ただスケールが大きいだけではありません。新宿アルタ前を完全封鎖したロケや、カーチェイスではなくチャリンコチェイスを本気でやる遊び心があり、全体に妙な愛嬌があります。韓国シリーズの豪快さを受け継ぎつつ、日本のヤンキー映画や繁華街アクションの手触りをきちんと混ぜているので、単なる模倣では終わっていません。むしろ「日本でやるならこうなる」という説得力がありました。

新宿という街の喧騒を熱さでまとめ上げる


(C)2026「TOKYO BURST」フィルムパートナーズ

『TOKYO BURST-犯罪都市』は、理屈よりも勢いと熱量で押してくるタイプの映画です。でも、その押しの強さが心地良い。相葉四郎の泥臭さ、チェ・シウとのバディ感、福士蒼汰の不穏な存在感、そして新宿という街の喧騒感。その全てがぶつかり合って、最後にきちんと"痛快"に着地する1本です。

昭和っぽい熱血や不良っぽさを、いまの日本映画でここまで真正面からやるのかという驚きもあり、それをただ懐かしさで終わらせず、エンタメとしてしっかり成立させているのも大きな魅力。スカッとしたアクション映画が観たい方、クセの強いバディものが好きな方には、かなり刺さる作品のはずです。

『TOKYO BURST-犯罪都市』基本情報


(C)2026「TOKYO BURST」フィルムパートナーズ

■公開日
5月29日(金)

■キャスト
水上恒司、ユンホ(東方神起)
渋川清彦、青柳翔、ヒコロヒー
長谷川慎、井内悠陽、木下暖日
とにかく明るい安村、霧島れいか
後藤剛範・上田竜也・菅原大吉
ソンハク、パク・ジファン
鶴見辰吾、ピエール瀧
オム・ギジュン、福士蒼汰

■監督
内田英治

■脚本
三嶋龍朗・内田英治

■音楽
小林洋平

■公式サイト
https://movies.kadokawa.co.jp/tokyoburst/

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