2026.6.9

長久允監督とLAUSBUBが語った映画『炎上』の裏側。札幌舞台挨拶で明かした“報道では残されないもの”をどう描いたのか

映画『炎上』の札幌公開を記念した舞台挨拶がTOHOシネマズすすきので行われ、脚本・監督を務めた長久允監督、劇中音楽を担当したLAUSBUBの岩井莉子さん、Ora役で出演した高橋芽以さんが登壇しました。

『炎上』は公開から約1カ月を経て、札幌での上映が実現。舞台挨拶では、SNSに寄せられたファンの声が札幌での上映の後押しになったことにもふれられました。

※高橋芽以さんの「高」は正式にはハシゴの「高」

札幌での上映を心待ちにしていたという北海道・札幌市出身のLAUSBUB。岩井さんは「札幌で上映が決まらないかなと2人で話していたので、実現してとても嬉しいです」と喜びを語りました。

高橋さんも「札幌での公開を待ち遠しく思っていました。この日を迎えられてすごく嬉しいです」とコメント。

長久監督も「この場所で上映がこぎつけられて、皆さんに見ていただける機会ができて本当に嬉しいです」と、札幌の観客を前にした思いを語りました。

LAUSBUBと監督の出会い、映画への参加

長久監督とLAUSBUBの縁は、2人が高校生の頃から続いていたといいます。長久監督は、以前から2人の音楽を聴いており、いつか音楽や出演で一緒に何かできないかと考えていたそうです。

今回、高橋さんがOra役に起用されたきっかけについて、長久監督は「このセリフに合う声はどんな声だろう、と考えた時にお願いしました」と“声”が大きな決め手だったと話します。

高橋さんにとって、映画出演は初めての経験。「LAUSBUBとして音楽で関われたらいいなと思ったことはありました。でも、私個人に俳優としてオファーをいただけるとは思っていなかったので、すごくびっくりしました」と振り返りました。

長久監督は、現場での高橋さんについて「とても堂々としていた」と話し、「テキストをしっかり届けてくれる。そのアプローチがすごく好きで、安心して現場にいられました」と語りました。

岩井莉子が劇中音楽で表現した距離感

話題は、岩井さんが担当した劇中音楽へ。

長久監督は、『炎上』の音楽について「とても難しい」と感じていたといいます。映像にはポップに見える部分もある一方で、音楽では登場人物たちの感情を過度に説明したり、観客の気持ちを一方向に誘導したりしないことを大切にしたかったそうです。

その距離感を表現できる存在として、長久監督は岩井さんに劇中音楽を依頼しました。

岩井さんは、「まさか自分が映画音楽に関わらせていただけるとは思っていませんでした。もっとずっと先のことだと思っていたので、長久さんの監督作品で声をかけていただけて、とても光栄でした」と喜びを語っています。

制作は、映像と音楽を行き来しながら進められたといいます。長久監督は「岩井さんから上がってきた音楽を映像に当て、その音に合わせてこちらも編集を調整し、また戻していく。そういうキャッチボールのようなやり取りでした」と振り返りました。

札幌上映は“音”まで楽しめる特別な環境に

舞台挨拶で特に印象的だったのが、今回の上映環境についての話です。

好きな曲について聞かれると、高橋さんは「曲名でいうと『Escape』が好きです」と回答。森七菜演じるじゅじゅが逃げ出すシーンのサウンドが印象に残っていると語りました。

岩井さんは、自身が手がけた楽曲の中から「Love Letter」を挙げ、「音数の少ない劇伴が個人的にすごく好きなので、やりたいことができたなという感じです」と話しました。
長久監督は、サウンドトラックが配信でも聴けることにふれながら、今回のTOHOシネマズすすきのでの上映について「日本でここが一番音の環境が良い上映になる」とコメント。さらに『Escape』については、「この劇場だとすごく聞こえる低音があるはず」と語り、劇中音楽の低音まで体感できることにふれました。

高橋さんも、初日に会場で鑑賞した感想として「めちゃくちゃ音が良くて、すごく贅沢な環境」と語っています。

岩井さんが作り上げた劇伴の細かな響きや低音まで体感できる今回の上映。『炎上』を“観る”だけでなく“聴く”作品として味わえる、特別な時間となりました。 

長久監督が『炎上』を作った理由

観客からは、長久監督に向けて「脚本を書くきっかけ」についての質問もありました。

長久監督は、5年ほど前にトー横キッズの過激な側面を切り取った動画や報道を目にしたことが始まりで「それは本当に0.1%ぐらいの瞬間なんじゃないかと気になって、トー横広場に話を聞きに行きました」と語りました。
 

(C)2026「炎上」製作委員会


(C)2026「炎上」製作委員会

実際に彼女たち、彼らと話していく中で、報道では切り取られない背景や、一人ひとりの事情があることを感じたといいます。

「過激なことももちろんあるけれど、優しい気持ちもあれば、それは辛いよねと思うこともあります。そういうものが報道では残されないこともある。自分にできることが映画を作ることだとしたら、それを素直に残すことしかできないと思いました」と本作の脚本を書くに至った経緯を明かしました。
また、LAUSBUBとタッグを組む可能性について聞かれた長久監督は「ありたいです」と即答。岩井さんも「お願いします」と応え、会場は温かな雰囲気に包まれました。

最後に、サイン入りグッズが当たるじゃんけん大会も実施。登壇者の掛け声に合わせて観客が一斉に手を出すと、会場は一気に和やかな空気に。作品の余韻を残しながら、登壇者と観客の距離の近さも感じられる舞台挨拶となりました。

映画『炎上』(PG12)は、TOHOシネマズすすきの、シネマアイリス(函館)で上映中です。
札幌での上映を心待ちにしていたという北海道・札幌市出身のLAUSBUB。岩井さんは「札幌で上映が決まらないかなと2人で話していたので、実現してとても嬉しいです」と喜びを語りました。

高橋さんも「札幌での公開を待ち遠しく思っていました。この日を迎えられてすごく嬉しいです」とコメント。

長久監督も「この場所で上映がこぎつけられて、皆さんに見ていただける機会ができて本当に嬉しいです」と、札幌の観客を前にした思いを語りました。

LAUSBUBと監督の出会い、映画への参加

長久監督とLAUSBUBの縁は、2人が高校生の頃から続いていたといいます。長久監督は、以前から2人の音楽を聴いており、いつか音楽や出演で一緒に何かできないかと考えていたそうです。

今回、高橋さんがOra役に起用されたきっかけについて、長久監督は「このセリフに合う声はどんな声だろう、と考えた時にお願いしました」と“声”が大きな決め手だったと話します。

高橋さんにとって、映画出演は初めての経験。「LAUSBUBとして音楽で関われたらいいなと思ったことはありました。でも、私個人に俳優としてオファーをいただけるとは思っていなかったので、すごくびっくりしました」と振り返りました。

長久監督は、現場での高橋さんについて「とても堂々としていた」と話し、「テキストをしっかり届けてくれる。そのアプローチがすごく好きで、安心して現場にいられました」と語りました。

岩井莉子が劇中音楽で表現した距離感

話題は、岩井さんが担当した劇中音楽へ。

長久監督は、『炎上』の音楽について「とても難しい」と感じていたといいます。映像にはポップに見える部分もある一方で、音楽では登場人物たちの感情を過度に説明したり、観客の気持ちを一方向に誘導したりしないことを大切にしたかったそうです。

その距離感を表現できる存在として、長久監督は岩井さんに劇中音楽を依頼しました。

岩井さんは、「まさか自分が映画音楽に関わらせていただけるとは思っていませんでした。もっとずっと先のことだと思っていたので、長久さんの監督作品で声をかけていただけて、とても光栄でした」と喜びを語っています。

制作は、映像と音楽を行き来しながら進められたといいます。長久監督は「岩井さんから上がってきた音楽を映像に当て、その音に合わせてこちらも編集を調整し、また戻していく。そういうキャッチボールのようなやり取りでした」と振り返りました。

札幌上映は“音”まで楽しめる特別な環境に

舞台挨拶で特に印象的だったのが、今回の上映環境についての話です。

好きな曲について聞かれると、高橋さんは「曲名でいうと『Escape』が好きです」と回答。森七菜演じるじゅじゅが逃げ出すシーンのサウンドが印象に残っていると語りました。

岩井さんは、自身が手がけた楽曲の中から「Love Letter」を挙げ、「音数の少ない劇伴が個人的にすごく好きなので、やりたいことができたなという感じです」と話しました。
長久監督は、サウンドトラックが配信でも聴けることにふれながら、今回のTOHOシネマズすすきのでの上映について「日本でここが一番音の環境が良い上映になる」とコメント。さらに『Escape』については、「この劇場だとすごく聞こえる低音があるはず」と語り、劇中音楽の低音まで体感できることにふれました。

高橋さんも、初日に会場で鑑賞した感想として「めちゃくちゃ音が良くて、すごく贅沢な環境」と語っています。

岩井さんが作り上げた劇伴の細かな響きや低音まで体感できる今回の上映。『炎上』を“観る”だけでなく“聴く”作品として味わえる、特別な時間となりました。 

長久監督が『炎上』を作った理由


(C)2026「炎上」製作委員会

観客からは、長久監督に向けて「脚本を書くきっかけ」についての質問もありました。

長久監督は、5年ほど前にトー横キッズの過激な側面を切り取った動画や報道を目にしたことが始まりで「それは本当に0.1%ぐらいの瞬間なんじゃないかと気になって、トー横広場に話を聞きに行きました」と語りました。
 

(C)2026「炎上」製作委員会

実際に彼女たち、彼らと話していく中で、報道では切り取られない背景や、一人ひとりの事情があることを感じたといいます。

「過激なことももちろんあるけれど、優しい気持ちもあれば、それは辛いよねと思うこともあります。そういうものが報道では残されないこともある。自分にできることが映画を作ることだとしたら、それを素直に残すことしかできないと思いました」と本作の脚本を書くに至った経緯を明かしました。
また、LAUSBUBとタッグを組む可能性について聞かれた長久監督は「ありたいです」と即答。岩井さんも「お願いします」と応え、会場は温かな雰囲気に包まれました。

最後に、サイン入りグッズが当たるじゃんけん大会も実施。登壇者の掛け声に合わせて観客が一斉に手を出すと、会場は一気に和やかな空気に。作品の余韻を残しながら、登壇者と観客の距離の近さも感じられる舞台挨拶となりました。

映画『炎上』(PG12)は、TOHOシネマズすすきの、シネマアイリス(函館)で上映中です。

早川真澄

ライター・編集者

北海道の情報誌の編集者として勤務し映画や観光、人材など地域密着の幅広いジャンルの制作を手掛ける。現在は編集プロダクションを運営し雑誌、webなど媒体を問わず企画制作を行っています。

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