(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

2025.6.25

呼吸すら忘れる没入感!極限を駆け抜けるブラッド・ピット主演!映画『F1(R)/エフワン』レビュー

かつての自分に、今の自分で挑むとしたら──
その瞬間、人は本当に速くなれるのか。
『F1(R)/エフワン』は、ただのF1(R)レースを描く映画ではありません。観客が“自分が走っている”と錯覚するほどのリアリティで描かれた、再起の物語です。


(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

映画『F1(R)/エフワン』は、伝説の元F1(R)ドライバーが再び“限界”に挑む姿を描いた、体感型ヒューマンドラマです。
主演はブラッド・ピット。監督は『トップガン マーヴェリック』(22)のジョセフ・コシンスキー。
俳優たち自身が、実際に時速320キロを超えるレーシングカーを運転して撮影に挑んだ本作のスピード感はまさに“リアル”そのもの。
この圧倒的な映像と音の体験は、IMAXで観てこそ初めて“意味を持つ”と断言できます。

息を呑む“走行体験”──映像の臨界点が、ここにある

レースのスタートした瞬間、スクリーンに引き込まれる感覚がありました。
エンジン音が鼓膜を震わせ、風の圧力が身体を打つ。焦げたタイヤの匂いさえ漂ってくるような臨場感。観ているというより、“乗っている”という感覚に近い。

『トップガン マーヴェリック』の飛行シーンにも通じる、「観客をパイロットやレーサーに“なった気にさせる”」映像づくりが本作でも冴えわたっています。
視界が揺れ、重力を感じ、次のカーブに備えてこちらの身体まで反応してしまうような没入感。これは、俳優の実走・カメラ技術・音響すべてが噛み合って初めて成立する体験です。

この没入感を可能にしたのが、本物のF2マシン(時速320キロ)を俳優たちが実際に操縦して演じたこと。さらに、『トップガンマーヴェリック』で開発されたカメラを小型化し、マシンの15か所に搭載。遠隔制御により、従来のF1(R)中継では見られない視点からの映像が完成しました。

演出ではなく、“記録されたリアル”。
そしてこのリアルは、IMAXの巨大スクリーンと音響でこそ、本当の姿を現します。

(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

ブラッド・ピットが魅せる伝説のレーサーの生き様!再挑戦のリアルを背負って


(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

ブラッド・ピット演じるソニーは、かつて“天才”と呼ばれながら、挫折と後悔を抱えて表舞台から姿を消していた元F1(R)ドライバー。車中生活、ギャンブル、離婚歴──さまざまな過去を背負いながらも、古い仲間の頼みに応じてサーキットに戻ってきます。

彼の目的は“過去を塗り替える”ことではなく、「このチームに必要なのは、俺のすべてだ」という覚悟をもって挑むこと。年齢も栄光も関係ない。ただ“速さ”と“仲間”を信じて走るその姿には、役を超えた“生き様”がにじんでいます。

チームが“走り出す”瞬間、観客の鼓動も高鳴る

ソニーが参加する「エイペックスGP」は、2年半の間ポイントゼロの最下位チーム。
テクニカル・ディレクターのケイト(ケリー・コンドン)は自信を喪失し、若きエース・ジョシュア(ダムソン・イドリス)はプライドが高く、ソニーと衝突を繰り返します。

そんな中、ソニーの奇策で初ポイントを獲得したことで、空気は一変。彼がすごいのは、ただ速さでごぼう抜きするのではなく、マシンの癖、コースの特性、ライバルの動きまですべてを読み切って仕掛ける“戦略の妙”にあること。その読みの鋭さが若いチームに風穴を開け、戦う気持ちを呼び覚ましていきます。

当初はソニーを受け入れられなかったジョシュアも、彼のアドバイスの正しさや、仲間としての姿勢に触れるうちに、自分もこのチームの一員として走りたいと心を動かされていきます。

これは単なる“和解”ではなく、ぶつかり合いの中で育まれる共闘のドラマ。
個人技と連携──そのバランスを探るF1(R)の哲学が、チームの成長と重なっていく。

(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

再び挑むすべての人へ──限界のその先を目指して


(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

F1(R)という題材、ブラッド・ピットという存在感、そして実車とIMAXによる臨場感。どれも圧倒的ですが、本作が描く本質は、「人が人として、もう一度前を向いて走ること」の尊さです。

弱さを認め、それでも信じるもののためにアクセルを踏む。その姿が、劇場のこちら側にいる“私たち”にも重なって見えてくる。

これは、F1(R)映画の枠に留まらない、人生の再起の物語。
誰もが“いつかの夢”に、もう一度アクセルを踏む感覚──その想いを後押ししてくれる作品です。昨日までの自分を超えたいと願うすべての人へ贈る、極限のエンターテインメント。

映画『F1(R)/エフワン』の基本情報

・公開日:6月27日(金)

・監督:ジョセフ・コシンスキー『トップガン マーヴェリック』

・プロデューサー:ジェリー・ブラッカイマー『トップガン マーヴェリック』

・脚本:アーレン・クルーガー『トップガン マーヴェリック』

・出演:ブラッド・ピット/ダムソン・イドリス、ケリー・コンドン/ハビエル・バルデム

・配給:ワーナー・ブラザース映画

・公式サイト:f1-movie.jp

(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.


(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

映画『F1(R)/エフワン』は、伝説の元F1(R)ドライバーが再び“限界”に挑む姿を描いた、体感型ヒューマンドラマです。
主演はブラッド・ピット。監督は『トップガン マーヴェリック』(22)のジョセフ・コシンスキー。
俳優たち自身が、実際に時速320キロを超えるレーシングカーを運転して撮影に挑んだ本作のスピード感はまさに“リアル”そのもの。
この圧倒的な映像と音の体験は、IMAXで観てこそ初めて“意味を持つ”と断言できます。

息を呑む“走行体験”──映像の臨界点が、ここにある


(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

レースのスタートした瞬間、スクリーンに引き込まれる感覚がありました。
エンジン音が鼓膜を震わせ、風の圧力が身体を打つ。焦げたタイヤの匂いさえ漂ってくるような臨場感。観ているというより、“乗っている”という感覚に近い。

『トップガン マーヴェリック』の飛行シーンにも通じる、「観客をパイロットやレーサーに“なった気にさせる”」映像づくりが本作でも冴えわたっています。
視界が揺れ、重力を感じ、次のカーブに備えてこちらの身体まで反応してしまうような没入感。これは、俳優の実走・カメラ技術・音響すべてが噛み合って初めて成立する体験です。

この没入感を可能にしたのが、本物のF2マシン(時速320キロ)を俳優たちが実際に操縦して演じたこと。さらに、『トップガンマーヴェリック』で開発されたカメラを小型化し、マシンの15か所に搭載。遠隔制御により、従来のF1(R)中継では見られない視点からの映像が完成しました。

演出ではなく、“記録されたリアル”。
そしてこのリアルは、IMAXの巨大スクリーンと音響でこそ、本当の姿を現します。

ブラッド・ピットが魅せる伝説のレーサーの生き様!再挑戦のリアルを背負って


(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

ブラッド・ピット演じるソニーは、かつて“天才”と呼ばれながら、挫折と後悔を抱えて表舞台から姿を消していた元F1(R)ドライバー。車中生活、ギャンブル、離婚歴──さまざまな過去を背負いながらも、古い仲間の頼みに応じてサーキットに戻ってきます。

彼の目的は“過去を塗り替える”ことではなく、「このチームに必要なのは、俺のすべてだ」という覚悟をもって挑むこと。年齢も栄光も関係ない。ただ“速さ”と“仲間”を信じて走るその姿には、役を超えた“生き様”がにじんでいます。

チームが“走り出す”瞬間、観客の鼓動も高鳴る


(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

ソニーが参加する「エイペックスGP」は、2年半の間ポイントゼロの最下位チーム。
テクニカル・ディレクターのケイト(ケリー・コンドン)は自信を喪失し、若きエース・ジョシュア(ダムソン・イドリス)はプライドが高く、ソニーと衝突を繰り返します。

そんな中、ソニーの奇策で初ポイントを獲得したことで、空気は一変。彼がすごいのは、ただ速さでごぼう抜きするのではなく、マシンの癖、コースの特性、ライバルの動きまですべてを読み切って仕掛ける“戦略の妙”にあること。その読みの鋭さが若いチームに風穴を開け、戦う気持ちを呼び覚ましていきます。

当初はソニーを受け入れられなかったジョシュアも、彼のアドバイスの正しさや、仲間としての姿勢に触れるうちに、自分もこのチームの一員として走りたいと心を動かされていきます。

これは単なる“和解”ではなく、ぶつかり合いの中で育まれる共闘のドラマ。
個人技と連携──そのバランスを探るF1(R)の哲学が、チームの成長と重なっていく。

再び挑むすべての人へ──限界のその先を目指して


(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

F1(R)という題材、ブラッド・ピットという存在感、そして実車とIMAXによる臨場感。どれも圧倒的ですが、本作が描く本質は、「人が人として、もう一度前を向いて走ること」の尊さです。

弱さを認め、それでも信じるもののためにアクセルを踏む。その姿が、劇場のこちら側にいる“私たち”にも重なって見えてくる。

これは、F1(R)映画の枠に留まらない、人生の再起の物語。
誰もが“いつかの夢”に、もう一度アクセルを踏む感覚──その想いを後押ししてくれる作品です。昨日までの自分を超えたいと願うすべての人へ贈る、極限のエンターテインメント。

映画『F1(R)/エフワン』の基本情報


(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

・公開日:6月27日(金)

・監督:ジョセフ・コシンスキー『トップガン マーヴェリック』

・プロデューサー:ジェリー・ブラッカイマー『トップガン マーヴェリック』

・脚本:アーレン・クルーガー『トップガン マーヴェリック』

・出演:ブラッド・ピット/ダムソン・イドリス、ケリー・コンドン/ハビエル・バルデム

・配給:ワーナー・ブラザース映画

・公式サイト:f1-movie.jp

早川真澄

ライター・編集者

北海道の情報誌の編集者として勤務し映画や観光、人材など地域密着の幅広いジャンルの制作を手掛ける。現在は編集プロダクションを運営し雑誌、webなど媒体を問わず企画制作を行っています。

point注目映画一覧(外部サイト)

Zootopia 2

ズートピア2

2025-12-05

警察学校を無事卒業し警察官となったニックと、ウサギ初の警官として以前にもまして熱心に任務に挑むジュディが再びバディを組むことに!ある日、ズートピアに突如現れたヘビ・ゲイリーをきっかけに、ジュディとニックはズートピアの過去の歴史にまつわる巨大な謎に挑むことになる。そこでジュディとニックふたりの絆もこれまで以上に試されることになるのだが…。

捕风追影

捕风追影

2025-12-12

A Working Man

ワーキングマン

2026-01-02

レヴォン・ケイドは、受勲もした軍歴を持つ極秘任務隊員だが、そのキャリアを封印し、建設業で質素な生活を送っていた。しかし、彼にとって家族同然である上司の娘が人身売買集団に連れ去られてしまう。彼女を連れ戻そうとするレヴォンは、捜索の過程で想像をはるかに上回る腐敗社会を目の当たりにするのだった。

거룩한 밤: 데몬 헌터스

悪魔祓い株式会社

2025-12-12

本作の舞台は、悪魔崇拝のカルト集団の台頭によって混乱に陥る韓国。その混乱に立ち向かおうとした警察や神父が、バウ、シャロン、キムからなる悪魔祓いを専門で請け負う会社に駆け込む事態となっていた。そんな中、医師のジョンウォンから愛する妹ウンソを助けてほしいという切なる依頼が舞い込んでくる。

Back to the Future

バック・トゥ・ザ・フューチャー

1985-12-07

スティーブン・スピルバーグとロバート・ゼメキスが贈るSFアドベンチャーシリーズ第1弾。高校生のマーティは、科学者・ドクの発明したタイムマシン・デロリアンで過去にタイムスリップしてしまう。

Eddington

Eddington

2025-12-12

A Big Bold Beautiful Journey

ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行

2025-12-19

友人の結婚式で出会った男女がレンタカーのカーナビに導かれてたどり着いた、奇妙な“ドア”。通り抜けると<人生で一番やり直したい日>へとタイムスリップしていた…。【最悪な思い出】から【最高の愛】を見つけるための、ふたりの時空旅行がはじまる─。

Good Luck

Good Luck

2025-12-13

30歳を間近に控え、映画監督を自称しながらも、現実には同居する女性に養われている大山太郎。大分県で開催される映画祭に見事入選するが、映画祭の主催者である女性から厳しい批判を受けてしまう。翌日、傷心のまま隣町の築後大野へ向かった太郎は、砂原未希という不思議な女性と出会う。映画祭で太郎の映画を見ていたという未希と、太郎は1泊2日の小さな旅をすることになる。正体不明ではあるが、ざっくばらんな性格の未希。そんな彼女に、映画づくりに自信を持てずにいる自分をさらけだした太郎は、次第にほのかな恋心を抱いていくが…。