2025.12.12

声は芦田愛菜、アクションは伊澤沙織、2人で生み出すスカーレット。見事なアクションシーンが仕上がる

毎週・木曜日の25:30から北海道・札幌のFM NORTH WAVE(JFL系)で放送されている、矢武企画制作・映画系トーク番組「キャプテン・ポップコーン」の内容をSASARU movieでも配信!
キャプテン・ポップコーンこと矢武企画・矢武兄輔が、映画の情報はもちろん、映画に関係するまちの情報、映画がもっと近くなる内容をお届けします。
 

映画系トーク番組「キャプテン・ポップコーン」は、北海道外にお住まいの方、もしくは聴き逃した方でも、インターネットで聴けるradikoで一定期間は聴取することが可能です。
この記事では11月4日(木)に放送した番組内容をお届けしています。 進行台本と放送内容を基に記事を作成しています。そのため、実際の放送内容とは違う表現・補足(話し言葉と書き言葉等)並びに、放送ではカットされた内容を含む場合がございます。 また、公開される映画館名や作品情報、イベントは上記日程の放送または収録時点のものになりますのでご留意ください。

【提供】キャプテン・ポップコーン/矢武企画

細田守監督インタビュー

11月21日(金)から公開中の映画『果てしなきスカーレット』より、細田守監督がゲストとして登場。作品に込めた思いや、アニメーションの未来に向けた課題について、泣く泣く放送ではカットされたインタビュー内容も含め、ディレクターズカット版でご紹介します。

矢武:最初にキャラクター設定や声のキャスティングについてお聞かせください。

細田:本作では、主人公を16世紀のデンマークの王女と、日本の現代で働く看護師という、まったく対照的な2人に設定しました。この2人が共に旅をするロードムービーであり、バディものでもあります。さらにアクション要素があり、わずかにラブストーリーの要素も含んでいるなど、多くの要素を盛り込んだエンターテインメント作品になっています。

(C)2025 スタジオ地図


(C)2025 スタジオ地図

矢武:芦田さんと岡田さんのキャスティングは、どのように決められたのでしょうか。

細田:16世紀のデンマークの王女スカーレットは、父親を殺され、復讐の旅に出る人物です。現代で「王女らしい存在感」を持つ方は誰かと考えたとき、芦田愛菜さんの責任感と覚悟を感じさせる佇まいが重なりました。そのため、スカーレット役をお願いしました。
一方、日本の看護師を演じるのは岡田将生さんです。クールな印象が強い方ですが、実際はとても優しい人柄で、この役にぴったりだと考えました。対照的な2人が共に旅をすることで、スカーレットと聖の対比が生まれ、作品に面白さをもたらしたと思います。
矢武:ほかのキャストも非常に豪華ですが、特に芦田さんの声が役にぴったりだと感じました。

細田:芦田さんには、明るく可愛らしい優等生という印象を抱く方が多いと思います。しかし本作で演じるのは、復讐に燃える王女です。ダークな側面を持ちながらも、一生懸命に生きる若い女性としての姿があり、やがて「復讐だけが人生ではないのではないか」と悩み、揺れ動きます。その複雑な感情を、芦田さんは見事に表現してくださいました。迫力あるシーンはもちろん、繊細な心の変化も丁寧に演じていただき、俳優としての素晴らしさを改めて感じました。

(C)2025 スタジオ地図


(C)2025 スタジオ地図

矢武:今回、アニメーションの見え方がこれまでと違うと感じました。CGだけには見えず、日本らしいアニメーションでもあると思いましたが、どのような点にこだわられたのでしょうか。

細田:日本の手描きアニメーションの伝統を活かしつつ、手描きでは難しい表現にも挑戦したいと考えました。『果てしなきスカーレット』はスケールの大きな作品で、時空を超えて多くの人々が集まる“死者の国”を描いています。その広大で緻密な空間を表現するため、従来の手法に加えてCG技術を組み合わせ、これまでにない新しいアニメーションの形を模索しました。時間はかかりましたが、うまく表現できたと思います。
矢武:冒頭のカットから、映像や音の迫力が印象に残りました。IMAXやドルビーシネマなど、ラージフォーマットで鑑賞したくなる映画だと思います。

細田:洋画では映画館の進化に合わせ、高密度な映像が増えていますが、日本映画はまだこれからだと感じています。その中で『果てしなきスカーレット』は、高性能のプロジェクターやスピーカーを存分に活かせるよう、細密な映像と重低音を含めた広い音域を採用しました。映画を“観る”のではなく、“体験”する感覚を味わっていただけると思います。画面と音が迫ってくるような、新しい映画体験を楽しんでいただけたらうれしいです。

(C)2025 スタジオ地図


(C)2025 スタジオ地図

矢武:『時をかける少女』から約20年が経ちました。劇場での鑑賞環境も大きく変化していますが、制作時に意識されることはありますか。

細田:2006年公開の『時をかける少女』はフィルム上映がまだ残っていた時代で、背景美術の故・山本二三さんにより細密な世界観が描かれました。それから技術進化を重ね、最新作『果てしなきスカーレット』では絵柄や線の表現が大きく変化し、洋画にも遜色ない密度を実現しています。その進化を、ぜひ劇場で体感してください。
矢武:今回はアクションシーンが特に印象的でした。クレジットにスタントパフォーマー・伊澤彩織さんのお名前を見つけて「なるほど」と思ったのですが、アクションへのこだわりについて教えていただけますか。

細田:前半のAパートのアクションは、アクション監督・園村健介さんが担当しています。『ベイビーわるきゅーれ』(21)で知られる伊澤彩織さんがスカーレット役の動きを実演し、そのアクションの映像をもとに作画する手法を採用しました。モーションキャプチャーではなく、撮影した実際の動きにアニメーターが膨らませる形で描き込むことで、キレのあるリアルな動きを表現しています。
特に、伊澤さんの“前髪の動き”がカッコよくて参考にしている点が特徴です。前髪の揺れや戻りといった細部のリアクションを取り込み、映像コンテ(Vコン)に負けない迫力を目指して作画が進められました。その相乗効果により、伊澤さんの存在感と芦田さんのムードが重なり、印象的なアクションシーンに仕上がっています。

(C)2025 スタジオ地図


(C)2025 スタジオ地図

矢武:確かに、声は芦田愛菜さん、アクションは伊澤さんという“2人合わせてスカーレット”という感じでした。戦う相手役の男性陣も迫力がありましたね。

細田:敵側には肉体派のキャラクターが登場しますが、よく見ると実はイケメンではないか、と思わせる魅力があります。ウォルティマンドは吉田鋼太郎さん、コーネリウスは松重豊さんが声を担当しています。
芦田さんと伊澤さん、両方の要素を併せ持ったスカーレットに、ベテランの男性声優陣がぶつかることで、アニメーションならではの緊張感ある戦闘シーンになりました。
矢武:これからの日本アニメーションへの期待や課題って何かありますか。

細田:アニメーションが世界的に配信される今、日本の作品も「国内向けに作れば自然と海外に届く」という時代ではなく、多くの人に見てもらうことを意識した制作が求められていると思います。
絵柄や音のクオリティを高め、SFX映画とも渡り合える存在として、日本のアニメーションが世界を楽しませる力になってほしいと考えています。


 

(C)2025 スタジオ地図

矢武:ヴェネチア国際映画祭ではどのような反応がありましたか。

細田:世界三大映画祭のひとつ、特に芸術性が高いとされるベネチア映画祭に招待され、世界初上映で大きな拍手をいただきました。作品に込めた世界情勢へのメッセージを現地の観客がストレートに受け止めてくれたことが印象的で、「映画や芸術が世界を良くする」という強い意識に触れ、大きな刺激を受けました。

矢武:最後にリスナーへのメッセージをお願いします。

細田:『果てしなきスカーレット』は、生と死が交わる世界で、復讐に燃えるスカーレットが旅をしながら自分の生き方を見つけていく物語です。現在、劇場で公開中ですので、ぜひご覧ください。

細田監督プロフィール

1967年生まれ、富山県出身。91年に、東映アニメーション(当時は東映動画)へ入社。アニメーターを経て、99年に『劇場版デジモンアドベンチャー』で映画監督デビュー。その後、フリーとなり、『時をかける少女』(06)などを監督し、国内外で注目を集める。2011年にはプロデューサーの齋藤優一郞さんと、アニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立。『おおかみこどもの雨と雪』(12) 、『竜とそばかすの姫』(21)などの監督・脚本・原作を手がける。
最新作『果てしなきスカーレット』では、ヴェネチア国際映画祭の「アウト・オブ・コンペティション部門」に選出され、これまでのベルリン、カンヌに続き、遂に世界三大映画祭を制覇しました。

映画『果てしなきスカーレット』(G)はTOHO シネマズ すすきの、札幌シネマフロンティア、ローソン・ユナイテッドシネマ札幌のほか、旭川、小樽、江別、釧路、北見、苫小牧、室蘭、函館、帯広、稚内、千歳で11月21日(金)から絶賛公開中です!

(C)2025 スタジオ地図

映画系トーク番組「キャプテン・ポップコーン」は、北海道外にお住まいの方、もしくは聴き逃した方でも、インターネットで聴けるradikoで一定期間は聴取することが可能です。
この記事では11月4日(木)に放送した番組内容をお届けしています。 進行台本と放送内容を基に記事を作成しています。そのため、実際の放送内容とは違う表現・補足(話し言葉と書き言葉等)並びに、放送ではカットされた内容を含む場合がございます。 また、公開される映画館名や作品情報、イベントは上記日程の放送または収録時点のものになりますのでご留意ください。

【提供】キャプテン・ポップコーン/矢武企画

細田守監督インタビュー


(C)2025 スタジオ地図

11月21日(金)から公開中の映画『果てしなきスカーレット』より、細田守監督がゲストとして登場。作品に込めた思いや、アニメーションの未来に向けた課題について、泣く泣く放送ではカットされたインタビュー内容も含め、ディレクターズカット版でご紹介します。

矢武:最初にキャラクター設定や声のキャスティングについてお聞かせください。

細田:本作では、主人公を16世紀のデンマークの王女と、日本の現代で働く看護師という、まったく対照的な2人に設定しました。この2人が共に旅をするロードムービーであり、バディものでもあります。さらにアクション要素があり、わずかにラブストーリーの要素も含んでいるなど、多くの要素を盛り込んだエンターテインメント作品になっています。

(C)2025 スタジオ地図

矢武:芦田さんと岡田さんのキャスティングは、どのように決められたのでしょうか。

細田:16世紀のデンマークの王女スカーレットは、父親を殺され、復讐の旅に出る人物です。現代で「王女らしい存在感」を持つ方は誰かと考えたとき、芦田愛菜さんの責任感と覚悟を感じさせる佇まいが重なりました。そのため、スカーレット役をお願いしました。
一方、日本の看護師を演じるのは岡田将生さんです。クールな印象が強い方ですが、実際はとても優しい人柄で、この役にぴったりだと考えました。対照的な2人が共に旅をすることで、スカーレットと聖の対比が生まれ、作品に面白さをもたらしたと思います。

(C)2025 スタジオ地図

矢武:ほかのキャストも非常に豪華ですが、特に芦田さんの声が役にぴったりだと感じました。

細田:芦田さんには、明るく可愛らしい優等生という印象を抱く方が多いと思います。しかし本作で演じるのは、復讐に燃える王女です。ダークな側面を持ちながらも、一生懸命に生きる若い女性としての姿があり、やがて「復讐だけが人生ではないのではないか」と悩み、揺れ動きます。その複雑な感情を、芦田さんは見事に表現してくださいました。迫力あるシーンはもちろん、繊細な心の変化も丁寧に演じていただき、俳優としての素晴らしさを改めて感じました。

(C)2025 スタジオ地図

矢武:今回、アニメーションの見え方がこれまでと違うと感じました。CGだけには見えず、日本らしいアニメーションでもあると思いましたが、どのような点にこだわられたのでしょうか。

細田:日本の手描きアニメーションの伝統を活かしつつ、手描きでは難しい表現にも挑戦したいと考えました。『果てしなきスカーレット』はスケールの大きな作品で、時空を超えて多くの人々が集まる“死者の国”を描いています。その広大で緻密な空間を表現するため、従来の手法に加えてCG技術を組み合わせ、これまでにない新しいアニメーションの形を模索しました。時間はかかりましたが、うまく表現できたと思います。

(C)2025 スタジオ地図

矢武:冒頭のカットから、映像や音の迫力が印象に残りました。IMAXやドルビーシネマなど、ラージフォーマットで鑑賞したくなる映画だと思います。

細田:洋画では映画館の進化に合わせ、高密度な映像が増えていますが、日本映画はまだこれからだと感じています。その中で『果てしなきスカーレット』は、高性能のプロジェクターやスピーカーを存分に活かせるよう、細密な映像と重低音を含めた広い音域を採用しました。映画を“観る”のではなく、“体験”する感覚を味わっていただけると思います。画面と音が迫ってくるような、新しい映画体験を楽しんでいただけたらうれしいです。

(C)2025 スタジオ地図

矢武:『時をかける少女』から約20年が経ちました。劇場での鑑賞環境も大きく変化していますが、制作時に意識されることはありますか。

細田:2006年公開の『時をかける少女』はフィルム上映がまだ残っていた時代で、背景美術の故・山本二三さんにより細密な世界観が描かれました。それから技術進化を重ね、最新作『果てしなきスカーレット』では絵柄や線の表現が大きく変化し、洋画にも遜色ない密度を実現しています。その進化を、ぜひ劇場で体感してください。

(C)2025 スタジオ地図

矢武:今回はアクションシーンが特に印象的でした。クレジットにスタントパフォーマー・伊澤彩織さんのお名前を見つけて「なるほど」と思ったのですが、アクションへのこだわりについて教えていただけますか。

細田:前半のAパートのアクションは、アクション監督・園村健介さんが担当しています。『ベイビーわるきゅーれ』(21)で知られる伊澤彩織さんがスカーレット役の動きを実演し、そのアクションの映像をもとに作画する手法を採用しました。モーションキャプチャーではなく、撮影した実際の動きにアニメーターが膨らませる形で描き込むことで、キレのあるリアルな動きを表現しています。
特に、伊澤さんの“前髪の動き”がカッコよくて参考にしている点が特徴です。前髪の揺れや戻りといった細部のリアクションを取り込み、映像コンテ(Vコン)に負けない迫力を目指して作画が進められました。その相乗効果により、伊澤さんの存在感と芦田さんのムードが重なり、印象的なアクションシーンに仕上がっています。

(C)2025 スタジオ地図

矢武:確かに、声は芦田愛菜さん、アクションは伊澤さんという“2人合わせてスカーレット”という感じでした。戦う相手役の男性陣も迫力がありましたね。

細田:敵側には肉体派のキャラクターが登場しますが、よく見ると実はイケメンではないか、と思わせる魅力があります。ウォルティマンドは吉田鋼太郎さん、コーネリウスは松重豊さんが声を担当しています。
芦田さんと伊澤さん、両方の要素を併せ持ったスカーレットに、ベテランの男性声優陣がぶつかることで、アニメーションならではの緊張感ある戦闘シーンになりました。
矢武:これからの日本アニメーションへの期待や課題って何かありますか。

細田:アニメーションが世界的に配信される今、日本の作品も「国内向けに作れば自然と海外に届く」という時代ではなく、多くの人に見てもらうことを意識した制作が求められていると思います。
絵柄や音のクオリティを高め、SFX映画とも渡り合える存在として、日本のアニメーションが世界を楽しませる力になってほしいと考えています。


 

(C)2025 スタジオ地図

矢武:ヴェネチア国際映画祭ではどのような反応がありましたか。

細田:世界三大映画祭のひとつ、特に芸術性が高いとされるベネチア映画祭に招待され、世界初上映で大きな拍手をいただきました。作品に込めた世界情勢へのメッセージを現地の観客がストレートに受け止めてくれたことが印象的で、「映画や芸術が世界を良くする」という強い意識に触れ、大きな刺激を受けました。

矢武:最後にリスナーへのメッセージをお願いします。

細田:『果てしなきスカーレット』は、生と死が交わる世界で、復讐に燃えるスカーレットが旅をしながら自分の生き方を見つけていく物語です。現在、劇場で公開中ですので、ぜひご覧ください。

細田監督プロフィール


(C)2025 スタジオ地図

1967年生まれ、富山県出身。91年に、東映アニメーション(当時は東映動画)へ入社。アニメーターを経て、99年に『劇場版デジモンアドベンチャー』で映画監督デビュー。その後、フリーとなり、『時をかける少女』(06)などを監督し、国内外で注目を集める。2011年にはプロデューサーの齋藤優一郞さんと、アニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立。『おおかみこどもの雨と雪』(12) 、『竜とそばかすの姫』(21)などの監督・脚本・原作を手がける。
最新作『果てしなきスカーレット』では、ヴェネチア国際映画祭の「アウト・オブ・コンペティション部門」に選出され、これまでのベルリン、カンヌに続き、遂に世界三大映画祭を制覇しました。

映画『果てしなきスカーレット』(G)はTOHO シネマズ すすきの、札幌シネマフロンティア、ローソン・ユナイテッドシネマ札幌のほか、旭川、小樽、江別、釧路、北見、苫小牧、室蘭、函館、帯広、稚内、千歳で11月21日(金)から絶賛公開中です!

キャプテン・ポップコーン

映画専門ラジオ番組

キャプテン・ポップコーンは、エフエムノースウェーブで毎週木曜日深夜1時半から放送するラジオ番組です。北海道・札幌で映画のお仕事に従事する「まちのえいが屋さん・矢武企画」が気になった映画の情報、映画に関係したまちの情報、そして、映画がもっと近くなるようなお話をお届けします。映画がはじける、映画で踊る夜、きょうも映画と、コミュニケーションしていきましょう!

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